「絶望した!過疎化に絶望した!」
「いやだなぁ。過疎なんてあるはずないじゃないですか。それは気のせいですよ」
「あれ、気のせいとは珍しい発言ですね」
「充電期と言おうか迷ったんですが、本当の充電期は数ヶ月くらい投下がない状況ですから」
「確かにまだまだこんなものではないかもしれませんね」
「でも、投下が多ければいいのは事実です。というわけで」
──ここで、やっと望は自らの置かれている状況に気がついた。
2のへ教室の教卓に、褌一枚で座らせられて、手足を鎖で固定されている。
「こ、この不条理な展開は!」
「そう、何であっても書いてしまえば真実になる、>>515と同じくSS仕様ですよぉ」
「こんな状況、気付かないはずがないでしょう!」
「先生には拘束がとても良く似合うんです」
「そんなこと聞いてません!」
──二人の会話(口論?)を遮って、委員長キャラの千里が催促した。
「先生、もう始業の鐘は鳴っています。授業はちゃんと鐘と同時に始めてください。」
「いたんですか!」
「みんないますよぉ。今日の授業は保健体育ですね」
──そう言いながら可符香は望の口をガムテープで塞ぐ。
「あらあら。先生が話せなくなってしまいました」
──悪びれず言い放つ可符香。千里が教室の前へ出る。
「仕方ありません。私が代わりに授業を進めます。」
(そんな!横暴だ!)
「今日は男性器の構造でしたね。」
(!? まさか!?)
「これが男性器です」
──望の褌はあっさりと剥ぎ取られ、生徒の前に絶棒が晒された。
「おぉーっ」「意外と…」「ふーん」
(ああ、見られた…)
「皆さん、静かにしてください。これは陰毛です。性器を守るために生えています。」
──指差して説明する千里。続いて陰茎を持ち上げ、その下の睾丸を手で掬った。
「これは陰のうです。この中で精液が作られます。」
(こんな辱め…耐えられない…)
──だが、望の中に、羞恥とは違う別の感情が生まれて始めていた。
(え?今の記述は何ですか?え?あれ?これは…)
──徐々に勃ち上がり始める絶棒。
「そしてこれは…きゃっ!?」
──流石の千里も動揺を隠し切れない。が、几帳面な千里は解説を続けようとする。
「これは…勃起と言って…主に興奮した時に陰茎が固くなる現象です…。先生…興奮を…?」
(……見ないでください……言わないでください)
──すっかり真っ赤になった顔を背ける望を見て、可符香が手を挙げた。
「はい。質問があります」
「可符香ちゃん。なんですか?」
「勃起と言うのは、どの位固くなるんですか?ちゃんと確かめてください」
(そ、そんな、まさか!)
──ちゃんと、と言われては確かめないわけには行かない千里。手を伸ばす。
「そうね、えーと…」
(だめです!触ってはいけません!)
──千里の手が触れた瞬間だった。絶棒が大きく脈打ち、精を空中へ撒き散らした。
「きゃあっ! こ、これは射精と言って…。」
(や、やっぱり…)
──と、ここで終業の鐘が鳴る。髪に付着した液を拭いながら、千里が言う。
「今日の授業はこれまでです。休み時間にして下さい。」
──解散する生徒達。ただ一人、可符香は望の元へ歩みより、そして、
──望の目が覚める。
「どうですか?保守にはなると思うんですが」
「………色々な点で駄目だと思います。」