――放課後。
ある者は部活動へ、ある者は家へ、ある者は友人と話している。
あまり他人とは関わる方ではないが、それ以上に今はその声が遠くに聞こえる。
「翔子……」
席に着いたままの翔子の元に美子が来た。
伸ばされた美子の手を取り、翔子は席を立った……
――頬をぺちぺちと叩かれて、翔子は目を覚ました。
それでも、体の自由は利かず、視界も真っ暗だ。
「…おい、起きろ」
しかし耳に届く男の声はとてもよく知ったもので、翔子は置かれた状況を思い出す。
視界は目隠しによって覆われていて、体の違和感は後ろで縛られた両手と、
膣と尻穴に挿し込まれたまま振動するディルドによるものだ。
男は翔子を起こし、顎を取って上を向かせると、その唇を翔子の唇に乱暴に押し付ける。
翔子が唇を開くと、男の舌が翔子の口内へと侵入する。
無遠慮に翔子の口内を嘗め回す男の舌を翔子は丁重にもてなし、ぴちゃぴちゃと唾液の混じる音が響く。
唇が離れたかと思うと、今度は何か生臭いものが翔子の口に触れた。
男の肉棒だ。
翔子は舌を伸ばして全体を舐めた後、口を開いてそれを頬張る。
口をすぼめながら前後に動かして、肉棒をしゃぶる翔子の頭を男が撫でた。
突然、パァンと乾いた音が部屋に響いた。
「ひっ……すみません!……ごめん……なさい」
そして、続いて聞こえる怯えた美子の声。
「良い子だな、お前は」
翔子の頭を撫でながら、その声は冷たい。
必死になって肉棒に奉仕していると、男は限界が近いのか、腰を揺すり始める。
荒い息をあげて、強く翔子の頭を掴むと、男は肉棒を翔子の口内深くへと突き入れた。
喉にまで達した肉棒が震え、翔子の喉へ直接熱い精液が注ぎ込まれた。
余韻に浸る男は、翔子の頭を押さえつけながら、ほっと息を吐いた。
今度は、翔子を寝転ばせて、足に手を伸ばした。
翔子は男に尻を向け、ディルドを咥えたまま溢れるほどの愛液をこぼす秘部をさらす。
軽く前後に数度動かした後、2本のディルドが抜き取られると、
アナルと蜜壷がぽっかりと口を開けたまま、ひくひくと震えていた。
「ずいぶんとこっちの良さもわかってきたんじゃねえか?」
アナルに指を挿し、ぐりぐりと動かしながら男が言った。
「あっっぅぅ……はい……ありがとうございまっっ…………んぅっぅぅ!」
返事を遮って、肉棒が翔子の菊門を貫いた。
剛直は翔子の内部を擦りあげながら、前後に激しく動く。
「ひっ、あっ!あぁぁ……あん!」
体を揺らして嬌声をあげる翔子は、尻穴に受ける刺激に酔いしれ、さらに愛液を溢れさせる。
嫌悪感を吹き飛ばすほど大きな快感に翻弄されて、自身も体を前後に動かしてしまう。
「はぁ……あぁっ……あんっ…」
どぷ、っと白濁液が翔子の中へと吐き出された。
男が肉棒を抜くと、翔子の尻穴から精液が逆流し、溢れ出てくる。
はぁはぁと息をあげ、ぐったりと力の抜けている翔子の尻を男が平手で打った。
「ひっぅ!あ、あは……はぁ」
それすらももはや快感になっているのか、翔子は舌を出して甘い声を漏らす。
にい、と男は口の端をあげた。
「安心しろよ、今日はいっぱい呼んでやったからな」
「はぃ……ありがとうございます……」
――何人もの男達の欲望を受け、全身を精液で白く汚された二人。
空ろな目で天井を見上げながら、翔子と美子は並んで寝ていた。
お互いの姿を見るのも辛い。
口も膣も尻も髪も肌も、男達の精液でべっとりと汚れ、体のそこかしこには赤く腫れた跡が見れる。
ただ、手を強く握り合い、言葉も交わさず、時間だけが過ぎていった。