次は晴美の番である。
気前良くセーラー服を脱ぎ捨てると、ライトブルーで揃えた下着姿が現れた。胸に特徴はないものの、やや細身で引き締まったスタイルは素晴らしい。
下着は無地で淡い光沢のあるものである。マンガやアニメに造詣が深いからといって、なにもアニメ柄パンツを愛用しているわけではないようだ。
いったん風呂場に消えた奈美が、洗面器に水を張って戻って来た。
「あたしのがついたままだと恥ずかしいし、申し訳ないから」
「奈美ちゃん優しいのね」
二人で絶棒を洗い始めた。水を満遍なくぱしゃぱしゃ掛け、指や掌で滑りを優しく擦り落とす。
「あひゃあ!つ、冷たいし、くすぐったいです!」望は思わず声を上げたが、二人は構わず続行し、絶棒本体や亀頭周辺、さらには睾丸までさわさわしゅるしゅると洗い上げた。
やや硬度を失っていた絶棒も、冷水と女子高生の指先の刺激で再び吃立したのは無理からぬ事であろう。
「晴美ちゃん、これ使います?」
可符香が紙袋から金色に輝く外国のコインらしきものを取り出し、晴美に手渡した。
「これ、コイン?」
「包みを開けてみて」
「どれどれ…あっ」出てきたのはコンドームであった。
「へえぇ。こんなのあるんだね」
「バイト先の先輩から貰ったんです。これなら財布に入れてても変じゃないですよねえ」
「ありがとう。じゃあ、使わせてもらうね。確かに一つぐらいいつも入れておきたいわよねえ」
以前、臼井の「準備」をキモイと思ったことは忘れているようだ。と言っても、晴美が使う相手は絶望先生しか考えられないのだが。彼女が三次元の男性にはまったく興味がないことをクラスの男子はよく知っていて、誰も晴美に手を出さないのである。
「じゃあ、奴隷さん、いくわよぉ」いよいよ晴美の攻めである。
眼鏡を外しちゃぶ台に置くと、晴美は先生ににじり寄って来た。
「うふふ…」微笑んで望を見つめると、つぅっと接吻した。
「むっ…う…うぅ」
奈美ほどはノーマルな接吻が好きではないのであろうか、久しぶりのえっちの割にはあっさりと唇を離した。
ふと絶望先生の髪の毛をかきあげおでこを露わにすると、髪の生え際に軽く音を立ててちゅっちゅっと接吻した。そして耳たぶを唇で軽く挟んではむはむしたかと思うと、舌先で耳の穴周辺をぐるりっと舐める。
生徒には知られたくなかった快感スポットを責められた望は、
「はぅっ…! ど、どこでそんなことを覚えたんですかぁ!」と抗議した。が、晴美は答える代わりに
「奴隷のくせに生意気言うと、こうしちゃうんだから!」
手を乳首に伸ばし、きゅっと捻った。
「あひゃあ!」
もちろん、彼女の駆使するテクニックは多量のBL本の読書で培われたものであった。日々蓄積していく知識を、いつかは実践してみたいとは思っていたのである。
相変わらず万歳をしてメイド服がはだけられた恰好の望の上に(猫耳は外れて頭の後ろに落ちている)、晴美がのし掛かってきた。
首筋に舌をぬるぬると這わせているうちに、手が望の華奢なボディーラインを上から下までなぞり、胸をくすぐる。望は時折「あ…うあっ」と掠れた声を上げて悶えるばかり。
次いで晴美は乳首に舌を這わせてきた。左を指でころころ転がし、右の乳輪を舌先で辿っていたかと思うと、乳首をちゅうぅっときつく吸い上げた。次いで左右を交代し、いっそう激しく責める。
「う…あうう」元々感じるスポットだった上に、奈美との行為ですっかり開発されてしまった妖しい快感に望は悶えた。胸が、特に乳首が敏感になっているのが実感できた。触られなくてもジンジンする快感がそこから湧いてくる。
とそこへ、晴美は望の乳首に息を吹きかけた。
「ふーーっ」
「あぅっ!…」たまらず望は声を上げた。ただそれだけのことなのに無性に気持ち良い。
晴美は半ば呆れたかのような口調で年上の奴隷を嘲った。
「奈美ちゃんのときもそうだったけど、男のくせに胸が敏感だなんて、本っ当に情けない奴隷ねえ」
「そ、そんなあ」
「あんまり情けないから、今度はイイモノで責めてあげる」
晴美が自分のバッグから取り出してきたのは、羽根ぼうきである。無論、鉛筆で描いた下描きを消しゴムで消した際に出てくるカスを効率的に掃くために使うものである。課題の絵画を描く際に使用したのだ。
「持っててよかった」
「な、何に使うんですかあ」
それには答えずに、望の頭の後ろに落ちていた猫耳を拾い上げた晴美は、しっかりと望の頭に固定した。
「さ、これからお前は猫耳メイド奴隷よ」と、晴美は得意気に宣言した。
「な、何なんですか、それはぁ!」
「これから奴隷の返事はニャン。それに、気持ちよかったら、ちゃんとニャンって鳴くのよ」
「なな、何言ってるんですか!そんなのイヤで…」
「写メ送っちゃおうかなぁ〜」脇から可符香がボソッと呟く。
「は、はうう…」望はそれ以上口答えできなくなった。
「さ、返事は?」すかさず晴美が迫る。
「二、ニャン…」望は情けなさで消え入りたいほどだったが、三人娘はこれを聞いて爆笑した。
「あっはははははははははは」
「おっかしいいいいいいいい」
「あはあははあっははははあはははあーあ…ヒック」
まだ笑いながら、晴美は言った。
「返事がヨロシイ。じゃあ、これはどうかな?」羽根ぼうきでで乳首をさわさわした。
「ニャ、ニャアン」先生は思わず甘い声で鳴いた。
「それじゃ、これはどうだー?」今度は脇の下をくすぐった。
「ニャ、ニャア、ニャア、ニャッ」くすぐったさに望は身を捩った。
次にどこをくすぐろうか、と考えていた晴美は、それまで触っていなかった望の絶棒に目を留めた。
「それなら……これはどうだーーーぁ!!」と、亀頭のあたり一帯を激しくバサバサと払い始めた。
「ニャヒヒヒヒヒヒヒニャヒヒヒニャヒヒヒィィニャヒィイ!!!」望は悶絶した。
もちろん、この様子は端から見ているとたいそう滑稽で可笑しい。奈美も可符香も笑い転げていた。奈美など、あまり可笑しいのでケータイでムービー撮影をし始める始末である。
可符香も即興で替え歌を作って囃した。「山寺の和尚さん」の節である。
『♪糸色の 望ちゃん
マゾになりたし マゾ恥ずし
猫の耳付け 縛られて
ツンと撫でりゃ ニャンと鳴ーく♪』
しばらく羽根ぼうきで強力に刺激されていた絶棒は、嬉しさのあまりか、すっかり大きくなり、ピンクのエラもぷっくり膨れた。おまけに嬉し涙まで流している。
「おお、グレートだよ、ディアッカ…!」何かのスイッチが入ったらしく、晴美は手早く下着を上下とも脱ぎ捨てた。そして、絶望先生の顔を跨ぐと中腰で絶棒を掴み、徐々に腰を下ろしてきた。奈美の普通の生えっぷりに比べ、少し薄目で陰部が望の目の前に迫ってきた。
「さあ、ディアッカ、共に新しい世界に向かって前進しよう!」そう言うと、いきなり絶棒を口に含んだ。
「あぅ!」羽根ぼうきとは違い、暖かく滑った感触に望は急速に高ぶった。快感を堪えるために、目の前のモノに必死で舌を這わせ続けた。
「や、やるなディアッカ…」晴美は久しぶりの刺激が良すぎるのか、いったん絶棒から口を離すと太股に力を入れ先生の頭を挟み、呟いた。
「ど、どこで経験を積んできたんだ…だが、お、俺は負けない!あ、あぅ…あぁっ…いい…せ、せめて相打ちに」
「晴美ちゃん、成りきってるわねえ」「ねー」晴美の熱演に、奈美と可符香はひそひそと話す。
(晴美ちゃんが男だったら、きっとイメクラに自作のシナリオ持って来るイタい男のコになりそうね)と可符香は思ったが、口にはしなかった。
「あ……ゴホン…」二人の言葉が耳に入ってしまい、晴美は真っ赤になって独白を中止した。イメージプレイは成りきりが肝心であって、素に戻ったらもうイメージの世界に戻れないものである。
気を取り直して、晴美は望に尋ねた。
「入れて欲しい?」
「ニャ、ニャン」
「それはもういいから」
「ふ、藤吉さ…」
「晴美女王様よっ」
「は、晴美女王様、入れて下さいませ。もうだめですっ」
「仕方ないわね…」
自分も我慢しきれなくなったのか、晴美は一旦先生から離れると、可符香から貰ったコンドームを絶棒に装着した。聳える絶棒に跨った晴美は、馴染ませるかのように自分の入り口と絶棒の先端を何度か擦り合わせた。それだけで快感が二人の全身に走った。
「くはぁっ」(気、気持ちよすぎますっ!)先生は激しく首を振った。
「さあ、いくわよ」
「あああっ」
晴美はゆっくり腰を下ろしてきた。ずるっ。ずぶっ。やがて…
「は、入った…キ、キツイ……」久しぶりの充実感を堪能すると、猫耳を付けたままの望に声を掛けた。
「猫耳奴隷、気持ちいい?」また猫耳メイド奴隷をいたぶる設定に戻ったようである。
望は答えられなかった。もちろん、少しキツ目の晴美のモノが締め付けてくる快感で気が狂いそうなほどだったのである。
「奴隷は答えるのよっ」睾丸をぎゅっと握った。
「わひゃうっ! は、はい、気持ちいいです」
「そうかそうか…気持ちよかったら声出して良いのよ」
静かに動き出した。が、すぐに普段に似合わぬ奔放な動きへとシフトしていった。
先ほどから二人とも散々互いに高め合ったせいもあり、二人とも短時間で絶頂に達しつつあった。
「あうう…イくときには、言うのよ…」
「はい…ふじ、もとい、晴美女王様、もう、もうイきますっ」
「私も、イく、イっちゃううっ」
晴美の内部がきゅうっと収縮した。絶棒のとば口まで達していた白いマグマが一挙に噴出した。
びゅく。びゅくっ…
絶棒から先生のモノが放出される動きを、晴美は膜越しとはいえしっかりと味わった。
「あのー、そろそろこれ解いてもらえませんか」
「あらぁ、奴隷があんなこと言ってるわよ。可符香ちゃん、どうする? …ヒック」
「駄目に決まってるじゃないですかぁ。まだ私が残ってるんですから」
可符香は袋から新しいコイン(型コンドーム)と、小さな赤い箱を取り出した。
「可符香ちゃん、その赤いの、何?」
「うふふ、いいチョコレートよ。バイト先の同じローテのコから貰ったの」
可符香は箱の中から一粒取り出すと自分の口に含み、先生に口移しで食べさせた。
先生はあらがう気力もなく、素直にチョコを口で受け取ると、もぐもぐと咀嚼し始めた。
ごくん。と、飲み込んですぐに体の内部がカッと火照ってくるのに気づき、望は狼狽した。
「こ、これは…」
「これは、ガラナチョコですよ。男の人がこれを食べると、えっちしたくて仕方なくなっちゃうんです。奴隷はこれから三回目だから、そろそろ食べさせた方がいいかなあって」
「じゃあ、私にも奉仕して下さいね」
可符香はするするっとセーラー服から純白のの下着まで脱ぎ去り、いきなり全裸になった。小ぶりながらも形の良い胸にピンクの乳首がまぶしい。絶棒を握りながら、望の口元に跨り、よく整えられている秘所を押しつけた。
「さあ、舐めて」
観念した望は、舌を使い始めた。全体に舌を這わせ、襞の細部まで丹念になぞっていった。この状況を忘れるために、行為に没頭することに決めたのだ。
「あっ…この奴隷ったら、上手」
先生の予想外の反撃に、可符香は一時絶棒から口を放していたが、
「よーし、負けませんからね」と、いきなり亀頭に吸いついた。
「あうぅっ!」
先生も奉仕に熱中し、知らずに可符香の真珠を舌で弾いた。
「あ、あっ! それ、いい!」
可符香は叫ぶと大きくのけぞった。「もっと」くねくねっとヒップを揺らすと、望の顔に押しつけた。そして、再び絶棒にむしゃぶりついた。
(は、はうぅっ!なるほど、このあたりが風浦さんの弱点ですか)望は、先ほど可符香が喘いだスポットを集中して弾いた。左右に弾く。下からすくい上げる。ちゅうっと吸いつく。
可符香の絶頂に達するのを告白するくぐもった声を聞いている内に、先生も三度高ぶってきた。
「もう、…もうダメ…です」
いよいよ望が達しそうになったところで、突然可符香は一切の攻めを中断してしまった。
「あ、あの…」イきたくてたまらない。何とも情けない表情をしている望に、可符香はゆっくり尋ねた。
「イかせて欲しいですか?」望はこくりと頷いた。
「駄目よ。奴隷はきちんと口でお願いしなきゃ」晴美が横から口を出す。
「い、いかせて欲しい…」
「まぁ、奴隷のくせにご主人様と対等な口を利くなんて、生意気よ」奈美がじらす。
「それに、文の主語と目的語は何なの?国語の教師なんだから、はっきり言いなさいよ!」
「あうう…ふう、もとい、可符香女王様、哀れなど、奴隷のペニスをいじって…」
「国語の教師が横文字使ってどうすんのよ。ちゃんと日本語で!」晴美が追及する。
「哀れな奴隷の、……お、おちん……」
「声が小さい! やり直し!」
「哀れな奴隷の…お、おちんちんを、イかせて下さいっ」
早口で言い切ってしまってから、望は顔が羞恥で染まった。
(ああ…なんて破廉恥なことを言ってしまったのでしょう)
「そうねえ」可符香が口を開いた。
「じゃあ、次の質問に答えたら、イかせてあげます」
「ひゃ、ひゃい」焦るあまり、答えを噛んでいた。
「三人の女王様の中で、誰に一番忠誠を誓いますか?」
「へ?そ、そんなこと…」望は虚を突かれた質問に思わず口を噤んだ。
「言えないの? じゃあ、イかせてあげないし、もっときつーいお仕置きをしてあげます」
可符香は望から離れると、紙袋から小さなマラカスを一本出してきた。ただ、取っての先端には小さな珠ーーちょうど小太鼓のスティックの先端部を想像していただきたいーーがついている。
柄は先が細く、マラカスの本体に向かってだんだん太くなっている。おまけに、柄には無数の溝が刻まれている。そして、なぜかそのマラカス全体からインビな雰囲気が漂っている。
「可符香ちゃん、それ…」
流石に、晴美はそれが何であるかを一目で見抜いたようだ。そう、アナル拡張鍛錬に使う器具、通称「ねじりん棒」と、アナル専用バイブ「マラカス」を融合させたものである。
「さ、誰に一番忠誠を誓うか言いなさい。言わないと…」そう言いながら、マラカスの小珠の部分を望のアヌスに当てた。
「うひゃっ!?」異様な感触をあり得ない場所に感じたが、なお答えに詰まっていた。すると、可符香は珠をグリグリと回しながら、ゆっくり、ゆっくりとアヌスの中にねじり込んでいった。
「ほらほら、早く言わないと…」
「アッーー!」望はこれまで体験したことのない感覚に狼狽した。
ツプン。珠がアヌスに入り込んでしまった。
望はおびえた。このままでは、昨日までの自分にもう戻れなくなってしまうという暗い予感がひしひしと迫ってきた。
「いやだああ、抜いて下さい。お願い、抜いて」
「さあ、誰が一番なの?私?」
早く抜いて貰いたい一心で、望は早口で答えた。
「うはっ、はい、可符香女王様が一番です」
「まあ!私に赤ちゃんが出来ることしといてそんなこと言うのね。許せない!ヒック 可符香ちゃん、貸して!」
奈美が左手で絶棒を、右手でマラカスの本体を握りしめ、いきなりぐいっとねじり込み、左右に振った。シャッシャッと軽やかな音が出た。
「あひゃああぁ! い、いえ、奈美女王様が一番でございますぅ」強烈な肛門部の刺激と共に、尾てい骨のあたりからむずがゆい感覚がじわぁっと湧いてきた。
「さっきは私の羽根にあんなに喜んでおきながらそんな事言うのね。奈美ちゃん、それ貸して!そーれお仕置きだべー」
晴美がマラカスの柄を持ち、上下左右に振りながら奥へねじ込んでいき、小気味よく振った。ぐりぐりぐり。チャッチャッチャッ。
「あひあひあひぃ!は、晴美女王様が一番でごらいまふうぅ!」
こうして三人娘はマラカスを使い、思う存分望をいたぶり始めた。
「ほらほら、どうなの。誰が一番なのかなぁ?」ぐりぐり。
「あひあひぃぃ!」
「そーらそら。もっといい声で鳴け鳴けぇ」チャッチャッ。
「あふぅ。あうぅん」
「最高ですかぁ?」ぐりりりいぃぃっ!
「あひひぃぃーん!」
ぐりぐりチャッチャッ。ぐりチャッチャッ。
三人ともマラカス責めに熱中するあまり、絶棒は勃ちっ放しで放っておかれる結果となった。あまりの異様で鋭いアナル快感とイけないもどかしさ、それに自分の女生徒たちにいいようにいたぶられる情けなさに、とうとう望は泣き出した。
「うあああーーい! わ、私めは皆さん共通の奴隷ですから、皆様が一番でございますう。はうわあぁん」
「日和ったわ」
「日和ったわね」
「仕方ないですねえ。じゃあ、イかせてあげましょうか。その代わり、ちゃあんとみんなに奉仕するんですよ」
可符香はそう言うと、ティッシュを望のアヌスに当て、マラカスをゆっくりと抜いた。抜かれる感覚に、絶望先生は「あうっ」と小さく声を漏らした。
幸いなことに、アヌスは赤く腫れているものの、ティッシュは赤く染まっていなかった。絶望先生のアナル拡張はひとまず成功したと言えるだろう。
そして、可符香はどこか勝ち誇った表情で絶望先生の顔を見下ろしつつ、ゆっくり絶棒を下腹部に納めていった。
「さあ、二人も来て」
「おっけー」
「はいな、あんさん」
晴美が可符香に向かい合う形で、絶望の顔に腰を下ろした。奈美は可符香に向き合う形で二人の間に入った。
「ほら、どうしたの」晴美がヒップを望の口先にぐりぐり押しつけ催促した。望は素直に晴美の秘部を舐め始めた。
「あっ、それいい!も…もっとぉ!」晴美はこみ上げてくる快感に耐えるかのように、奈美の背中に自分の胸をぴったり押し当て、奈美の胸を後ろから揉みしだいた。
「あっ、晴美ちゃんったら、激しいっ」奈美は体をよじらせ、のけぞった。そして急に可符香に抱きつき、激しく接吻した。
ゆっくり絶棒を味わうかのように動いていた可符香は、奈美の接吻を余裕を持って受け止めながら、片手で晴美の右腕を奈美の秘部に誘導し、自分の胸を奈美の胸に当て、動きを大きくした。
「ああっ、いい!」奈美は胸と秘部からの二重の快感に、ますますよがった。
四人がそれぞれの動きを強めつつ(もっとも絶望先生はただ悶えるだけだったが)、次第に高ぶっていった。
「もう、…もうだめです。イきます…」
「あぁっ…いく、いっちゃうよぉ」
「いいっ…ああいいいい」
「はうっ…い、いくうぅ!」
激しい運動(?)をしたせいか、みんな酔いは醒めたようだ。三人娘は先生の腕を解くと、風呂場に連れていき、わいわいとシャワーを浴びた。先生は寄ってたかって手や体で優しく洗われたが、もう抵抗出来なかった。
もちろん風呂場でもたっぷり精気を吸い取られたのはお約束である。
夕方になり、皆が帰ることになった。帰り際、さも今思い出したかのような調子で、可符香が先生に声を掛けた。
「そういえば先生。寝てらした間に、先生のケータイに霧ちゃんからメールが来てましたよ」
「え?」
望は反射的に自分のケータイを開いて驚愕した。待ち受け画面が自分の女装姿、それもあられもない恰好のものだったのだ。
「こ、これは…」
「あんまり先生が可愛かったので、登録しちゃいました」
望は慌てた。
「そんな、困ります! 誰かに見て知られたらどうするんですか! 私、ケータイの操作方法はよく知らないんですよ。元に戻して下さい!」
それには答えず、可符香は言った。
「そうそう、霧ちゃんには、『今夜は寝かせませんよ』って返信しときましたから」
「ちょ、ちょっと!」先生の顔色が青く、そして赤くなった。
「今夜って…先生、モテモテですねぇ」
「霧ちゃんの部屋なら、朝帰りしても大丈夫ですもんねー」二人が冷やかす。
「ちょっとお! あの、あの、困りますよ、これ!」
「じゃあ、さようなら。ガラナチョコの残りは置いていきますね」
「風浦さん!」
「さようなら。あ、宿題はちゃぶ台の上に置いてあります。遅くなって済みませんでしたぁ」
「日塔さん!」
「さようなら。いろいろごちそうさまでした☆」
「藤吉さん! みんなちょっと待って下さいよ。待って〜〜!! …とほほ」
おろおろしている絶望先生を宿直室に残し、三人は和気藹々と帰っていった。
望は、待ち受け画面の消し方を、ケータイに詳しそうな芽留にどう聞き出したものか、そしてそもそも今晩をどう遣り過ごすか途方に暮れた。朝食のハムエッグに目玉が2つ載っていたのは、霧からの『今晩えっちしてね』のサインだったからだ。
余談だが、可符香の紙袋には、盗撮用のカメラが仕掛けてあったのは言うまでもない。時々彼女が袋にアクセスしていたのは、何もアイテムを取り出すためだけでなく、カメラの様子やメモリの残り具合をチェックしていたのである。
もちろん、撮影は成功していた。後日、晴美邸でシークレット上映会が行われ二人に好評を博したこと、そしてその内容が晴美の創作に有意義にフィードバックされたことも言うまでもあるまい。
ー[完]ー