―先生…私は、常月まといは、いつでも先生と一緒ですよ…
先生のためなら、私はなんだってできるんです。そう、どんなことでも…
〜〜〜深夜〜〜〜
まといは望が眠った頃を見計らって寝室に忍び込み、
寝息を確認してから足側から布団の中へ潜り込む。
「先生…今日も気持ち良くしてあげますからね…」
起こさないように慎重に、望の寝巻の前をはだけさせる。
日中と違い、寝るときには袴ははかないから楽だった。
そのまま下着も取り、望の男性自身を露出させる。
「先生…、ん…は、ん…」
男性自身を軽く握って、まだ柔らかい先端を舌先で舐める。
やがて、硬く大きくなってきた望自身を、ためらう事無く口に含む。
―先生の匂い…先生の味…。
もっと望を味わいたくて、くわえたまま唇を上下に往復させる。
「んっ…む……じゅる…」
唾液を絡めた方が良いということは知っていたから、当たり前みたいにそうする。
そのまま唇でしごきながら舌で先端を愛撫する。
―先生…もっと感じてください…私は、先生にしているだけで…こんなに…!
口で奉仕しているだけで自分の秘所が潤ってくるのを感じ、両足をもどかしそうに摺り寄せる。
「う、んっ…んっ!」
本当はじっくりしてあげたいが起きてしまわないように、先端から透明の液が漏れたのを合図にスパートをかける。
「はあ…はぁ…」
望が、目を閉じたまま荒い息を吐く。
―先生の声…先生は、どんな夢を見ていますか?
「常月さん…」
「――!」
名前を呼ばれると慌てて口淫を中断して布団から頭を出す。
望が起きた気配はない。
―寝ている…寝言だったんだ…
「常月さん…もっと…」
再び驚愕、そして絶句。
―先生が私の夢を?それにもっとって…
予想外の言葉に混乱したまといだったが、やがてひとつの結論に辿り着く。
―先生が、私としている夢を見ているんだ…
夜の暗がりの中、まといの頬が赤く染まる。
たとえ夢だったとしても、望が自分を求めてくれていることが嬉しかった。
―はい、もっと…してあげますね…
再び布団の中へ潜り込んで口淫を再開する。
唇で先端近くのくびれを往復し、舌でその裏筋を刺激する。
右手で望の根元をしごき、絶頂へと導いていく。
「ちゅ…は、んっんっ…!」
―先生…!出してください、私でイッてください!私も、あなたにしているだけで…こんなに…!
自らの秘所で望を受けとめたい衝動に刈られながら、それでも必死に奉仕を続ける。
そして、せめて少しだけ自分の秘所を慰めようと望自身から手を離した瞬間、望の欲望が弾けた。
「ぐっ、ん!」
それはまといにとって予想外だった、不意打ちといってもいい。
望の先端から一気に吹き出した白濁が、まといの喉を容赦無く打ち付ける。
息を止め、なんとか精液を受けとめようとするまとい。
しかし…
「んうっ…けほっ!げほっ!ぅ、えっ…!」
努力も虚しく激しく咳き込んで精液を吐き出してしまう。
尚も続く噴出がまといの顔を汚した。
―しまった、声…!
自分が大きな声を出してしまったことに気付き、後始末もできないまま寝室を飛び出す。
そのまま逃げるように帰宅して、自室のドアにすがるように座り込む。
―せんせい…
望が夢で自分を求めてくれていたことを反芻して、思わず表情を緩める。
手が、自然と自らの着衣を解いていった…
〜〜その頃〜〜
「絶望した!生徒と交わっている夢を見て、あまつさえ夢精までしている自分の節操の無さに絶望した!!」
まといが逃げた後に目を覚ました望は、メソメソと絶望しながら白濁で汚れた寝具の後始末をしていた…。