今私は晴美ちゃんのアタックを食らった先生の看病をしている  
正確には先生に似た誰か  
みんなは気づいていないみたいだけれど、違和感があったので私は気づいていた  
"誰か"は本当に先生に似ている  
先生と二人きりでいるみたいでとても幸せだった  
「・・・・あれ・・・ここは・・・」  
「あ、起きたんですね。大丈夫ですか?ここは・・・・・・  
私は"誰か"に状況を説明し、少し会話をした  
会話はすぐに途切れてしまった  
「・・・・・・あ・・・・」  
ああ・・どうしてだろう  
「どうしましたか?小節さん」  
口調、声のトーン、容姿、どれもが先生にそっくり  
「あ・・の・・先生・・・」  
そして私は言ってしまった  
「・・・私、先生のことが・・・好き・・・」  
この人が先生じゃないのはわかっている  
でもあまりに似ているからだろうか  
それとも別人だとわかっているからだろうか  
 
千里ちゃんやまといちゃんや霧ちゃんが先生の事を好きなのを知っていた  
私はみんなと今の関係を保ちたかったから  
この気持ちは誰にも言わないで自分の中に封じ込めていた  
 
「・・・私もですよ、小節さん」  
 
・・・・先生だったらこんな答えは絶対に返ってこない  
だけど嬉しかった  
「本当に  私でいいの?」  
 
 
「あびるちゃーん!先生おきた〜?」  
晴美ちゃんが呼んでいる  
「うん、起きたよ・・!大丈夫そうだし、今いくね」  
 
 
「・・・ありがとう。本当の先生と一緒にいたみたいで幸せだった。」  
「・・・・気づいてたんですか。でも、なら、なんで・・・・・  
私は聞き終わる前に飛び出した  
涙がこぼれてきた  
 
______________  
 
 
もう大分日が暮れた  
午後からは花火をみんなで見に行く約束をしている  
私は着替え、みんなとの合流場所に向かっていた  
 
 
「あ・・れ・・・先生?」  
 
 
今度は間違えなく本物の先生が歩いている  
私には気づいていないみたいだ  
 
 
ぎゅっ  
 
私は後ろから先生の手を握った  
 
「本当に  私でいいの?」  
 
先生はかなり青ざめた顔をしている  
 
でも、今だけは恋人同士というつもりでいさせてください  
 

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