やっと決めた下着を手に、会計しようとしたところに王異は呼び止められた。

「先輩?」
静かな声は妹のクラスメイトの周姫だ。
「あ、あぁ周姫か・・・あなたも買い物?」
「はい、新作が出たとお聞きしまして・・・」
どうやら周姫は常連らしい。
「そ、そうか。」
大人しい感じの周姫がこの下着専門店の常連であることに驚きつつも、曖昧に王異は相槌をうつ。

「あら、先輩はそちらを・・・?」
「ま、まぁ」
「先輩でしたら、傾国ラインでもお似合いですのに・・・」
傾国とは先程の紫紺のブラのシリーズだ。
「や、私はあーゆーのは・・・」

「あら、そんなことありませんわ」
周姫とよく似た声が後ろからすると、そこには周姫の母、小喬がいた。
「王異さん、これなんかいかがかしら?あら、これもいいわね」
小喬は近くの棚からいくつか取ると王異に渡す。

「まぁまぁこれもいいわぁ。・・・これなんかも意外と・・・」
小喬は店内をぐるりと回りながら、いくつもの下着を取っていく。
「さすが奥様」と店員もついて回っていくところをみると、小喬は
常連のお得意さまなのであろう。

「ささ、こちらで試着なさって」
言い終わる前に小喬は王異の手を引いて、試着室へ連れて行く。
「い、いや、あの。私はこれで・・・」
王異はたじろぎながらも、なんとか逃げようとするが、小喬と店員に
手を引かれ渋々試着室に入った。

「とりあえず、最初はこちらね」
手渡されたのはワインレッドのレースの下着。
ちなみにこれでも店員の手に控えている下着のうちでは大人しい
ほうだ。

「いや、あのですね・・・・」

「ほらほら、早くお脱ぎになって・・・」
小喬はまどろっこしいのか、王異の制服に手をかける。

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