「あら、そう・・・でもこれなんかとても・・・」
小喬は言葉では渋々了承しつつも、納得はしていないようだ。
「お母様、先輩もお困りのようですし・・・」
周姫も残念そうにしながらも、母を諌める。

店員は来店記念品という名目で、包んである幾つかの下着を
渡そうとするが、王異に丁寧に断られ340円のお釣りを手渡した。

「また、是非ご来店くださいね」と5年ぶりの孫を見送るかのように
店員は王異を送り出すと、深々と礼をする。

王異も恐縮しながら店を出て、小喬親子とも別れて岐路へとついた。
なお、綺麗に包まれた袋はもったいないと思いながらも、かばんにぎゅっと
押し込むようにしまっておく。
妹の文姫に見つかっては、いろいろと厄介なことになるからだ。

図書館に寄っていたと適当に誤魔化し、帰宅すると夕食は既にできていた。
王異は夕食のあと珍しく早めに風呂を済まし、宿題をすると言って部屋に戻った。

「ふんふふ〜ん。・・・よいっしょっと・・・」
鏡には王異の美しい曲線の肢体が映し出され、王異は胸を反らしたり、寄せたりと
ポーズをとっている。
普段の王異では想像もつかないことだが、そこは年頃の娘、たまにはこういうのも
あるのだ。

「この下着なら、服はこれで・・・あぁ、これもいいかも・・・」
「そうだねぇ。あ、これもいいんじゃない?」
「うん、いいな・・・ ・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・って!?」
ガバっと王異は振り返る。
反動で黒のブラに包まれた胸も続いて振り返る。

「へぇ〜お姉ちゃん。そのブラえっちぃ〜
でも、さっきのお姉ちゃんかわいかったなぁ」
王異の後ろには妹の文姫がにひひっといたずらっぽい顔で立っていた。

王異はボンっと音を立てると、全身を赤く染めると、機能を停止した。

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