「戦国・・・大戦?」
「ええ、この武将カードを使って遊ぶんです。」
文姫と銀子はもの珍しそうに台の上のカードを見る。
「ま、松永久秀?・・・どこかで聞いたな・・」
銀子はカードに書かれた武将の名前をチェックしている。
「はい、日本史で習いましたでしょ。このゲームは日本の戦国時代がテーマになっているんですよ」
「ほぅ・・・敵のあれは・・・信長か・・・」
「各武将にはそれぞれ計略があり、また能力も様々ですわ」
周姫は基本的なゲームの内容や操作を教える。
ちなみに、話しながらでも操作には問題ないようだ。
「うーん・・・私もやる!」
そう決めると、文姫の行動は早かった。
スターターパックを買い、待ち札を貰うついでに初心者ガイドを貰ってきている。
「文姫ちゃん、私のカード貸してあげましょうか?」
プレイの終わった周姫は鞄から大きなバインダーを取り出すと文姫に差し出す。
「あ、いいよぉ。汚すと悪いもん。」
「そんなの気にしなくても・・・じゃあ、このダブったカードを差し上げますわ」
「ホントに?じゃあ貰う〜」
文姫は数枚のキラカードを貰うと、カードの能力等を見る。
ちなみにこれらのカードは希少カードで、周囲からは恨めしげな視線が送られている。