「お、お早うっす!」
クラスメイトの呂蒙に声をかけられ、周姫も挨拶を返すとき、ぴゅーっと北風がふいた。

暖房で温められた店内の空気は北風に呼応し、上昇しながら外気に混ざろうとする。
スカートを巻き上げるには十分な風は周姫にも纏わり付く。

ドアを左手で押さえ、右手は鞄を持った周姫に抗うことは不可能だ。

呂蒙と店内の学生たちの視界には、下着をつけていない周姫の下半身がお披露目されるのはお約束の展開だ。

風が止んでも固まったままの店内、永遠と思うかの静寂のなか、パタンとドアが閉まる音だけがした。

ノーパン周姫たんはその日、体育があって直ブルマだったとかどうとか。

呂蒙は店内の学園生を脅し、見たことを忘れさせたとかどうとか。

帰りに周姫たんはスーパー蜀まで行って、ふつーの下着を探しに行くのですが、
文姫に見つかり・・・な話はまたの機会で。

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