「あなたほど誇り高い男の子いだもの。こんな恥ずかしい行為を自分から求めるなんてないわよねぇ。」
わざとらしく一つ一つの言葉を丁寧に放つ。ねっとりと舐めるように、曹沖の心に絡みつく。
「じゃあ今日もお薬を飲みましょうねぇ。」
「なっ!!」
驚きは耳と、そして唇、両方からやってきた。口の中から喉、そして胃の中へと液体が流れ込んで
くる。吐き出す行為を許さないように、男が蓋をして…
「あ、あ、あ…」
茫然自失。口移しでの薬の投与。それは接吻だった。
身体が変化していく。雄々しく反りたっていた肉根は、次第に形を失せ、異質な器官へと姿を変え
る。
数分の後、曹沖の身体は立派な少女へと変革を遂げた。幾度に渡る屈辱的な行為に、涙が止まらな
かった。
「おほほほ。やっぱり私はこっちの方が好きよぉ曹沖ちゃん。」
くしゃくしゃな顔もまた興奮の材料になる。男は先日と同じように、指先を変異した器官へと這わ
せていく。
「あ…は…ふぅ…」
先ほどの余韻が、性を転換しても残されていたのだろうか。そこはすでに泉だった。
「おほほ、これなら私が下拵えする必要もないわねぇ」
声の不快は更に下卑たるを増しているが、曹沖の身体は刺激への反応で手一杯だ。
「それじゃあ私の下拵えをしてもらおうかしら。」
眼前に突如現れたのは、自分のそれとは比較するのもおこがましい。男の肉棒だった。
「な、なにを!!」
目の前のそれは、未だ勃っていない。それでも大きいとわかる。持ち主の見た目からは想像も出来
ない逞しいモノだった。
男は、曹沖を縛り付ける鎖をはずした。そして
「まずはさっき曹沖ちゃんにしてあげたことをしてもらおうかしら。」
赤みを増していく曹沖の顔。羞恥であり屈辱でしかない行為のはずだった。
「そ、そんなバカなことを…」
不思議な感覚に襲われていた。おぞましいはずの同性の性器に対して、憧れのような、不可解な感
情が芽生えていた。
(お、おかしいよ、僕…こんな、こんなものにドキドキするなんて…)
本能の奥底から湧き上がる熱に、曹沖は逆らえなかった。ゆっくりと、細く綺麗な指が、大きな大
きな肉棒を包み始めた。
「おほ、そうそう。そのまま擦るのよ。」
指示に逆らう素振りも見せず、ぎこちない動きで上下に踊り出す。
(違う!!これは薬のせいなんだ!!女の子になってるから、おかしいんだ!!)
内心で言い訳を繰り返す。手を止めることはないままに。
「ああ、いいわいいわ。その慣れてない手つき、最高よぉ」
百戦錬磨のダシ大王にとって、曹沖の前戯は決して上手いと言えるものでない。それでも、羞恥に
染まりながらも奉仕に耽る少女という状況が、彼を奮わせる。
「はあ、はあ」
曹沖の吐息も漸次荒さを増す。気づいてはいないが、下腹部から淫液が太股を伝っていた。
「ああん!!射精(で)ちゃうわぁ!!曹沖ちゃん、受け止めてぇ」
「え?」
ビクンビクン。ダシ大王の激しい痙攣に合わせるように、白濁が肉棒から飛び出てくる。狙いすま
したように、曹沖の顔を汚した。
「おほ…ほ、あんまりよすぎて本番前にイッちゃったわ…」
「ほ…んばん?げほっ」
鼻をつく強烈な臭いにむせかえる。男の精の臭いに。
(す…ごいにおい。)
それが、曹沖の脳髄をより淫らに刺激する。下半身の火照りはレベルを上げ、指が快感を掘り起こ
そうと動く。
「あ〜ら自分で慰めるなんてダメよお。」
またしても快楽の入り口で制止されてしまう。
「ち、ちが!!」
否定の言葉を口にするも、現行犯である。言い逃れは意味をなさない。
「無理しなくていいわよ。あの薬には強力な媚薬作用があるの。逆らうことなんて出来やしないわ。」
薬のせい。それは巧妙に用意された逃げ道だった。快感に溺れる罪悪感からの、悪魔が伏する逃げ
道。
「く、薬…?」
実際、ダシ大王の言葉に嘘は無かった。
(じゃあ、僕は…おかしくなんかないんだ…仕方がないんだ。)
だけど、事の真偽なんかもう曹沖にはどうでもよかった。曹沖は、誘われるままに逃げ道へと向か
ってしまった。
「はい…気持ちよくなりたかったから…自分で……」
にたぁ〜。下品な男、そして計略を成した策士が混ざった笑みを浮かべた。
「じゃあ、私が曹沖ちゃんを気持ちよくしてあげるわ。」
不気味なくらい優しく語りかける。不愉快にしか聞こえなかった男の声が、今の曹沖には天使の囁
きにさえ聞こえた。
「お…お願い…します…」
恥じらいに染まりながらも、どこか笑顔で呟いた。
1度の射精後にも関わらず、力強さを忘れない男根を、曹沖の器官へと押し当てる。
「あ…」
その感触だけで感じてしまうほど曹沖の身体は敏感になっていた。
「ほほほ、曹沖ちゃんの処女いただきね。」