「そんな顔しないの。あなたはまだ若いんだから、きっとこれから成長するわよ」
「これからって、いつですか?…今あの人に喜んでもらえなかったら意味ないですよぅ…」
「何も男の人を喜ばせるのは胸だけじゃないでしょ?」
「えっ?」
ばさ、と髪を揺らして羊コが顔をあげた。
「あなたの大切なところで、その人を気持ちよくしてあげればいいじゃない」
「……?」
理解できない、といった体で羊コは辛憲英を見つめた。しばらくは恥ずかしがっているものだと思い込み、にこにこしていた義母も、次第におかしいと思い始める。そして一つの結論に行き当たった。
「…叔子、あなたもしかして、男の人とお付き合いしたら何をするか知らないの?」
「えっ?えーっと……胸……を、あの、さ、触られたり…とかするんですよね…?」
辛憲英は絶句した。
確かにものを知らないところのある娘だと思ってはいたが、まさかここまでとは。
そしてつくづく思う。相談してきてくれてよかった、と。何もしらぬままその想い人と付き合ったら、さぞ驚かれただろう。
「…わかったわ。教えてあげる。教えてあげるから、足を開いてみて」
びく、と少女が震えた。怯えているのが目にみえて分かった。いくら何も知らないとは言え、やはり秘所をあらわにするのには抵抗があるらしい。
「怖いことはしないから。約束よ」
「……はい……」
消え入りそうな声で返事をしてから、ゆっくりと羊コは足を開いた。彼女の足元にかがみこみ、覗き込むと恐らく初めて他者の目に曝されたであろう少女の割れ目は、美しくも艶かしい桃色をしていた。
だが、まだ未発達である。辛憲英が促す。
「ここ、開いて見せてくれない?これじゃあ良く見えないわ」
「えぇ……?」
泣き出しそうな声が降ってくるが、もう羊コに恥らって抵抗をする気はないようだった。おずおずと両手を陰唇に添え、くぱ、と開いた。
開かれたその部分は、透明な粘液にまみれ、テラテラと輝いていた。先ほどの愛撫だけでこんなに、と思わず驚くほどに、その部分は大量の愛液で溢れていた。
指で触れると、ぬるりと滑ってしまう。
「すごいわ…」
素直に驚く義母の息が敏感なその部分にかかって、思わず羊コは目をぎゅっと瞑った。
その滑った指を、そろそろと膣口まで動かすと、辛憲英は顔を上げて、義娘に声をかける。
「いい?ここが体の入り口」
「入り口?え、ここがですか?」
「そう。普段は閉じてるけど、ここには穴があるの」
感心したようにへえ、という羊コの顔に、先ほどまでの恥じらいは見て取れなかった。
辛憲英は、にっと笑って言う。
「男の人とおつきあいするとね。ここの穴に、おちんちんを入れるのよ」
「…ええっ!?」
思ってもみなかった言葉に、羊コは頬をかあっと紅潮させた。
「どうして!?は、入るんですか?こんなところに…?」
「入るわよ。あのね、男の人があなたの裸を見るじゃない。そうすると、興奮しておちんちんが
硬く、大きくなるのね。それをここ…膣に入れて、中に射精すると赤ちゃんができるの」
「えええ……」
困ったような表情。恐らく、疑問や驚きが大きすぎて何を言えばいいのか判断しかねているのだろう。
「絶対に妊娠しちゃうって訳じゃないんだけどね」
「そんな…ことして、絶対に痛いですよ!し、死んじゃうかもしれない!」
「死なないわよぉ。まあ、もっとも」
そこで区切ると、辛憲英は膝立ちになって羊コの耳元で囁いた。
「気持ち良すぎて死んじゃう、ってことはあるかもしれないけどね」
それから顔を離し、しばらくの間様子をみていると、羊コは落ち着かないように視線をあっちこっちに
泳がせていた。
「あ、あのぅ……私よく知らないんですけど、お、男…の人の…って、あの、大きいですよね、
小さいころ、お父様とお風呂に入ったときに見たきりですけど、そう、丁度これっくらい…」
言いながら、右手で握り締め、擦り上げるようなジェスチャーをする。
「まあ、それくらいよね」
「大きくなるって、どれっくらいになるんですか…?」
まるで救いを求めるようにこちらを見つめる羊コが可愛くて、辛憲英はにこりと微笑んだ。
微笑みながら両手で棒をさするような仕草をしてみせた。
「これっくらいかしらね…」
「やっ、大きい…!」
再び羊コの足元にしゃがみこんで、彼女の秘裂をしげしげと眺めながら才女は口をひらく。
「大丈夫よ。だってここから赤ちゃんが産まれてくるのよ。おちんちんくらい簡単に入るわよ」
ずっと秘所を広げたままの指先が震えている。怖いのだろうか。
「試してみる?」
「えっ?」