「こういったものを書くときはやはり興奮するので?」
「な、なに馬鹿なこといってるの〜?あはは、そんなわけないじゃない〜。いつもの文和さんらしくないよ〜?」
しかし賈クには全てわかっていた。机の上に置かれた彼女愛用の筆を掴むと、その柄の先端の匂いを嗅ぐ。
「や、やめてよぉ!勝手に触らないでよ〜!」
ここで蔡文姫は初めて動揺の色をあらわにした。だが賈クは容赦なく彼女の秘所に触れた。
「きゃっ!」
そのまま指を下着の中に差し込むと、そこは愛液でぬるぬると濡れそぼっていた。
「ではこれは?」
「うぅー…だってぇ…」
「成程、この筆はただ書きやすいというだけで使われてるわけではないのですな」
そう言いながら花芯を摘むと、もう片方の手で筆を挿入していった。
「あ…あ…あ…っ!」
まるで吸い付くような秘所の動きに賈クは唾を飲んだ。口には出して言わなかったが
これが経産婦の体かと思うと、なるほど、曹操の人妻好きも馬鹿に出来ないものだと思った。
試みに引き抜こうとしても、ぐっといったきり動かない。ここに陽根を入れたら、と想像しただけで興奮してしまう。
導かれるままに挿し込み、筆の先が奥に当たったのが分かった。
「ひゃあっ!あ…あ…!もっと…もっと上ぇ…!ああぁあん!!いい!!いいよぉ!!」
小刻みに、擽るようにしてやると彼女は声を乱してよがった。もう片方の手で芯をこね回すと子犬のように
声を噛み殺して喘いだ。
「くぅ……ぅんっ…!」
ふと賈クは、足を使い、投げ出された先ほどの巻物を広げた。
そこに書き付けられた眉を顰めたくなるような文章を、賈クは、今度は青ざめずに読んでいく。
「…成程」
「な…なぁにぃ…?」
「文姫様は、後庭を攻められるのを想像してこうして筆で自慰をしていたんですな?」
「そっ、そんなことないよぉ!それじゃただの変態じゃない〜!」
「そうして欲しいからこういうものを書いたのでは?」
「きゃああっ!」
今まで花芯を弄っていた指の先を肛門に入れると彼女は背を反らせて声を上げた。
「ほら、このとおり。やはりこちらに欲しかったと見える」
そのまま乱暴といえる荒さでぐいぐいと指を押入れながら、前のほうでは筆を使った悪戯を続ける。
「やぁだ〜…おしりやだ〜…やっ…あぁん…あっ、あっ…!やだっ!やだやだっ!そこやめてよぉ!!」
筆の硬い木が彼女の敏感な部分を突いたらしい。静止の声も聞き入れずに賈クはそこを
しつこく攻め立てた。一方の後ろの方も休むことなく攻め続ける。
「やめてって…いってるのに…!やだっ、やだっ、そんなにされるとイっちゃうぅ!やだぁ!筆でイクのやぁ!」
「嫌だばかり言っていてはいけませんよ。いい大人なのに」
そう言い、彼女の快感のポイントにしっかりと筆を突き立てると、グリグリっと捻じ込むように壁を刺激した。
「きゃああぁぁ!!そんなにしたら駄目ぇ…!イッちゃう、イッちゃう、いくぅ、いくいくいくいくぅぅ!!!」
首を仰け反らせ、ぷっと一筋潮を吹きながら彼女は絶頂に達した。
そのままぐったりと床に倒れこんでしまったのを見届けてから賈クは筆と指を引き抜いた。
机の上にあった練絹で濡れた筆と指を拭いてから彼女のほうをみると、朦朧としたような、ぼんやりとした
表情で賈クを見ていた。
「もぉ…本当…文和さんは…むっつりすけべだぁ…」
「失礼な」
「おしりに入れられるなんて…これが初めてだったんだからぁ…」
「おや、そうでしたか」
何気ないように言いつつも賈クは心の中で小躍りをしていた。彼女は壮絶な過去を持つ女性だが、
そんな運命の中でも守られてきた秘密の部分に立ち入ったような何ともいえない快感を覚えたのだ。
「でも…これで…おしりの感じ分かったから…さっきの小説…、もっとリアルにかきなおせるね…。
…えへっ、がんばろーっと」
「書くな!」