周姫ちゃんが再び私の服に手をかけてくる。
先程は抵抗したわたしも、今度は身体を委ねた。

「ぁっ………」

肩口から腹部まで服を下ろされ、わたしの胸が外気に晒される。
…思わず目の前にあるそれと自分のとを見比べ
「さ、横になって」
「え?い、いいよ自分でやるから」
「私にやらせて。こう見えても手先は器用だから」

言われるがままに身体を倒す。そのまま服を脚から抜き取られると、肌を隠すものは何も無くなった。
周姫ちゃんはわたしの服を自分の服の横にかけると、船の中から小さな短剣を持ってくる。
「じっとしててね」
わたしは膝を立てられ、ゆっくりと両脚を広げられ………

「や、やっぱり恥ずかしいよ!」
「動いちゃダメ!切れたら大変よ!」
「で、でもぉ………」

周姫ちゃんの前で大股を広げ、わたしは自分の全てをさらけ出している。 いくら友達とはいえ、こんな姿を見られるのは恥ずかしい。

太股の付け根に冷たい刃の感触が伝わってくる。周りにうっすらと生えた茂みが、少しずつ刈り取られていく。
「周姫ちゃんは…いつもお手入れしてるの?」
「ううん。私のここね、元から生えてないの」
「そうなの?」
「不思議でしょ?この歳になっても全然生えてこないの。最初は病気かと思ったけど…人によっては生えない人も居るらしいわ」
お手入れする手間が省けるのはいいけど……全く無いというのもちょっと恥ずかしいかも。



「さ、終わったわ」
上体を少し起こして自分の下腹部に視線を落とす。うっすらと生い茂っていた茂みは一本残らず剃り落とされていた。
「わ……つるつる」
「ふふ、これで私とお揃いね」
「(ほんの少し剃ってくれるだけで良かったんだけど…)」
お揃いの服、お揃いの小物なんていうのはよく聞くけど、こんな場所までお揃いに、というのは少し複雑だ。
でも……周姫ちゃんとお揃いというのはなんとなく嬉しい。

「………待って。まだ仕上げが残っているわ」
起き上がろうとするわたしを再び横にさせると、わたしの股座に顔を近づけた。
「仕上げ?………!?!?!?」

ざらりとした生暖かい感触が、下半身から脳に直撃してくる。
周姫ちゃんは突然、無毛になった私の恥部に自分の舌を這わせ出した。

「な、なななな何してるの周姫ちゃん!?」
「剃ったままじゃ肌が荒れちゃうわ。海水じゃ痛いでしょ?だから私が舐めてあげる」
「だ、ダメだよ!そんなとこ汚いよ!」

「…あら、そんなこと無いわよ」

周姫ちゃんは笑っている。でもいつもと雰囲気が違う。




「―――――私のせっちゃんに、汚いところなんて無いわ」



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