「もっと…もっと、優しくして…?」

流れた涙が、頬を伝う。
曹節が流した涙は、周姫の心を締め付けた。
しかし、それだけ。
動きも収まることはない。

「ごめん、なさい…曹節…無理、だよ…」
「ぅえっ!?はっ、んあぁぁ!」

謝りながら、周姫は曹節を貫き返す。
逃げることができない曹節はただその衝撃を身体で受けていた。
壁を擦り、最奥を容赦なく叩く自身。

「あぁっ、はぁ!はぁ―――っ、ッ!」

離れたくないのか、ぬっとりと陰唇が周姫に纏わりつく。
決して彼女は嫌いな感覚ではない。
しかし、挿入を繰り返した方を薄れた思考が判断する。
結果、とまる事を知らない運動は、何処までも続いていた。

「あ、ふぅ!あふ、あふ…やぁ!」
「曹節、どう…?」
「固い…熱く、あぁっ!て、すご、ぃぃ…」

乱れた制服に身を包んだ曹節に、周姫は問いかける。
二人とも生まれたばかりの姿ではない。
日常でありふれた服装。
その乖離感が、おかしい。
周姫が曹節を貫いている。
昨日までは予想も出来なかった、現在。

「まだ、痛い…?」
「ん、んっ…だい、じょうぶ…もっと、強くしても…いいよ…」

突き上げられながら、微笑もうとする曹節。
その表情はぎこちない笑み。
言葉の通り周姫は動きを早める。
濡れた自身が曹節から引き抜かれる瞬間、周姫の身体が震えた。

「はぁん!あ、はぁっ!ぅ、あっ!」
「っ、抜けちゃったぁ…」

水音を発しながらの繋がりは、急に途切れた。
ぬぽっ。
卑猥な音が周姫と曹節から発生する。
空気が織り成す音。
それが、最早二人の一部だと勘違いさせてしまいそうな交合。

「また、入れる…よぉ…」
「えっ?少し休ませ…やぁぁぁぁぁっ!」

休息を欲する曹節と、曹節との繋がりを求める周姫。
動こうとする周姫が勝った。
愛撫もなく、再び挿入する。
不意な進入に、つい曹節は震えた。
以前よりも蠕動している秘所は、二人を全体に感覚を与える。

「あっ、やっ!やぁんっ!」

女性同士だから。
自分がおかしいから。
周姫の思考からはマイナスなコトが消え去っていた。
理由はもちろん、曹節との交合を重視するため。
取り返しがつかないとか、そんな事はない。

「ひぅ、ぅぅぅ!ぁ、ああああっ!」
「そう…せつぅ…」

張り詰めた自身。
一度自らを慰めた周姫だからこそ分かる、絶頂の証。
そんなソレを包むのは曹節。
このままでは、曹節の内部へと出してしまう。
だが、そこまで意識が回るほど余裕はない。
ただただ、周姫は曹節を貪るだけに集中していた。

「ぁっ、あぅぅぅ!んあっ!んんんっ!」
「っ…ぁっ、だ…め…」

無意識に抜こうとする周姫。
自身を滑りを持った壁が離さないようにと締め付ける。
交わりに力を使っていた周姫は、その抗いに勝てることは出来なかった。

「あ…ぁぁ…っ!やぁっ…!はぁぁぁぁん!」
「出ちゃう、出ちゃいます…っ!」

容赦なく圧迫する曹節の秘所に、周姫は耐えることが出来ない。

どくっ、と。
周姫の根元に溢れた熱い液体が、先端から放出される。
標準は曹節の秘裂。
汚れを知らない曹節は、震える身体をそのままに衝撃を感受した。

「えっ、ええ…出てる…周姫の、せーえき、なかに…出てるよ…」
「あぅ、ひぅ…私の……」

曹節の言葉は矛盾しているが、現在では違うことはない。
現に周姫は曹節の秘所に白濁液を何度も放出している。
ありえない今が、二人の思考を溶かしていく。

「うぅん…どく、どくって…すご、熱くて…一杯、周姫がぁ…」
「ぅぅ…」

繋がったまま、時間を過ごした。
言葉も交わさずに。
放出が収まり、大きさがある程度小さくなってきた頃。

「んぅ…抜いて、いい…?」
「ぅぁ、ん…っ。大丈夫、だよ…」

今度は言われた通りに曹節から周姫が引き抜かれた。
どろりとした粘り気がある液体が曹節の秘所から溢れ、流れ出していく。
秘裂の周りは蜜で汚れ、周姫はお互いの液で淫らに光っている。
すると、曹節があることに気がついた。
浮いた視線が、未だに固さを保っている自身へと伸び、

「ぁぅ…まだ、繋がってるね…」
「え…?」

そう、笑った。
何を言っているのか分からない周姫は、自身を見る。
蜜で濡れた先端と、曹節が液体で繋がっていた。
言っていたコト、周姫の疑問が一つになり解けていく。
本当に一戦を超えてしまったと、秘所から流れる赤い液体と合わせ実感した。




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