「そんな・・・。嘘・・うそ・・・。」
「嘘じゃあねぇ、こいつを見てみな。」
孫皓は、己と結合した陸坑自身から涙のように滲んだ血を掬い、陸坑の眼前に晒す。
「嫌、嫌、いやぁ・・・。」
薬の影響もあるのだろう、まるで幼子のように泣きじゃくりそれから目を逸らそうとする。
「ひょ、見たくないなら見なくてもよい。 これからされる事に何も変りはない。」
孫皓は、純潔だった証の血を陸坑の口唇に化粧をするように塗った。
そのまま、指を陸坑の口内へと侵入させた。
「どうだ?お前の初めての味は。」
乱暴に涎をかき混ぜ、舌の上で指を舐めさせる。
平素の豪胆さは消えうせ、精神が退行した陸坑は抵抗することはない。
「幼節・・可愛いぞ。」
根元まで埋めていた逸物をゆっくりと抜き出して、また一気に突き刺す。
一突きごとに、陸坑の心に傷をつけるように、孫皓の痛みを刻み込むように。
「痛い・・! いや、も・・ゆるし・・て。 わたしが、わるかった・・からぁ。」
哀願は、聞き遂げられるはずはない。
左手は、頬を撫で、右手は腋から引き締まりながら柔らかな弾力に富んだ尻を舐める。
「ひ・・、やめて・・・。」
薬によって敏感になった触感は、痛みと快感が天秤になった感覚を与える。
「感じてるだろ? さっきから乳首が立ちっぱなしだぜ?」
乳首を指で弾かれ、鋭くなっている痛覚で陸坑は顔を歪めた。
しかし、その中には確かな甘さもあった。
痛いほどに腰を打ち付けるその行為は、次第に陸坑の中身を変質させていった。
「や・・あぁ・・あっあ・・・。」
貫かれた痛みが薄らいでいく安心感は、女としての快楽を増幅させる。
だらしなく涎を零し、四肢を拘束され陵辱されている屈辱ももはやどうでもよくなっていた。
理性などない。 自ら望んで抱かれたわけでもない。
だが、与えられる快感は本物である。
「ひょひょ、ひょ。 無様なもの。 国を治むる器があっても、堕ちる時は凡俗と同じ、ひょ、ひょ。」
孫皓は、自身を放さぬように締め付ける陸坑のそこを見て、表情を震わせた。
陸坑も、孫皓自身を望んでいたのだと勝手に思い込んでいた。
「あぁ・・だめ・・ぇ・ 胸、変になる・・ぅ・」
陸坑の乳首を、嘗め回し硬くしっこった感触を楽しむように噛む。
絞るように鷲掴みにして、母乳を求めるように吸い立てた。
その間、腰の律動は激しさを増す。
孫皓はもとより、陸坑も今や現世のあらゆるものから逃げ出した咎人であった。
「んや・・やぁぁ・・あ・・・あ!・・あぁぁ。」
「はっ・・はぁ。 幼節・・幼節ぅ!!」
己の生命力を振り絞るように、孫皓は激しく腰を動かす。
「ひ・・ひやっ・・!? なに・・? くる・・きちゃう・・!」
「幼節!幼節!!幼節!!!」
形はどうあれ、ようやく一つになれた愛しき者をかみ締めるように連呼し、二度と離さぬ様に抱きしめる。
孫皓は、陸坑の奥で果てた。
「ん・・んぁぁああぁぁっぁぁん!!」
体の中から沸いてくる未知の感覚に最初耐えるように口をつぐむも、内に注がれる熱い波濤に全てを飲み込まれた。
精根尽きて孫皓は陸坑の胸に倒れ伏した。
繋がった場所からは、溢れ出たお互いの液が混ざり合っていた。
「ひょ、ご満足いただけたかな。 では次はワタシ、ひょ。」
用済みとばかりにシン昏は孫皓を突き放した。
「ひょひょ、ワタシはやられのもやるのも好きで、ひょ。」
シン昏は、陸坑の菊門に人差し指を侵入させる。
初めて味わう圧迫感に、陸坑は目を見開いた。
「かは・・あ・・。くるしい・・。」
中ほどまで埋めた指を折り曲げ、中を引っ掻く。
陸坑の指が、一杯に逸りかえった。
「いや・・ゆるして・・。」
「ひょ、ひょひょひょひょひょ・・情けない。この姿、羊コとやらが見たらなんと思うかはしたないと思うのか、ひょ。」
羊コの名を聞いて、陸坑の理性が蘇る。
「あ・・いや・・いや・・・いやぁぁぁぁああああああ!!!」
「ひょ、薬が切れてきたか? これはちょうど良い、ひょ。」
156 名前:85[sage] 投稿日:2007/10/25(木) 22:16:53 ID:BxIQ8hlm
白濁液が溢れ出ている秘所に、指の三本突き入れる。
裂けそうな痛みより、それを憎むべき相手によりやられていることが陸坑はなにより痛かった。
二つの穴を同時に責められ、すでに覚醒させられた女の本能は陸坑の意思とは無関係に主に快感を与え続ける。
「ひょ、肛門が締まったか。感じておる証、薬などなくともお前が淫らである証、ひょ、ひょひょ。」
「いうな・・いわないで・・・。」
意識では、拒んではいるが、肉体はより求めるように媚びる様にシン昏の指を締め付け、愛液を漏らす。
「ひょ、我慢するな。 気をやれ。 誰も見ておらぬ、誰も助けも来ぬ、羊コとやらにも二度と会えぬのだ。ひょ。」
その言葉は、何よりも深く心を裂いた。
涙が止まらない。
二度と、あの人に会えない。
父が、世を憂いて逝った時以上の喪失感が、陸坑の色を失わせた。
「あ、あははは。ははは、は。」
乾いた笑い声は陸坑のものである。
「ひょ、ひょひょひょ? もう壊れたか? 壊れた人形はもういらない、ひょ」
興味が失せた。
人が傷ついて、苦しむ様を見ることがこの男の何よりの楽しみである。
これならば、孫皓のほうがマシだと思っていた。
堕ちながらも、心の中には守るべき者、傷つけるに値するものがあったからだ。
孫皓は、死んだように座り込んでいた。
薬が切れたのだ。 何れ禁断症状がこよう。
まぁ、まだ楽しみようはある。
シン昏は、薬の入った杯を孫皓の目の前に置いて立ち去った。