それに一拍おいて孫策が吐精した。
長い髪を後ろにながしているために露出した額に、若い精液が二、三の筋を作った。

「あ…ん、熱い…。若、額に出すなんてひどいですぅ…。君理は中に出してほしかったのに…」

それにこたえもせず、肉棒の先端を彼女の口の上につきつけると、何の躊躇いもなしに朱治はそれを口に含み、
吸い上げるようにしゃぶった。
「じゃあ今度は中に出してやるからな」
そういってやると、朱治は恍惚とした笑顔を浮かべた。

四つんばいになった朱治は、期待に満ちた表情でこちらを見返っていた。
一度放出したにもかかわらずまだ立ち上がっている剛直を、焦らすように双丘の間に擦り付けた。

「あん…若、焦らさないでください…」
くすぐるように膣の入り口に先端を押し当てるが、あまりにぬめりすぎて滑り、上手く挿入出来ない。

「焦らしてなんかいないさ。お前がいやらしいせいだろ」
「はい…、君理がいやらしいせいです…ねえ、若」
「ん?」

一旦挿入を諦め、孫策はぬめりを手でこそげとり、入り口よりももう少し上に塗りたくっていた。

「いやらしい部下にはお仕置きが必要だと思いませんか…?」
甘えるようなその声に、孫策は声をあげて笑った。
「何がお仕置きだよ。本当はしてほしくてたまらないんだろう?」
返事代わりに、朱治は笑みを浮かべる。孫策も意地の悪げな笑顔をつくった。
「でも、もし俺の子供出来ちゃったらお前、戦に出られないよなぁ?」
先ほどまでは膣口に狙いを定めていた先端を、孫策は気持ち上のほうへとずらしていった。

「え、ちょっと、若…?そこ…違う…」
「こっちに入れたって構わないよな?」
言い終わると同時に、熱い塊が小さな体内に突きこまれたのが分かった。
「ひあぁぁあぁあ!!嘘ぉぉぉ!?」

朱治の体が弓なりに反り、青く長い髪が揺れた。孫策が何のためらいも無しに己のものを埋めたのは
膣ではなく後門だった。
普段は排泄にしか使われない筈のその器官は、信じられないくらいに強く、侵入してきたものをぎゅっと締め付けた。

「やっぱりな!思った通りだ。お前、親父にここでヤラれてたんだろ!」
ピストン運動を繰り返していると、自らの体重を支えきれなくなったのか、朱治の両肘ががくがくと震えたあと、
上半身だけがぺたんと床に付す姿勢になってしまった。
それでも、彼女はこくこくと首を縦に振った。

「ごめんなさいぃ…お尻で感じて、ごめんなさい…!」
父親に開発された器官を、その息子が犯す。この配下を完全に征服しきるまで、あと一歩だった。

「どうだ?親父にハメられるのと、俺にハメられるの、どっちが気持ちいい?」
「若がいいです、若のおちんちんが一番気持ちいいです!若、若が好きぃ!!」
「俺が一番か?死ぬまで俺だけのものになると誓えるか!?」
「誓います!君理は若だけの奴隷ですぅぅ!」
「よし、いい子だ!俺のでいけ!」
「あぁん!またいくぅ!お尻の中も若のものになっていっちゃう、いっちゃうよぉぉ!!」

朱治の体の奥で、孫策は放出した。既に一回出してしまっていたにも関わらず、その量は尋常ではなかった。
それと同時に朱治も今日四回目の絶頂を迎えた。のけぞるように体を痙攣させ、がくりと床に伏せてしまった。

「あ…すごい…出てる、君理のお腹の中に、若の元気なのがびゅーびゅー出てる…!」
息を荒げながら孫策がゆっくりと埋めたものを引き抜くと、濃厚な精液がとろりと流れ出してきた。
朱治は手をそこへ延ばしその液を掬い取ると、舌先でぺろりと舐め取った。
「ん…、若の、濃くって美味しい…」
孫策は、完全にこの女を征服しきった満足感に笑みを浮かべながら、青い髪を撫でてやった。
初めて、父に対する優越を感じていた。

その日から、朱治は常に孫策に付き従うようになった。
孫堅の代からの将たちはそれを好ましいものと見て、より一層孫策への忠誠を誓うようになった。

ある晩、孫策は朱治との交合に耽っていた。もう夜も遅くであったが、その姿を、薄く開いた戸のむこうから
覗いている者がいた。
「兄上…朱治…!」
それは、孫策の死後に軍を率い、後に呉国の王となる男、孫権であった。




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