「ひぃぃぅん…。も、もう…激しすぎ…だよ、アンタ…」
腕には力が入らなく、腰ももう立たない。
何も考えられず、久方ぶりの性交の余韻を楽しむ。
「む。問題があるのか?獣のような性交をしたいと言っていたではないか」
「言ってない…と思う…ん、だけど…っ、やぁあん!」
疑問に満たされる思考が、突然の感触で途切れた。
何か熱いものが滑りを持って厳氏自身から引き抜かれる感覚。
そして、深い何処かから湧き出る液体を感知する。
…赤黒い自身が、白濁液に塗れて秘所から抜かれた。
…杭が無くなった秘所からはとめどなく精液と愛液が流れていく。
彼女にとっては、容易に想像できるコト。
現に自身は厳氏の秘裂の真ん前にある。
「ひぃ、ぃ、ぅぅ…あ、んっ…」
「今日は中々だったぞ厳氏。戦場は満足できなかったからな、コレは僥倖だ」
「…じゃないよ」
言うが早いか、動くのが早いか。
抜かれた自身へと真っ直ぐに厳氏の腰が貫く。
彼ではなく、彼女が貫くという表現はこの場合ならば正しい。
男性は全く動かず、女性である彼女が行動を起こした。
…あっという間に今一度繋がる。
前と同じで、互いの顔は見えないのだが。
「ううぅぅぅんっ…あ、ちいさ……ふふふっ、かわいいねぇ。いつもなら怪物みたいなんだけね
」
「…厳氏」
「あのさ、あたしが何のセックスを見て興奮したと思ってるんだい?幾ら獣の交合だとはいえ、
一回では満足しないよ」
その時の彼女は、別人だった。
もちろん比喩だが、そう勘違いさせるが如く妖しく笑っていた。
厳氏の秘所は、お互いの液体で別世界のよう。
その異界の中で、呂布は前方向から柔らかい何かで握られている感触。
すぐに逞しさを得る。
「何度もあたしをイかせて?こんな魅惑的なあたしをほっぽいて戦いに行ってるんだからさ」
「…ふ、先程はいつもよりも気持ちよさげだったみたいだが」
後ろから繋がったまま、厳氏が震えた。
照れているのがよくわかる。
「う、うるさい!せっかくのセックスなんだ、楽しまないね?…ま、どっちが先にネをあげるか
…」
「ほう、我に挑むか」
「精々あたしより先にやめないでよ?さっき満足したって言ってたじゃないか」
「中々、なのだが。…今日の戦場よりも愉しくなりそうだ」
呂布が敵である兵士を逃さないのならば。
厳氏は蹂躙を与えてくれる味方を逃さない。
再び動き出す。
厳氏の蜜だけではない、彼の滑りのある白濁液も混ざり、以前とは全然違う。
速度が速くなる。
腰を打ち付ける衝撃が強くなり、彼女から引き抜く瞬間も惜しんで挿入を繰り返す。
「やぁっ!ぬめっ、ヌメってるぅ!やあああん!」
「…!」
「ダメ、イく!いっちゃうぅぅぅ!」
もはや、二人は獣だった。
勝負も何も忘れ、ただ互いを貪り快感を得るために動くモノ。
「ぁ、ぁっ――――」
「…」
ドロドロした内部に入っているのが、包まれているのかが謎。
「っ、っぅぅうう…」
「ッ…」
何度目かわからない。
二人とも数えるための思考は持ち合わせていない。
ただ肉体が求めるまま。
時間もどの位経過したのだろうか。
とりあえず時刻については、厳氏の秘所は白濁液塗れになっている。
「―ぁ、っ、ああ…あぁっ…」
一度も抜かずに、体位を変えるだけ。
全て厳氏へと叩きつけた。
もちろん許容量は限界があるために、彼女の秘裂からはとっくの昔に液体が溢れていた。
布団だったモノは互いの液体で透き通る程濡れている。
彼と彼女が動いたことで当たった箇所は赤く腫れ、繋がりの凄さを物語っていた。
「ぁ…は…はぁ、ぁぁ…」
とうとう別れの時。
彼は腰を浮かし、厳氏との距離が離れていく。
根元、中盤の竿、そして先端の露出部分。
ぬぷ…と厳氏と彼が音を立て、同時に大量の白濁液。
秘裂から、止め処なく流れていく。
その感触がいいのか、悪いのか。
淫らな格好で腰と腿を動かし、擦れ合い、秘所を愛撫する。
「やぁん…ごぽっ、てぇ…流れてるぅ…」
最後は厳氏が仰向けだった。
形のいい胸が上を向き、彼女も天井を見ている。
だが、瞳はくすんでいた。
その瞳が、厳氏から引き抜かれた彼自身を捉える。
出し損ねた白濁液が呂布の先端から跳ね、彼女の桃の頂へと降りかかった。
それを嫌がる素振りも見せない。
勝敗はついてもないが、続きもなかった。
「ちょっと…遠慮なく中出しして…。赤ちゃん出来たら、どうするのぉ…」
「子種はいらなかったか?中でいい、と言っていたのはお前だ」
「…ダメ、って言っても。どうせ、あたしが精子塗れになるでしょうが…」