「イきたいか?」
足コキを中断し、訪ねる董白に彼は首を縦に振った。
「なら『私は董白様の物です、どうぞイかせてくださいお願いします』と言え」
つまりは屈服の証である。
その発言に、彼は詰まる。
このまま続ければ彼は狂ってしまうだろう。
だが彼の中に残った男としての最後の意地や矜持と言った物が彼の屈服の発言を抑えた。
彼は答えの代わりに董白をキッと見据えた。
その表情を見た時、董白は一瞬驚いたが、その表情は直ぐに愉快そうな笑顔を浮かべる。
「おお、まだ堕ちなかったか、ここまで堕ちなかった奴は初めてだぞ」
目の前の男を彼女なりに褒め称える。
そしてその顔に浮かんだ笑顔がサディスティックなものとなる。
「じゃあ、思いっきりよがり狂え」
足コキが再開される。
我慢汁が潤滑液となり、ペニスを足が滑らかに走る。
そして、ヌチャヌチャという卑猥な音が彼の鼓膜を刺激する。
普通であればとっくに射精してしまっているであろう刺激でも、退路遮断をかけられたペニスは射精する事が許されない。
僅かに残った彼の理性が悲鳴をあげ、歯を食いしばり耐えようとするがそれも苛烈な攻めの前には耐えきれず、彼もまた苦しげな悲鳴を上げる。
「お前は十分頑張った」
足コキを中断し、董白が話しかけてきた。
その口調は今まで高圧的な物とは違いどこか穏やかだ。
「辛いだろ? 苦しいだろ? 何をそんなに我慢しているだ?」
いままでのサディスティックな表情は消え、慈愛に満ちた天使のような笑顔で優しく、優しく囁いて来る。
その囁きが、彼の限界に近い理性と燃えたぎる本能に、水をスポンジに垂らした時のようにじわじわと、しかし確実に浸透していく。
「だから言ってしまえ、その言葉を言えばお前は幸せになれるんだ。私が--」
椅子から降り、董白が近づきながら囁く。
彼女の口から発せられる甘美な誘惑が彼の意志を優しく、しかし強烈に揺さぶる。
「極楽に連れて行ってやる」
優しく抱きしめられ、耳元で発せられた甘い囁きに、遂に彼は屈服した。
彼は自らを董白の物になると宣言した、イかせてくれと懇願した。
それを聞いて董白は淫蕩に、満足そうに微笑んだ。
「ふふ、よく言えました・・・・・・。チュッ」
口付けをしながら董白は幼子をあやすように優しく彼の頭を撫でる。
抵抗の意志を無くした彼は、その優しく暖かい感触に酔いしれる。
「こちらの頭も撫でてやらないとな」
そう言うと董白は彼の前に立ち、退路遮断の解かれた痛々しいまでに勃起したペニスへと足を向ける。
「ほぉ〜ら、いい子、いい子」
足が鬼頭を優しく撫でる。そのツルツルした何ともいえぬさわり心地の生地が彼の鬼頭を強烈に刺激する。
快感に呻く甘い声を発しながら、彼は絶頂を迎えた。
溜まりに溜まった精液が勢いよく噴射する。
「あははははは! ほらほら、イけイけ!」
何とも言えぬ開放感が彼を支配する。
そして溜まりに溜まった精液を数十秒に渡り全て放出した彼は力無く自分の座っている椅子の背もたれにしなだれかかる。その姿を董白愉しげに見つめている
「我慢しただけあって沢山出たなぁ、靴下もお前のでドロドロだ。・・・・・・でも、まだ終わりじゃ無いぞ」
大量射精で朦朧としていた彼がそれが何を意味するか理解するより早く、董白は彼のペニスを握りしめた。
彼のペニスを、淫蕩な笑みを浮かべた董白が扱き、舐める。
鬼頭を口に頬張り、牛の乳を搾り出すかのように、竿を扱く
射精後の敏感なペニスを攻められ、彼は叫び声をあげる。
無論耐えきれず、彼は董白の口内えと精液を発する。
だがそれでも董白の攻めは終わらない。まるで精巣に溜まっている全ての精液を出させるかのように彼女の攻めは続けられる。
射精するそばからまた射精する感覚が彼の神経に刻み込まれる。
そうして数分、董白は攻めを止め、ぐったりとした彼の拘束を解き、愛おしげに抱きしめている。
「今からお前は私の副官だ」
彼はぐったりしたまま何も答えない。
「私の攻めに耐えたその耐久力、それに精の質も気に入った。お前は実に私好みだ」
大切なぬいぐるみを抱きしめるかのように、董白は彼女の『物』となった彼を抱きしめる。
「何か異論はあるか? もっともお前は私の物になった以上この件での異論は認めないがな」
それに答えるように彼が董白を抱きしめる。大切な宝物を扱うかのように、優しく大事に抱きしめる。
身も心も完全に蕩けさせられ、董白の虜となった彼はうっとりとした、幸せそうな顔で董白を見る。
それに対し董白は満足そうに微笑む。
「これからも一杯可愛がってやるからな」
耳元でそう、淫蕩な調子で囁いた後、董白は彼に口づけする。
窓から差し込む月の光が、抱き合う二人を照らしていた。