ある朝、長安城下は割れんばかりの喝采の叫びに轟いていた。
長らく都を支配していた魔王・・・董卓が養子の呂布に倒されたのだ。
兼ねてからチョウセンの誘惑に惑い、王允によって董卓を裏切るように示唆されていた呂布がついに養父董卓に牙を剥いたのだ。
董卓率いる軍勢は呂布・高順・張遼の率いる騎馬軍団に蹂躙され、チョウセンの呪踊によって本拠地を失った。
董卓・董白がそれぞれ呂布・呂姫にそれぞれ一騎打ちを挑み意地を見せたが生きながら武神と謳われた男とその血を引く親子の前に
敢え無く敗北を喫し、董白は部下達の献身により辛くも脱出に成功したものの既に董卓は方天画戟の露と消え、魔王と畏怖された男の軍団は
その頭目を失い既に瓦解し始めていた
郿城で再起すべし、敗残した董卓の軍勢はそれぞれ命からがらに郿城を目指していた。その敗残の列の中に董白の姿があった。
用意された車の中で呂姫との戦いと敬愛する祖父を失い心身ともに疲弊していた彼女は車の天井を呆然と眺めていた
「おじいさま・・・」
呟くその言葉に銅鑼のように腹に響く逞しい声はもう答えてくれない、信じられなかった。
あの強く逞しい祖父が逝ったのだ。両親を知らずに育った彼女にとって董卓はむしろ父であった。
優れた武勇ばかりではなく時には李儒すら予測しきれない策謀を巡らし、一括すれば粗野な西涼兵すら縮み上がった
悔しい、その誇らしい祖父や武勇ばかりの男に討ち取られたのだ。
その時、董白の乗る車が激しく揺れた
「何事？車もろくに扱えないわけ？」
張りを失った声で億劫そうに馬に鞭を打つ従者を叱責する。周囲ではいつの間にか乱戦が起きていた。
追手か・・・周囲の状況を見て初めて上手く働かない頭で理解した。
馬車は乱戦を避ける為に軍列を離れたが、元々董卓という強烈なカリスマの下で結束しなければ
軍として機能しない烏合の衆。状況は極めて悪く、それでも兵達は董卓の唯一の後継である董白を
守る為に必死に応戦していた。
やがて最後まで車に付き添っていた護衛の騎馬までもが董白に別れと軍団の再起を願い追いすがってくる
敵に馬を進め・・・二度と戻ってこなかった。そして消耗していた董白は車の中でいつの間にか深い眠りについた
次に目が覚めたのは車外だった。体に強い衝撃を受け、髪をひっぱられると同時に頬に強い衝撃、のろのろと目を覚ました
董白の前には李傕と李傕が立っていた。
「貴方達、私に手を上げてどうなるか判っているの？」
薄ら笑いを浮かべる二人を睨み付け、精一杯に強がっては見せたが判っている。
この男達もあの粗野な男と同じなのだと
「確かに董卓様には世話になったがよ、死ぬにしても敗戦じゃあな」
「そういう事だ。俺達としちゃ今後の身の振り方もあるってもんだろ？」
「そうか、貴方達がそこまで恩知らずだったとは思わなかったわ。せいぜい私の首で
呂布と王允に媚を売ればいいじゃない。さ、さっさと首をはねなさい？」
せめてお祖父様に恥じないようにしよう、そう思った矢先に二人の男が圧し掛かってくる
「ちょっと何をするつもり！？」
二人を引き剥がそうとするが強い力で押さえつけられる。殺す前にお楽しみってわけね、こんな下らない男達の好きにさせるぐらいなら・・・。
舌を噛もうとした瞬間、再び頬を殴られ、無理矢理顔の向きを変えさせられる。そこには
変わり果てた御者の姿があった。
「馬鹿な真似すんじゃねえぞ！何なら腹を切って内臓を撒き散らしてもいいんだぜ！」
「まあそう言うなよ郭。どうだ？俺達に抱かれるんならもう一度配下になってやってもいいんだぜ？
お前が孕めばどちらかの子を董卓様の将来の後継としてたてられるしな？」
あざ笑う李傕の表情がいかにも信用できない、しかしそれ以上に軍の再興という言葉が
頭に焼き・・・・屈した
「むぐう！？！？」
「へっへっへっ。どうだおじいさま以外との接吻は？」
「野暮な事を聞くなよ郭。どうせ女とみれば手当たり次第の董卓様の孫娘だ。
気持ち良いに決まってるさ、それよりもこの胸もたまんねえな。すべすべした肌に・・・なんだ。使い込んでる割に綺麗なピンクじゃねえか？」
違う！私はそんなんじゃない！お祖父様は私にそんな事しない！言いかけた口をに郭の舌が滑り込んでくる
「ん・・・ぴちゃ・・・すまんすまん。やっぱ好き者の白はこのぐらいしなきゃ満足しねぇよな？自分から舌を動かしやがって」
「こっちの乳首も美味いぜ、こりこりしてたまんねえ・・・年増じゃこうはいかねぇ・・・なっと！」
「んぷ・・・・いやあ！」
乳首を噛まれて身悶えをると二人は更に自分勝手な解釈をして行為をエスカレートさせていく
「おい、李傕。『もっと激しくしてくんなきゃいや！』だとさ」
「まったく淫乱なガキだな・・・・どれ、こっちは・・・臭えな。ちゃんと風呂に入ってんのかよ？」
李傕の言葉に頬を染め反論する