「ひぎいぃぃいいいぃ!!!」
体の中から拡張されるような、中でなにかの生き物が暴れまわっているかと錯覚するような痛みに
悲鳴をあげずにはいられなかった。
だが、少年の意思とはうらはらに、媚薬は痛みすらも快感に変換してしまう。
諸葛瞻は、痛みのあとに体の底から突き上げるような、今まで体験したこともない快感の波に襲われた。
口を開いたまま、目を見開き声にならないひきつった声を上げた。
さっき出してしまってなかったら、今の刺激だけで射精していたかもわからなかった。
体が勝手に、ぎゅうと張形を締め付けた。
「フォッフォッフォ、まだ小指の先ほども入れていないのに、思遠様の菊門は味をしめてしまわれましたかな?」
「あっ…、違……わたし、そんな変態じゃありません……!」
「ほほう?しかし思遠様があまりに強く締め付けるから、このとおり。押しても引いてもうんともすんとも」
黄皓が滅茶苦茶に張形を揺さぶるが、それはびくとも動かなかった。
「嘘…嘘です…」
「先ほどもお父上の大切な羽扇を汚した、フォフォフォ。やはり諸葛瞻様はとんでもない淫乱。
コトと次第によっては劉禅様に伝えなければならないかもしれませんね」
諸葛瞻は、目じりに涙をためてぶんぶんと首を横に振った。
「それに、お忘れですかな?あなたは犬なんですよ。犬は人の言葉を喋りますか?」
「……」
諸葛瞻の頬がかあっと紅潮した。屈辱だ。でも、どうしようもない。従うほか、出来ることはないのだ。
黄皓は立ち上がった。
「さてさて、手でいじっても動かないならこうするしかありませんようで。フォッフォッフォ」
ぐぐ、と後庭の中で玩具が動くのが分かった。
黄皓は張形の端に足を置くと、踏む要領で体重をかけ、じりじりと諸葛瞻の体内へと挿入した。
「!! わんっ!わんわんわんっ!!!っ………!!」
喘ぐことも悲鳴を上げることも許されず、諸葛瞻は犬の鳴き声のような声をあげるほかなかった。
張形の先端が腸壁を抉るたびに、途轍もない痛みと、それを上回るような快感が湧きあがってくる。
気がおかしくなりそうだった。
「わんっ!わん、わん!!」
「フォッフォッフォ、これはなんと愛らしい犬であることよ」
ぼろぼろと涙を零しながら諸葛瞻は鳴き続けた。
腹につきそうなほど反り返った陰茎も、小さく屹立した胸の先も、床に擦れてじんわりと熱を持っている。
「わっ……ひぐっ!!」
突如諸葛瞻が大きく背を反らせた。木の棒の先端がうまいぐあいに前立腺を捕らえ、擦りあげたらしかった。
「ほほう?」
面白がって、そこを何度も突かれる。そのたびに、諸葛瞻はただただ魚のように体をはねさせながら
喘ぐことしかできなかった。
「わんっ、わんっ!わ、わんっ!……うぅ……!」
ぼとぼとと先走りがあふれ出す。腹から何から、諸葛瞻の体はそれでぬるぬると汚れていた。
「私は犬の飼い主ですから、犬の喜ぶことをしてやらなきゃいけませんね。…ねぇ、思遠様?」
「…は、はい……。私は…諸葛思遠は、黄皓様の庇護がなければ生きられない、卑しい犬です…
どうぞ…どうか、私の体は、黄皓様のお好きなようにしてください……!」
震えながら答えた声に、しかし宦官は声を荒げた。
「犬が人間の言葉を喋るなと言ったはずでしょう!!」
先端を良い場所につきつけたまま、一気に足に体重をかけられた。
「ごめんなさっ…!!ごめんなさいっ!!うぅ、ごめんなさい!!ああっ、ああーっ!!」
前立腺を強かに刺激され、諸葛瞻の先端から「堰を切った」と形容できるほどとめどなく精液が吐き出された。
「許して、お許しください、黄皓様、お許し下さい!ああ、どうか、どうか…あ…ぁ…」
喚きながらも射精はとまらない。壊れた蛇口のような勢いのない射出に床が見る間に白く汚されていく。
そして次第に、諸葛瞻の表情は緩んでいった。それは恍惚の表情だった。
「ぁ……、おひり…きもちいいです……黄皓さまぁ……」
絶頂し、ヒクヒクと痙攣する部分。玩具を掴み、ガクガクと揺さぶると諸葛瞻は、媚びるような嬌声を上げた。
「あん……もっとぉ……」
「フォフォ、これは。」
黄皓はにやりと笑うと、先端を前立腺から離し、まっすぐに玩具を少年の体の中へと埋めた。
「思遠様。それでは劉禅様にはいっさいこのことはお教えしないことにします。でもそのかわりに、
このとおり、菊座にこれを入れたまま、魏軍との交渉の場に行っていただけますかな?」
ぽかんと開いた口から涎をたらすままに、こくこくと諸葛瞻はうなずいた。
「フォッフォッフォ、それでは、痛みを感じませんように良い薬を塗っておきましょう。フォッフォッフォ」
飼い主に尻尾をふる犬のように、諸葛瞻は従順な表情で黄皓を見ていた。
おわり