二十一日


〜大好きな人〜

「♪〜 ゆめぇをめぇざぁす〜 きみにさぁちぃあ〜れ〜♪」
山の奥にある温泉から澄んだ可愛い声が小さく漏れている。
温泉につかりながら歌を口ずさんでいたのはクレアだった。
今、人気のアイドル歌手の歌だ。歌声からはルンルン気分が伝わってくる。
クレアは牧場主。たった一人で広大な牧場を切り盛りしている。
サラサラの金髪に青い大きな瞳。いつもニコニコ笑顔を絶やさない。
誰に対してもおせっかいなほど優しい。くよくよしないサッパリした性格。
ミネラルタウンの住人みんなから、信頼され好かれている。
もちろん、町の男たちみんなの憧れでもある。
「さぁって、そろそろあがろっかなっ!」
クレアは勢い良く温泉からあがった。
「ふぅー・・・ 気持ちよかったぁ・・・・」
タオルでごしごし体をふく。
大きな胸にブラジャーを付ける。Eカップ。 町一番の大きさを誇る。
このナイスバディも男たちを夢中にさせる要因だ。
パンティを履き、シャツを着ようとしたそのときだった。


ガチャッ!!
更衣室のドアが開けられた。養鶏場の息子、リックだった。
「・・・・・。」
ぽかんと口を開け、呆然とクレアの姿を見つめるリック。
「・・・・・。 ・・・きゃあああああああ!!!」
一瞬、何が起こったか分からなかったクレアだが、かなり恥ずかしい状況に気づいて大声をあげる。
「ごっ、ごっ、ごごごごめんっっっ!!!」
リックは赤面し、ドアを思いっきり閉めた。
そして、ドアにかかっている札を確かめた。確かに「空」になっている。
(・・・クレアさん・・・ また、札を替えるの忘れてる・・・)
この温泉は誰でも入れるため、女が入るときなどは札を「満」に替えなければならない。
どこか抜けたところがあるクレアはそれをたまに忘れてしまう。
なので、こういうことが前にも何度かあった。
(クレアさんの下着姿・・・ 真っ白な下着・・・)
リックは今見た光景が頭から離れずにボーッとしていた。


(あー、もう!わたしのバカバカァ!!また札替えるの忘れてたよぉ・・・
 リックに見られちゃったの3回目じゃん・・・ 
 ほんっと、自分の学習能力の無さにあきれちゃう・・・)
少し落ち込みながら、リックに声を掛ける。
「リック?ほんとゴメンね。また忘れちゃってた・・・」
クレアの声で現実に引き戻されたリックは言った慌てて答えた。
「あ、う、うん! ごめん!!」
「てか、気持ち悪いもの見ちゃったせいで、視力また下がっちゃったんじゃない?」
クレアがおどけて言う。それに合わせてリックが答える。
「あー、多分、すっごい下がったと思う・・・。また眼鏡の度を合わせなくちゃ」
「あー、もういいよ!リックのばかぁ!!
 どーせわたしの裸なんて見たくもないよね〜!ふーんだっ!もう絶交だからっ!」
わざと怒った口調でクレアは言う。
「い、いや!ごめん、クレアさんっ!俺が悪かったです!許してください!」
「あははははっ!リック、かわいいー!!!許しちゃう♪」
明るく笑うクレアにつられてリックも笑う。ドアで顔は見えないけれど、クレアの笑顔が頭に浮かぶ。
リックはこういう瞬間が好きだ。クレアといっしょに笑い合える時間が・・・。
リックはクレアのことがずっと前から好きだった。



リックが何かを決心したように口を開いた。
「クレアさん!!!」
「へ・・・? 何?」
急にリックが大きな声を出すのでクレアは少しびっくりした。
「クレアさん・・・ 俺・・・クレアさんのこと、ずっと前から・・・
 好きだったんだ!!! 付き合ってくれないか!?」
控え目で照れ屋のリックがこんなにハッキリと自分の気持ちを伝えたのは初めてだった。
唐突な愛の告白にクレアは目を丸くして、ドアの向こうを見つめた。
「ぇ、え、え?リックが・・・? 嘘・・・。」
「本当だよ。ホントにホントの俺の気持ち。」
リックのはっきりした落ち着いた声に驚きながらもクレアは答えた。
「リック・・・ リックの気持ちはすっごく嬉しい・・・。
 でもね、わたしには好きな人がいるんだ。だから・・・ごめんっ・・・。」
クレアの返事に、迷いは感じられなかった。
(ダメだった・・・)
リックに一気に後悔が襲ってきた。
「・・・誰なの・・・?」
「カイ・・・。」
リックの心に後悔以上の気持ちが押し寄せてきた。怒りだった。
(・・・カイ・・・。カイだと!?何で・・・何でよりによってアイツなんだ!?
 ポプリに・・・ クレアさんまで・・・。 ただの女たらしの自己中男じゃないか!!
 アイツに・・・俺の・・・俺のクレアさんが・・・ カイさえ・・・いなければ・・・。
 あー、もうだめだ!!!何も考えられない・・・。)

「くしゅん・・・! 」
気まずい沈黙を破り、クレアが小さなくしゃみをした。
「ぅ〜、冷えてきたぁ・・・。って、わたし、まだ服着てないや!
 あはは、わたし、ほんとにバカだぁ〜!」
クレアの妙に明るい声がリックの頭にこだまする。
「・・・・・・・・・・・・。」
リックの反応は無かった。クレアは心配になってリックに呼び掛ける。
「ねぇ、リック!? ちょっと聞いてくれないかなぁ・・・?いい?」
リックは返事できなかった。声が出なかった。
と、勝手にクレアが喋りはじめる。
「わたし、友達としてリックのこと、大好きだよ。
 こういうのってホントに自分勝手かも知れないけど
 もしよかったらこれからも今まで通りに仲良くしてくれない?ダメかなぁ・・・?」
リックは自分の心の中で何かがキレたのを感じた。
「・・・はぁ!? なんだよ、キレイ事ばっかりじゃないか!!!
 友達として?今まで通りに? 笑わせるなよ。できるわけない・・・。
 俺は、お前のことが本気で好きなんだ。そんなことできるわけないだろ!!!」
クレアは目の前が真っ暗になった気がした。
リックがこんなに激しい口調で激怒している。こんなことは初めてだった。
クレアの頬にしずくが伝う。涙だった。それはとめどなく流れてきた。
(わたし・・・泣いてる? あぁ・・・わたしって本物のバカだぁ・・・。
 何で、リックの気持ちとか、考えられなかったんだろ・・・?
 もぉ・・・やだよぉ・・・・。ばかばかばかばか。わたしのばかやろぅ・・・)




「うっ・・ っ。くっ・・ っっ。。 うっぅっ・・・」
クレアの嗚咽はリックの耳にも届いた。
「クレアさん、泣いてるの?」
リックの声は変に冷たかった。
「っ・・・。 ごっ、っめん・・・。 リックぅ・・・。
 わたしっ、わたし・・・。 っ、うっ・・・。ゆるっ・・して・・・」
リックは急にクレアを抱きしめたくなった。こんなにも弱いクレアが愛しかった。
そんなとき、ふいに頭にカイの顔がよぎる。
「・・・っ!!!」
リックの顔つきが変わる。誰も見たことの無い冷酷な顔に・・・。
バンッッッ!!!!
思いっきり、更衣室のドアが開かれる。
「分かった。許してやる。その代わり・・・今日一日、お前は俺のものだ。」
リックの声が夜の山に静かに響いた。

クレアはびっくりして、大きな瞳をさらに見開いてリックの顔を見つめる。
「へ・・・。それってどーゆぅ・・・」
クレアは言いかけた言葉を飲み込んだ。
あまりにも無表情なリックの顔にクレアは恐怖を覚え、何も言えなくなってしまったのだ。
「・・・こういうことだ。」
リックは更衣室の床にぺたんと座り込んでるクレアの手を引っ張り、無理矢理立たせた。
そして、クレアのやわらかい唇に自分の唇を重ねた。
1秒・・・2秒・・・ 3秒ぐらいたっただろうか。
クレアは思いっきりリックを突き飛ばした。
「はぁっ、はぁっ・・・。何するのよ!? わたし、したこと無かったのに!!
 ファースト・・・キスだったのに・・・・・。」
クレアに思いっきり突き飛ばされ、しりもちをついてしまったリックが立ち上がりながら言う。
「・・・だから何だよ。ファーストキスだろうが、何だろうが知ったこっちゃない。
 お前は俺のものなんだから俺の好きなようにさせろ。」
(この人・・・いっちゃってる・・・。)
クレアは言いようの無い恐怖に襲われた。

「さて、まずは・・・。」
リックが気を取り直したようにつぶやく。
「下着、取っちゃうよ。」
言うが早いか、クレアのブラのホックをサッと外し、手荒に剥ぎ取る。
クレアの胸はぷるんぷるんと上下する。さすが町一番、だてじゃない大きさだ。
そのうえ、形も綺麗だ。可愛らしいピンクの乳首がぴんと立っている。
「きっ、きゃぁぁぁ!!!」
クレアは慌てて胸を手で覆う。
「指の隙間からかわいい乳首が見えちゃってるよ・・・。わざと?」
リックが微笑しながら言う。
そして、クレアの腕を掴み、気を付けの姿勢にさせる。
リックの力の強さはクレアの想像を超えていた。
クレアのたわわな胸があらわになる。
「クレアさんの胸・・・ほんとにキレイだ。」
リックはクレアを押し倒した。
「いやっ、痛っ・・・! ちょっ、やめ!!」
クレアの抵抗もむなしく、リックの力にねじ伏せられた。

リックの掌がクレアの胸を覆う。
そして、ゆっくりと優しく揉んでいく。
「ぁっ・・・やぁっ・・・!!」
感じたことの無い快感に声が漏れてしまう。
リックは徐々に手に力を込め、激しく揉んでくる。
それにつれ、クレアは自分の意思とは関係なく甘美な声を出してしまう。
「あぁんっ!!んっ・・・。はぁ・はぁ・・・!!ぁ、ゃぁ・・・。」
「クレアさん、感じてくれてるの?」
リックが不敵な笑みを浮かべてたずねる。
「感じてなんかないよぉっ・・・」
「・・・嘘ばっかり。もっと、気持ちよくさせてあげるよ。」
言うと、リックはクレアの乳首をぺろぺろといやらしく舐め始めた。
ときに強く吸い付いたり、乳房全体を舐めまわしたりしてくる。
「あっ、ぁぁっ・・・ んっ・・・ ゃぁ・・・ん・・・。」
「クレアさん、もっと声出しちゃっていいんだよ?ガマンしないで?ね?」
優しく言うと、クレアにキスしようと顔をよせてくる。
クレアは横を向き、必死に抵抗する。クレアの瞳には涙が浮かんでいた。
「リック、もうやめてよっ!!!こんなバカなことっ!!リックは・・・
 わたしの知ってるリックはこんなことする人じゃない。
 早く・・・目を覚まして!お願い・・・リック・・・。」
クレアの必死の訴えもリックの耳には届かなかった。

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