ある風の強い、台風が接近してきた日、エリィは牧場主の所にやってきた。
建前は足を怪我していた牧場主がちゃんと休んでいたかチェックするため、しかし本音は……?
「エリィ……?」
「牧場主さん……」
服を半ば脱ぎ捨て、ほぼ裸エプロンな状態でエリィは牧場主に抱きつく。
「おねがい……私を……」
「エリィ……」
身体に感じる、抱き返された熱い感触、それにエリィは一瞬ぴくっと震える。
大風に小屋は揺すられ、扉はがたがたと音を立てるが、二人はそんな事を一切気にせず、目を閉じ唇を合わせようと……
したところでいきなりドアがぶち抜かれ、外に出しっぱだった犬、馬、鶏×6が小屋の中に乱入してきた。
「うわぁぁぁぁぁぁっ!!?」
「きゃぁぁぁぁぁぁぁっ!?」
……翌日まで、良いムード所か部屋が獣臭かっただけだったのはいとおかし。