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│おう、なにか買いにきたのかい?           │
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「今日はモンスターの餌を買いに来たんだけど、9個で900Gだっけ?」

「おう、まいどあり!」

「ありがとう、また来るよ」

そして僕は店を出ようとした。

「大変ですね、ラグナさん」

振り向くとそこには町長の娘、フィルの姿があった。セシリーが拾ってきた呪いの石で病弱だったが、エドが処理して
くれたので、今はその名残も無く、元気だ。
平日はノイマンの手伝いをしている心優しい女の子だ。


「そんなことないですよ。 カ ブ を育てるのは楽しいし、モンスターと仲良くなれるしね。フィルさんこそ大変そうです。
体調を崩したら大変だし、無理をしないでくださいね」

「大丈夫ですよ。もう体が弱いわけではないし、私も養鶏場のお手伝いは好きですから。ラグナさんはやさしいですね」

「おう、ラグナ!フィルには無理はさせないから安心しろ!」

「あはは、わかってますよ。じゃあそろそろ戻らないといけないので」

「はい、お気をつけて」

「おう、またな」



・・・・・・

この町に来て、もう1年が経とうとしている。未だに自分の記憶は戻らないが、別に戻らなくてもいいと思っている。
僕はこの村や、村の人が大好きだ。ここが自分の生まれ故郷だと思っている。つい一月前、帝国と戦争が起こりそうに
なった時も、自分の体を投げ出し、この村を守ってもいいと思った。その結果、偶然が重なって帝国を退けることができた。
少佐もなかなかいい人で、村にもなじんでいる。全てのことが一段落ついた。この後は・・・

「はい、これでプロポーズもばっちりですね」

ラグナは、ねんがんのダブルベットをてにいれたぞ!

「・・・結婚かぁ」

確かに気になってる人はいる。しかし、断られるのが怖い。相手が自分のことを好きでなかったらと思うと、とても
プロポーズなどできない。自分の村を守ったような勇気をプロポーズにも使えたらな、と思ってしまう。

「・・・どうしよう」

・・・・・・


「コケコッコー!!「コケコ「コケ「コケコッ「ケコケッコ!!!」コケ」コケコケ!!」「コケk「コケー!!!」

「・・・んん・・・」

うちのホッホ123456789の声で目が覚める。どうやら寝てしまったらしい。
時刻は9時を回っていた。外には雨音がする。これで今日は水やりをしないで済むな♪と思いながら
ホッホ達の様子を見に行く。

「・・・しまった」

昨日買ったはずの餌が見事に無くなっている。もう少し多めに買っておくべきだった・・・。

「・・・しょうがない、また買いに行こう」




「・・・あれ?ノイマンさんは?」

「あ、ラグナさん。ノイマンさんは2階にいますよ。」

(そうだった・・・。でも今日売ってもらわないと困るしな・・・。)

何とか売ってもらおうと2階に上がって相談をしに行った。

「・・・う〜ん。やっぱりサラにあってもう一度謝ったほうが・・・。」

「・・・ノイマンさん?」

「・・・おう、ラグナ!いいところにきたな。俺はちょっと用事があるから、その間店番しててくれ!」

「あ・・・僕は餌を貰いに来たんですけ「餌なら帰ってきてから売ってやるから、頼むぞ!」」

・・・ああ、行ってしまった。まあ今日は水やりもないから、まあいいか。

「あ、ラグナさん。今ノイマンさんが出て行きましたけど、どこへ?」

「なんか用事があるからとかで急いで行っちゃったみたいだけど・・・。その間店番頼むって」

「でもラグナさん、大丈夫なんですか?いろいろとやることがあると思いますが・・・」

「大丈夫です。今日は水やりをする必要は無いし、餌はノイマンさんが帰ってきてからあげればいいし」

「そうですか」

・・・

(参ったな・・・話すことが・・・。! 今なら・・・)

「あ、あのフィルさん」

「はい?」

「ぼ、僕・・・」

「・・・ぼく?」

(・・・ええぃ!)

「フィルさん、好きです!僕と結婚してください!」

「・・・!」

(言った・・・言ったぞ!)


「・・・ラ、ラグナさんがいいなら、喜んで」

「!いいんですか?」

「ええ、私もラグナさんのことが・・・好きだったから。私を健康にしてくれましたし」

「・・・そ、それに・・・、ダブルベットも・・・ありますし」

「フィ、フィル・・・さん」

「あ・・・ラグナさん!?・・・あぅ・・・」

・・・ガチャ!



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┃ゴドウィン┃    .l;';',;,,  }  /;\     / ヽ / ,;,;;',;l
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│わたしをあまりおこらせないほうがいい        │
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