リック×ポプリ
自室のベッドの上。ポプリは一人考えこんでいた。
…あの時。海の家で。カイの店で。カイとクレアさんは何をしてたのかな…。
やっぱり、オトナにはオトナの…。
本で読んだ知識を思い出して、ポプリはぶんぶんと頭を振った。
…気持ちイイのかな…どんなのかな…?
スカートの中に手を入れる。触ってみたい…
でも、あそこって汚いところよね…?でも…
ショーツの上から自分を触る。…気持ちイイ…かな…?
布越しに自分で自分をまさぐった。布一枚がもどかしい。
後で手を洗えばいいのよね、と思い、ショーツの中に指を這わせる。
ポプリだってもうこんなに…オトナなのに…まだダメなのかな…?
ぴくん、と身体が反応した。あ、ここ、気持ちイイ…
ポプリは夢中になってクリトリスを指でつついた。…ダメ…足りない…
指先で捏ねる。
「ん…あんっ…」
思わず声が出て驚いた。でも気持ちイイ…
「…カイ…」
カイのことを考えるともっと気持ちよくなるような気がした。
自分の指ではなくて、これがカイの指だったら…そう思うと興奮した。
目を閉じて、自分の前にいるのはカイだと想像する。
カイの指がポプリのクリトリスをつまんだりつついたりしてくれる。
カイがポプリの大事なトコロをいっぱい触ってくれている。
「ん…あん…っ…カイ…」
背中がぞくぞくっとして、気持ちが良くなってきた。
「カイ…もっと…」
「ん…ああっ…」
今まで感じたことのない感覚がポプリを襲う。…気持ちイイ…
夢中になって続ける。ショーツは足首までずり落ち、脚は開いている。
思い切って身体を倒す。上に、カイがいたら幸せかも…そう思いながら
自分の手を動かしていた。
「あ…あ…あん…」
ふーっ、と息をつき、ふと、ドアの方を見てポプリは凍り付いた。
兄が。そこにいた。目が。合った。
いつの間に入ってきたのか、オナニーに夢中になっていて気が付かなかった。
優しくて頼りになるけど、心配性なお兄ちゃん。
「お兄ちゃ…ん…?」
リックはいつもの顔だった。良かった。怒ってない。
いつものように笑っている。
「いいよ。ポプリ。続けて」
「やだ…お兄ちゃん、いつから見てたの?」
リックは答えないかわりに近寄って来た。
「まさか、カイとやったんじゃないよな?」
起きあがったポプリの肩を押し、再びベッドに押し倒す。
「やったって…何を?」
黙ってポプリの脚の間に手を入れる。さっきまでポプリが自分で触っていたところに
指を伸ばす。
「あっ…お兄ちゃん…そこはダメ…っ」
「こういうこと」
ポプリのクリトリスをリックが捏ねる。
「やっ…お兄ちゃん…」
リックは眼鏡を外し、可愛い妹に口づけた。
唇を重ね、舌を押し込んでポプリの唾液を絡め取った。
「んん…っ」
ポプリの力が抜ける。リックは妹の耳の後ろや首筋に何度も何度もキスをした。
「カイとは…何にもしてないよ…」
そう言えば、止めてくれると思った。
「そう」
と言って、リックが顔をあげる。良かった、止めてくれるんだ、と思ったポプリの脚を
ぎゅっと掴んでその間に素早く顔を埋める。
「やだっ…お兄ちゃん…そんなコトしたら汚いよぉっ…」
大人になったとさっき思ったばかりのところに、兄がキスをする。
ぺろぺろと舌を這わせる。
「あん…お兄ちゃん…止めてぇ…」
「一人でするより、気持ちがイイんだよ」
「でも…でも…んんっ…」
言い返そうとする度に、兄が刺激を与えて、ポプリの言葉は続かない。
「あんっ…どうしてっ…いやっ…んんっ…」
自分で触ったときより何倍も気持ちいい。
ちゅっ、ちゅっとリックがポプリのクリトリスを吸う音がする。
それがまたポプリにはいやらしく思えて、一層興奮してしまう。
「お兄ちゃんのエッチぃ…あぁっ…んっ…」
背中に再び、電流が走る。さっきより、もっとエッチな気持ちになって、
ポプリは思わず背を反らせてしまった。
それを確認して、リックが顔をあげる。
「しょうがないだろ。ポプリがあんなことしてるから」
やっぱり怒ってたのかな、とポプリはびくりとする。
リックがポプリのベッドに上がってくる。
「お兄ちゃんのここ…触ってごらん?」
そう言って、ポプリの手を取り、自分の股間に押し当てた。
熱くて、固いモノがあるのが服の上からでもわかる。
「きゃっ」
おもわずポプリが叫ぶと、リックがポプリに覆い被さって来た。
「ポプリは可愛いね…」
そう言って、器用にポプリの服を脱がせてしまう。
「どのくらい大きくなった?」
笑ってそう言って、白い乳房に顔を埋める。ピンクの突起を口に含み、舌で突く。
「やだ…お兄ちゃん…ダメ…」
本で読んだことと、今兄が自分にしようとしていることを照らし合わせて、
ポプリが蒼白になる。
「ダメって言われてもなぁ…ポプリはさっきは気持ちよくなかった?」
「だってあれは…」
リックがエプロンを外し、ズボンを脱いで屹立した自分自身を取り出した。
「お兄ちゃんのおちんちんもこんなになってるんだよね」
「やっ…」
「ポプリがあんなことしてるの見てたらさ…」
そう言って、ポプリの手に自分のペニスを握らせる。
「おっきい…」
思わず、ポプリが呟くと、リックはにっこり笑って
「おいしいよ」
と言った。
「だって…ここって…」
ポプリはためらう。初めて間近で男性器を、しかも勃起したものを見た。
好奇心に、負けた。
兄のペニスから袋までこわごわとではあるが、くまなく触った。
その不慣れな手つきがリックには愛おしかった。
「ポプリ…お兄ちゃんの…口に入れても大丈夫だよ…」
抵抗はいつの間にか消えていた。
優しい兄が優しくそう言うのだから、きっと大丈夫だと思って、
ポプリは兄のペニスを口にする。
ちゅっちゅっと最初は吸ってみる。次に、ぺろぺろと舐める。
先端から、くびれの周り、伸びているところもくまなく舐めて、ずっと下に降りる。
袋の表も裏も余すところ無く舐めた。
「ん…ポプリ…上手いな…」
リックが呻く。
ポプリは、兄の下生えに顔を突っ込み、兄の性器を貪った。
ペニスの先端からじわりと液体が滲んでいるのを目ざとく見つけて、それも舐める。
「お兄ちゃん、これ、なぁに?」
「ポプリが可愛いから、ポプリにおいしく食べてもらえるように出たんだよ」
リックが笑う。ポプリもつられて笑顔になった。
「うん。おいしいよ」
そう言って、またペニスを銜える。一瞬、歯が当たり、リックが思わず叫んだ。
「痛っ」
ポプリがびっくりして、顔を上げる。
「ごめんなさい…とってもデリケートなのね?」
そう言ってからは、より丁寧に、ペニスに口を当てている。
そんな妹が堪らなく愛おしくなる。
「ポプリ…ポプリ…?」
思わず名前を呼んだ。
「なぁに?」
新しい玩具を弄ぶ無邪気な妹の唇を吸う。
再び、ポプリをベッドに押し倒し、その脚の間にむしゃぶりつく。
「お兄ちゃん…いやん…」
もう本当に嫌がっているとは思えない。
クリトリスを舌で転がし、その下から僅かに出てくる蜜を吸う。
じゅぱじゅぱと音をたてて、ポプリを責める。
「んん…あぁんっ…」
「ポプリ…これで終わりにする…?」
妹の快楽のスイッチが再び入ったことを確認してから、リックが聞いた。
「やだ…もっと…お兄ちゃん…お願い…」
もちろん、そのつもりだった。
上の服も脱いで、ポプリに肌を密着させる。
乳房を優しく揉みしだきながら、自分を受け入れるポプリの下の口を確認し、
ペニスをあてがう。
「お兄ちゃん…」
ポプリがしがみついてくる。
「お兄ちゃんのあんなおっきいの入れるの?」
「大丈夫だよ、ゆっくりするから」
「うん…優しくして…」
リックは我慢ならずに、ポプリに自分を押し込んだ。
少しずつ、少しずつ押したり引いたりを繰り返す。
「お兄ちゃん…痛い…」
「最初はみんなそうだよ。すぐに慣れるから」
さすがに、狭い。ぎゅっと締め付けてくるのではなく、最初から狭い。
その身体を文字通り開いていると思うと、リックは今にも射精してしまいそうだった。
必死でポプリにキスをして、我慢する。
「お兄ちゃん…お兄ちゃん…」
ポプリも必死になってしがみついてくる。
唇と唇を合わせ、舌を絡ませる。互いに唾液を啜りあう。
一瞬、リックのペニスに普通は感じない妨害が感じられた。
行き止まり、ではない。ポプリの中にまだ誰も入っていないという証。
リックは思わず興奮して、ポプリに何度もキスをして、囁いた
「ちょっと、痛いけど我慢して」
一息にそこを貫く。
「いたぁいっ」
ポプリが思わず叫び声をあげる。
「お兄ちゃん…痛い…」
涙目になったポプリの目にキスをする。舌で涙を掬う。
「ごめんね。でももう痛くないはずだから」
「そう…なの…?」
涙目になっているのは、痛みのせいだけではないかもしれない。
リックはそれまでより大きく腰を動かした。
「お兄ちゃん…お兄ちゃん…やだ…や…やぁん…っ」
まだ、快感より痛みが先に立つのだろう。
しかし何もかも初めての感覚の中で、ポプリは確かに快感を感じていた。
「一人で触ってるよりすごく気持ちイイよぉっ…」
「それなら良かった」
と、リックが微笑む。その額に汗が滲んでいる。
「お兄ちゃんもポプリに気持ち良くしてもらったから」
「ポプリ、お兄ちゃんのこと大好きだもん…」
普段他の人には心配性で困るのなんて言っているけど、本当は
「お兄ちゃん…大好き…」
こんなことまでするとは思わなかったけど、でも平気。
小さい頃から、パパがいなくなってからずぅっとポプリたちを守ってくれてる
お兄ちゃんだから、このくらいいくらでもしてあげられる。
「お兄ちゃんもポプリのこと大好きだ…」
そう言うと、リックの動きは一層速くなり、ポプリの部屋にリックとポプリの身体が
ぶつかるぱんぱんという音と、肉体のこすれ合うぐちゅぐちゅという音が響く。
「ふ…あ…あん…お兄ちゃん…すごいよぉ…」
お兄ちゃんの前では素直でいたい、とポプリは思った。
「ん…んんっ…」
リックがぶるっと身体を震わせ、ポプリの中に温かいものが流れる。
「あ…ぁ…お兄ちゃん…」
ふーっと息をついて、リックが息を整える。
ポプリに優しくキスをして、ペニスを抜いた。
ペニスには赤い血と白い精液が着いている。
それを確認して、リックは再び興奮する。
「ポプリも最高だよ」
と、リックが微笑んだ。優しいお兄ちゃん。ポプリの大切なお兄ちゃん。
カイと同じコトしたら怒るのかな。
でも、お兄ちゃんだって、他の人と同じコトしてるのよね。
そう、ぼんやりした頭でポプリが考えていると、リックが言った。
「ポプリもこれで少し大人になったんだから、これからは好きな人とすればいいんだよ」
ポプリはびっくりして一瞬目を見開いたが、すぐにわかった。
「うん。でも、お兄ちゃんのことも大好きだから
お兄ちゃんもまたしてね」
嘘ではなかった。
二人は何年ぶりかに同じベッドで子供のように戯れることになる。
ただその玩具と遊びが、幼い頃とは違うけれど。