シバ×チェルシー
私は今日も、釣れたての魚をシバに持っていく。これはもう日課。
どんな小さな魚でも、ワーダ見せるのだと言って喜んでくれる。
エモノを捕まえることの難しさ、ひもじい夜の辛さを誰よりも知っているのに
いつも明るくやわらかい笑顔で私を癒してくれる。
チェルシーは、そんな彼に惹かれている自分を少しずつ意識し始めていた。
「シバ!」
いつも通り彼の家の戸を開けると、嗅ぎなれない匂いが鼻を刺激した。
甘いような、それでいて刺激的な…。一瞬、頭の芯がクラリとする。
「チェルシー、よくきた」
迎えてくれたのはシバ一人だった。
「ワーダは? ね、あとこれ、何の匂い?」
「チェルシーが来る前、シバたち、儀式した。
ワーダ それから、出かけた。しばらく、帰らない」
儀式…。何の儀式なのか聞いてもいいだろうか、と思案しながらシバを見ると
珍しくぼんやりとしている様だ。頬も上気している。
「シバ、熱でもあるの?」
「なんともない」
心配して顔を覗き込むと、シバは慌てて顔を背けようとしたが
チェルシーがそれを許さなかった。
さっと、おでことおでこをくっつける。
「やっぱり。ちょっと熱くない?」
「ホントに、なんでもない!」
真っ赤だ。風邪かもしれない。冬でもそんな格好でいるから…
思わずシバの身体に目をやると、
狩りで鍛えられた肉体が今日はいっそうたくましく見える。
わ、やだ、私ってば何考えてるの?こんな時に。
「シバ、とにかく横になった方がいいよ」
「違う、チェルシー」
なんだか、様子がおかしい。
「シバが熱いの、そこではない」
突然抱きすくめられた。
確かに彼は熱かった。全身が。そして…お腹の下辺りが…
甘く刺激的な香りがいっそう強まり、チェルシーの頭の芯がクラクラさせる。
「シバ、変。ワーダは、これでイイ言った。ワーダ、いつも正しい。
でも…シバ、どうしていいか わからない」
泣いてしまいそうなほど動揺しているシバに、胸がキュンとしたチェルシーは
そっと彼に唇を重ねた。
「大丈夫、シバ。その…ね、大人になれば、みんなこうなるんだよ。
わ、私も初めてだけど…知っては、いるよ…。 見せて」
ひざまずき獣の皮で出来た腰巻を取り払うと、
抑えられていたモノが腹に当たりそうな勢いで飛び出した。
うひゃっ…
ダメ、驚いちゃ。きっと、これを戻したらシバも一旦落ち着くはず。
そう思ったチェルシーは、思い切ってそれを口に含んだ。
大丈夫、できる。だってこれはシバのだもの。
「私に任せて」
「アイスキャンディーをなめる要領でいいのよ」
そうチェルシーに教えてくれたのはカレンだった。
夜通しおしゃべりしてるから遊びに来て!と誘われ宿に行ってみると、カレンとポプリの部屋には何人か島の女の子たちが集まっていた。
女の子たちが集まると、決まって話題は恋のこと。そして、夜が更けると共に、酒の空き瓶も増え(殆どはカレンが消費したものだが)自然と話は過激になっていった。
テレビも雑誌もない島の生活では娯楽が少ないという理由もあったかもしれないが、もしかして私って遅れてるの?と思うほど、みな積極的に恋を楽しんでいる様だった。
これは自然なこと。それに、なんだか…私…私も熱い…
「…っ! チェルシー! ダメ、シバ… っっ」
舐めあげる。しゃぶる。舌を動かす。
シバが感じてくれてるという喜びが、チェルシーをより積極的にさせた。
「シバ、きもちいい? いいんだよ、それで」
シバのものがより熱く、硬くなる。カレンの教えをしっかり胸にとどめておいたチェルシーは、睾丸が上がってくるのを見逃さなかった。きっと、もうすぐだ。ちょっと苦しいけど、もっと奥まで…
じゅぶっじゅぶっじゅぶっ…
「あっ…!!」
女の子たちの間では"ソレ"を飲む派と絶対に無理派に分かれていた。
自分はどうだろう…と思っていたチェルシーだが
奥深くくわえ込んでいた為に味わう事もなく飲み込んでしまった。
「気持ちよかった? これで元に戻るよ」
どうしてこうなるのかっていう話は、何から始めたらいいんだろう。
おしべとめしべでもないし…
「…チェルシー」
「ん?」
「シバ 礼をする」
「え?」
「同じこと、チェルシーに する」
言うが早いか、シバはズボンと下着を一気に掴み、剥ぎ取った。
勢いでころんと転がってしまったチェルシーは
脚が持ち上げられ、隠したい部分が丸見えになってしまう。
「やっ ちょっ シバ、ちょっと待って」
もう遅い。距離10センチまで顔を近づけられ、観察されている。
「これ、女…」
こんな明るい中、シャツやブラはしたままで下だけ見られちゃってるなんて…
「きれい。濡れて、光ってる」
「!!」
恥ずかしさでどうにかなってしまいそうだ。
ああ、考えていた初めてはこんなはずじゃなかったのに…
ぺちゃっ
「ひゃんっ」
シバが子犬のように舐め始めた。あ、あ、気持ちいい。
自分の指で慰めたことしかないチェルシーはその快感に酔う。
ぴちゃぴちゃという音がいっそう恥ずかしさを誘う。
やがて、チェルシーの反応の良い所を見つけたシバは、
執拗にそこばかりを舐め続けた。
ダメ、このままじゃ変になっちゃう…
「ね、シバ。ここに穴があるの知ってる?」
まだ舐めたがるシバを押さえ、チェルシーは自分で自身を広げて見せた。
穴に、そっと指先を埋めて見せる。
「ここね おっきくなったシバのを入れる為にあるの」
さっき萎えた筈のそれは、また大きく脈打っていた。
あれが、欲しい。
「人がお父さんとお母さんになる為の大切な儀式なの。
シバがおっきくなるのも、私がこんなになるのも、皆そのためなの。
だから、そのノ ここに、ここにシバのを頂戴っ」
儀式と聞いて大人しくなったシバをチェルシーが押し倒す形になった。
「いい? 入れるよ?」
息を吐いて、ゆっくり シバの上に腰を埋めていく。
「ふっノあぁあ」
「…っ!!」
意外にもあっさり根元まで呑み込んだチェルシーだったが、中はいっぱいだった。
あぁ、私、シバと…
暫くじっとしていた二人だったが、やがて本能的にシバが腰を動かし始めた。
「んっんっ んぁっ」
最も敏感な部分が下からの突き上げに刺激され、次第に中も気持ちよくなってきたチェルシーも、シバと一緒に腰を振り始める。
「あ、あぁっシバ、気持ちいい… 私…私…」
「チェルシー、シバ、また 出る」
「うん、いいよ、出していいよ」
シバの快感と共にモノも硬くなり、脈打ち、チェルシーの快感も高まっていく。
やがて二人は、同時に達した。
…そういえば 全然胸とか触ってもらわなかったなぁ
すっかり落ち着いてから、チェルシーは思った。
まぁ、いいか。1度関係を持ったら
後は猿みたいにやりたがるって皆言ってたし。
二人の関係は まだ始まったばかりだ。
その頃ワーダは…
祝い用の鍋の具を狩りに行って大物を仕留めていた。