ダニー×♀ピエール


君が好きだった
太陽みたいにキラキラ輝く存在
でも
今の君は
何故か
晴れてなかった

「ピエールー宴会行くでー」
そんなお呼びがかかったのは、午後7時過ぎ。
若い衆のみの宴会に、ピエールを誘いに来た。
「ピエール。早よ来んとおいてくで?」
「…ハイ」
「何や、元気ないのう…どこか調子悪いんか?」
ベッドに座っているピエールの額に手を当てる。
しかし熱はないようで。
首を傾げるダニーの手をパッと振り切りながら、ピエールは呟いた。
「…大丈夫デスよ」
ふらっ、と身体をふらつかせながらがゆっくり立ち上がる。
伏せられた瞳には、感情がないようにも見えた。
心配ながらも、本人が何ともないと言う限りどうしようもない。
溜め息を一つ漏らすとダニーは先に行くで、とピエールに言い捨てた。
その背中に当たる、冷めた声。
「ダニーさん…ワタシに、話すことあるはずでしょう?」
「…は?」
いきなり何を言い出すのかと思った。
話すことなどダニー自身にすら思い当たりがない。
何もわからないダニーを無視してピエールは一人で会話を進めていく。
「隠さなくてもいいデス…ワタシ…」

「ワタシ…ダニーさんがいなくても平気デスから…」

「な、んや…それ…」
「いいんデス…マルクさんに聞きました…」
「…は?」
わけがわからない。
一体ピエールは何を言っているのか。
マルクは一体どんなデタラメを吹き込んだんだ。
「ワタシ、ダニーさんがいなくても平気デス!」
にっこりと笑ってピエールはそう告げた。
彼女は笑っているはずなのに
涙が頬を濡らしていた。
「な、んや…ワイがいなくても平気やって?」
「だっ…だってダニーさん…」
「…そうか。お前別にワシのこと好きでもなんでもないんやな。だからワシがいなくても今まで通り暮らせます、ってわけなんやな?」
「ち、違…」
「違わないやろ!!!」
「ダニー、さ…!?」


「ダニー、さ…!?」
ダンッ、と音がしてダニーはピエールに馬乗りになった。
彼の舌がピエールの唇にぐいっと押し当てられ、舌先が無理矢理口内に侵入してくる。
「……ん、んんッ……!」
口内は彼の舌で舐め回され、さらに上唇をダニーの唇が挟み込んできた。
まるで唇に奉仕するかのように、ピエールの震える唇をしゃぶり回す。
さらに、一気に唇を重ねてきた。
貪るかのように彼の唇は蠢き、ピエールの唇や周りの皮膚を味わいつくす。
舌は口内を這いずり回り、ピエールの口は彼に犯され尽くした。
ファースト・キスが こんないやらしいキスなんて──…
「ゃ、……っ…!」
「教えてやる…ワシが…ワシがどれだけお前のこと…」
「ゃ、ダニーさっ…待って…待っ…」
服の下に伸びた手を掴んで、ピエールがダニーを見上げる。
脅えたその瞳に映る自分の醜い…情けない姿に更に腹がたつ。

嫌がるピエールをほぼ無視し、ダニーはピエールの服を引きちぎるように脱がせると、
ないも同然の小さな脹らみに手を這わせ、その頂を抓む。
「あっ、やっ、ヤダっ…っぁあ…」
首筋からまた胸へ、脇腹へ彼の無骨な手が這い回る…
抵抗らしい抵抗も許されずに、ただピエールは嬲られていた。

「ダニー…さ…っぁ…ん、ふ…」
「唇噛むな…傷が出来るやろ…」
少し血のにじんだ唇を指でなぞって、ピエールの緊張をほぐす。
指に付いた血をピエールの口に無理矢理ねじ込み、唾液を絡ませるようにと囁いて。
彼の顔が血液独特の…鉄の臭いに歪んだが、ダニーはそのまま指を舐めさせる。
ちゅぷっ、と音をたててピエールの口から指を引き抜くと…ダニーはそれをそのまま彼女の下半身に伸ばした。
普段あまり縁のないそこにいきなり角ばった指が侵入して、その痛みにピエールは悲鳴をあげる。

「っ…あああ…!!!!」

初めて味わう
苦痛…
そして快感。

細くて長い指が自分の体内を犯す感覚に酔いながらも、
ピエールは必死でダニーに何か答えようとしていた。
──まるで、さっきのような。


『ワタシはダニーさんがいなくても平気デスから…』
頭を横に振って思考を止めた。
…何か、自分から答えを欲しがっているようにしか見えなくて。
「ダニー、さ…あ、ぁっ…ふ…」
「いく…からなっ!」
「ぁ、…や、ゃだ…ん…!!」
行為特有の音がして、小さく狭いそこに無理矢理彼のモノを呑み込ませる。
声にならない悲鳴が上がった。
見た目からして幼い彼女は当然未経験だったらしく、
入りきって暫くすると血が垂れてきた。

ピエールが何を言いたいのか、ダニーには聞かなければならない責任がある。
何故、そんなに苦しそうに笑うのか…。
何に、苦しんでいるのか、を。
「マルクから何聞いたか知らなんけどなぁ…ピエール」
「…?」
うっすらと瞳を開ければ、そこには優しく笑うダニーがいて。
ダニーはピエールの髪を撫でながら呟いた。
どうやら行為中に意識が飛んだらしく、抜かれた記憶がない。
隣に寝転がるダニーに疑問の眼差しを向けると、彼は苦笑した。
「ワイ、漁以外で島を出て行くつもりなんてないで?」
「え…?」
「だってそうやろ?」
「でっ、でもマルクさんは…!!」
確かに聞いたのだ。
ダニーはひなた島を出るらしい、と。
マルク本人に聞いて確かめたわけではないが…。
「マルクの奴が何と言ってようがワシには関係あらへん。
ピエール…お前はワシよりあいつを信用するのか?」
「そういうわけでは…」
しどろもどろになるピエールに微笑み返して、ダニーはシーツに身を泳がせる。
「それが気に入らなかったんや…キツくして悪かった」
「そう…だったんデスか?」
「ああ…ワイはお前がいなきゃあかん」
「!」
「お前が必要なんや…一緒にいてくれるか?」
優しい瞳。
大好きな声。
大好きな腕。
「…ハイ!」

ずっと傍にいるよ。
君の傍に…
その、笑顔の隣に。


「…遅い……」
「ダニーさんもピエールさんもどうしたんでしょう」
「ダニー、ピエール、遅い。シバ、我慢の限界」
「遅いわねぇ」
「ウチ、迎えに行ってこようか?」
「ほっとけばいいわよ」
「リッちゃん、早く宴会したいよーー…」
「まさか性……なんでもございません…うふふふ…」

ふたりが来ないのでいつまで経っても宴会が始められなかったのは言うまでもない。
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実はところどころ修正してます
お付き合い頂き、誠にありがとうございました。
今でもピエールが♀だと信じてもよいのでしょうか。

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