シバ×チェルシー 2


シバとチェルシーが男女の仲となって約一ヶ月。
島はすっかり暖かくなり、季節は春を迎えていた。

冬の間は朝動物たちの世話を済ませてしまえば
いくらだって時間を作ることができた。
しかし春になればそうもいかない。
冬の間に使っていなかった畑をならし、種を植え
田圃の整備、田植えに牧草の管理…
摘みたいハーブや花もあちこちにある。

もちろんシバの事も大好きだけど
牧場の仕事を放り出すわけにはいかなかったのだ。

……。
もうそろそろいいだろう、という頃を過ぎても
シバはチェルシーを離そうとしない。
「…シバ?
 今日はずっと一緒にいるわ。
 明日も明後日も、また毎日会いにくるから…」
「…ダメだ」
「えっ?」
「今日はもう、離さない」
「シバ…」

島の奥でいつもワーダと二人っきりのシバ。
やっぱりすごく、寂しい思いさせちゃったんだなぁ…
5分や10分だっていい、顔を見に来るくらい、できた筈なのに。
疲れている顔を見せるくらいなら、なんて、まるっきり私の都合じゃない…
仕事に気をとられてシバの気持ち、考えられなかったんだ…私。


ふと、不安がよぎる。
私たち、こんな事で大丈夫なのかな?

私だって、できればずっとシバと一緒にいたいよ。
でも…でもね、動物たちを…自分の夢である牧場を、手放すことなんてできない。
美味しい作物も沢山作って、島の人たち皆に笑顔でいてほしい。
恋も夢もなんて、無理なのかな?私、欲張りなのかな?
シバが牧場に来てくれたら…
ううん、彼をここから連れ出してしまったら、ワーダが一人になってしまう。
そんな事、できないよ…


「チェルシー」
気づくと、シバが心配そうな顔でチェルシーの顔を覗いていた。
「どうした。苦しかったか?
 シバといるの、イヤか?」
随分難しい顔をしていたらしい。
「そんな事ないよ。ただ、もっと早く来ればよかったなぁって、思ってたの」
「シバ、チェルシーが来てとても嬉しい。
 チェルシーも、シバと会って嬉しいか?」
「もちろん!」
「じゃぁ、笑え。チェルシー、笑顔かわいい」
チェルシーの顔が一気にほころんだ。
「…うん!」

この人の、こういうシンプルなところが好き。
そうだよね、折角二人でいるんだもん、つまんない顔してる場合じゃないよね。

笑顔で見つめ合った二人は、やがて自然に唇を重ねた。

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「んっ…ふ…っ…」
柔らかい唇の感触。
なんだろう、これ。痺れが全身に広がっていく感じ。
久しぶりだからかな?
キスって、こんなに気持ちよかったっけ…
もっと。もっと欲しい…
切ない感覚がチェルシーを襲う。瞳はうっとりととろけていた。


「チェルシー」
艶っぽい瞳の色にたまらなくなったシバの手が胸元へ伸びる。
もっとこの顔を見ていたくて。もっとこの声が聞きたくて…。
「あ…ダメ…。こんな所で」
ここは、未開の地の森の中。
暖かな日差しが柔らかい木漏れ日となって揺れている。
この辺りはチェルシーの牧場よりも温かい。けれど
(こんなに暑かったっけ…)

「誰も、来ない」
「そんな…だってもし誰か…んっ」
シバの指がチェルシーの胸の頂を優しくつまむ。
「…ふぁっ、約束…したよね? こういう、こと…」
「『二人のときにしかしない』」
これは二人だけの秘密の儀式だから。
「今ここにいる、二人だけ。シバ、約束守る」
「でも…」
シバは半ば強引にチェルシーのシャツをまくると、赤い蕾に吸い付いた。
「…っ!」
じん、と下腹部に甘い疼きがはしる。
胸なんて少し前までちっとも感じなかったのに
今では軽く吸われただけで腰の力が抜けてしまう。
その様子を確認しながら、シバはもう片方の蕾に手を伸ばす。
「あっ…!」
(ダメ…両方いっぺんにされたら…何も…考えられなく…なっちゃ…)
「…んっ…ふぅっ」
太股をもうひとつの手が這い上がる。
(そこは…)
横からショーツの中に入り込んだ指は、彼女から湧き出す蜜をすくう。

「チェルシー、これ、嬉しいとき」
シバは蜜に濡れた指を彼女の前に晒す。
陽光に晒され、二本の指の間を繋ぐ糸が光る。
「いつもより、喜んでる」
「!! そ、そんな事…!」
目を逸らす。顔から火が出そうだ。
「嘘つく、いけない
 チェルシーが嬉しい、シバも嬉しい」
彼がどうなっているかは、見なくてもわかる。
「だって…もし誰か来たら…」
「そんなに気になるのか」


「では、こうすればいい」
シバはくるり、とチェルシーを半回転させると、
後ろにあった大樹で彼女を挟み、そっと抱きしめる。
「これで、チェルシーの前、木だけ。
 チェルシーの後ろ、シバだけ。
 誰からも、見えない」

そんな無茶な、と思いながらも
チェルシーは背後からの愛撫に新しい興奮を覚えていた。
首筋に熱い息がかかる。
腰に硬いモノを押し付けられながら、両の乳首をつままれ
自然と腰を振ってしまう。
「ふっ…あ、あぁん…」
(も…ダメ…早く…早く下もいじって欲しい…)

願い叶って、シバの手が下へ伸びる。
するりとズボンと下着が同時に下ろされた。
「あっ」
後ろから熱く硬いものがスリットを擦り、前からは指が伸ばされ
一番敏感な芽をこねる。
森の中にいやらしい音が響き始める。
「ふっ…んっ…ダメっ、そんなにしたら…」
「気持ちいいか?」
「んっ…ぃ…い」
「ハッキリ言え」
「き…気持ちいい…の、シバ
 変に…変になっちゃう…私!」
「じゃぁ もっと、してやる」

密着した体が離れたかと思うと、ぐっと脚を開かされた。
「ひゃぅっ」
「もっと、ひらけ。舐める」
「あっ…や、こんなの…恥ずかし…ふぁああん!」
激しい快感に崩れそうになり、チェルシーは必死に目の前の樹にしがみつく。
「あっんん…ふぁっ…!シバ!シバ!
 私っ…私っ…あっあぁああぁあ!…っ」
自分の名前を呼び一気に絶頂を迎えた彼女を満足げに見ると
シバは一気に熱い塊を挿し込んだ。


「ふぁあっ!」
(あ…ウソ、こんな…挿れた瞬間から…こんなに気持ちいい…なんて…)
熱く硬いものが彼女の内壁を擦りあげる。
(いつもと…当たる所が違う。奥が…奥が熱い…っ)
突き出された尻をつかんで、シバが動きを早める。
打ち付けるリズムと同じ速度で、チェルシーがあえぐ。
「あっあっあっあっ」
いよいよ立っているのが辛くなり、膝を合わせてようやく身体を支えると
脚を閉めたことで、中のものを一層締めつけ
二人の快感は更に高まった。

「あ、ダメ…ィっちゃぅ…なかでもイっちゃう…っ
 突いて…もっと突いてぇっ!」
「…っく、シバも、もう、出る…」
更に大きさを増したものが、激しく突き上げられる。
「あっあっあぁっああーーーーーーっ」
二度目の絶頂は、シバを全て受け止めた。



「……………シズカニ……ヤレ……」
ため息と共にそんな呟きが、どこかでぽつりと漏れた。

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久々の逢瀬を終えると、すっかり星の輝く時間となった。
温かくなったとはいえ春。夜風は冷たい。
月の光を頼りに家路につこうとした私の前を人影が遮った。
ワーダだ。

「…オマエ……ウムノカ……?」
「へ?」
「……シバ……コドモ…………?
 ………カゾク………フヤス……?」

言いたいコトは、なんとなくわかる。
一呼吸置いて、答えた。

「私…欲しいよ。シバの子。できるのなら、産みたいと思ってる。
 シバと家族が作れたら、って思ってるわ。
 でも、ここで暮らすことは きっとできないと思う」
「…………シバ………オマエ……ヒツヨ………」
「でもワーダ、シバは私以上に貴方を大切に思ってる!」
「……シマ………セマイ………アエル…………」
「ワーダ」
「………カゾク…………フエル…………カンゲイ…………」
「ワーダ。…ありがとう」


血の繋がりがなくても、彼らは本当の親子だ。
それがちょっとうらやましくもあった。
でももう、そう思う必要もない。
「家族…か」
いい響きだな。

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