セシリアの事情

思いつきネタ。


「カイルさん、私、ジェイクから求婚されてるんです」
「えっ」
「私が態度をはっきりさせていないので、まだ正式に求婚された訳ではないのですが……」
「……」
「カイルさん、私、どうしたらいいんでしょう……」
「それは……」

「断りなさい、セシリア」

「え?」
「え?」
 振り返った二人の先。そこには、ギラリと眼鏡を輝かせる一人の男が。
「ふふふふ……何か胸騒ぎがするので来てみたら……そうですかそうですか」
「お、お父さん……?」
「え? セシリアさんの、お父さん? この人が?」
「ええそうです。こんにちは、カイル君。セシリアがいつもお世話になっているようで」
「あ、こちらこそ、いつもセシリアさんにはお世話に……」
「……まあ、それは置いといて。あのジェイクとかいう小僧には、一度お灸をすえる必要がありますねぇ」
ギラリ
「「ひぃっ」」


「君かね、ジェイクというのは」
「ん? なんがだ人間。俺は忙しいんだ」
「ナニナニ。すぐに用事は終わるさ」
「何だと? ちょっと待て、なんだそれは、俺をどうするつもり……うわあああああああああああ!?」


 チーン

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