ターニャ×カイル
ターニャの胸がカイルの剣を飲み込む。
「くぁ……っ」
小さく漏れた声に、ターニャは口元を緩ませると軽く舌を出した。
「ダメよカイル?こんな程度で声を上げちゃあ」
笑いを含んだ艶っぽい声が、そのまま胸の谷間から微かに覗く切っ先へと滑る濡れた舌のざらつきが、カイルの剣をさらに硬くしてゆく。
「で、でもっ……ターニャさん…っ」
カイルの抗議には構わずに、ターニャは豊満な胸を両手で支えてムニムニと揺すり上げ、
硬く立ち上がった剣を圧迫して、苛め、鍛え上げる。
「はぁ……はぁ……っ、そ、れ……く……っ」
そしてそのまま舌先でちろちろと剣の先をくすぐってから、柔らかくも弾力のある唇をぴたりと押し付けて軽く吸った。
「ん、ちゅ……ほーらカイル、呼吸。剣を扱うなら、まず呼吸を乱しちゃダメよ」
「……は、はい……っく、ぅ……すぅー……はぁー……っ、…ぅ、……すー……」
背筋を這い上がる快感にぶるぶると震えながらも、素直に呼吸を正そうとするカイルをとろんと熱の篭った目で眺める。
「ふふ……っん、……っ」
これ見よがしに、柔らかい白い胸が醜い剣を包み込んで、ターニャの手の中でぐにぐにと形を変えて行く。
ぞく……っ。
視界に入るそれがまたいやらしく見えて、もうすっかりと硬いカイルの剣をさらに硬く大きくさせた。
「は、はぁ、はぁ……、ぅ……はぁ、はぁっ」
カイルの呼吸は整うどころか、早くなり、乱れる一方。
ターニャはそれに構わず、むしろ楽しそうに胸からはみ出した切っ先を口に咥えて、
舌でその歪で無骨で逞しい剣の形を探り堪能しながら丹念に唾液を塗り込み、鍛えて行く。
剣、剣。
触れる度にびくびくと脈打つ剣を口内と、上下に揺さぶり押し付け擦りあげる胸で感じ取り、
ターニャは自分の身体に燈る熱を楽しむ。
無骨なその美しさ、逞しさ、硬さ、切れ味、匂い、熱。
胸どころか足の間がヌルヌルするが、それすら心地いい。
惹かれて止まない剣、まだ発展途上の剣。その成長を身体で感じ、若い剣を自分の思う通りに育ててゆく、これこそが剣を錬成する醍醐味。
切っ先から抑え切れなかったエネルギーが漏れ出し、それはターニャの唾液と入り混じり、じゅるじゅると音を立てて吸い上げられる。
東洋の触れれば切れるような鋭い名刀もいいけど。
ターニャの夢はいずれ東洋に移り住んで、その地にのみ伝わる剣を見て、触れて、鍛え上げて、堪能する事だった。
まさかこんな身近で出会えるなんてね。久々にいい剣を見つけたものだわ…。
ターニャが憧れのかの地に移住する日はまだ先のようだ。