ねぇ、笑ってよ。

 

「い、痛い…!」

 

いつものやつらに笑いかけるように、笑ってみてよ。

 

「やっ…離して下さい!」

 

君の瞳に僕を映して、笑いかけてよ。

 

「ひっ…ぁァあ」

 

どうして見てくれないの?

 

「いっ…やぁぁぁぁぁぁっ!!」

 

思い通りになってくれないなら………いっそ壊れてしまえばいい。

 

 

放課後。
職員室に呼ばれて、テストの成績が最近上がってきていると珍しく褒められた。
うきうきした気分で教室に戻ろうとしたら、雲雀に会った。
とりあえず当たり障りのないようぺこりと頭を下げて横を通り過ぎようとしたら。
何故か腕を引っ張られて応接室に連れ込まれた。
ここで殴られた日から、数週間が過ぎたとは言え恐怖は頭に、そして身体にしっかりと焼き付いている。
オレは何か気に障るようなことをしたか考えてみるが、何も心当たりはない。
今は獄寺も山本も居ないから、群れているなんて理由にはならないはずだ。
考えている間に応接室の立派なソファーに押し倒され馬乗りされる。

 

「ひ、雲雀さん…?」

 

何がしたいのかわからず思わず問うツナ。

 

「ねぇ、何で君は僕の事を見ないの?」
「え?」
「いつもの奴らと話す時は楽しそうに笑って話してるのに、どうして僕が相手だと目も見ないんだい?
人と話すときは目を見て話すのが礼儀でしょ」
恐いからだと言いたくても、言ったらまたボコボコにされるだろう。そう思うと本当の事は口が裂けても言えない。
とにかく、まずは目を見て話さない事に腹を立てているようなので、恐いけれどもおっかなびっくり雲雀の目を見つめる。
あ、睫毛長い。
それに髪の毛…自分とは違ってさらさらで混じり気無しに真っ黒で綺麗だ。
鼻筋が通っていて、改めてみると…凄く整った顔立ちだった。少しだけ不満気に細められた目が恐いけれども。
髪の毛同様、黒曜石のように黒い瞳を見ていたら思わず引き込まれそうだ。
ジッと自分を見つめるツナに満足したのか、雲雀はやっとツナの上から少しだけ退ける。
その時廊下の方から

 

『10代目〜』

 

自分を探す獄寺の声。
助かった!
雲雀と二人っきりという危機的状況で聞くと、いつものトラブルメーカーの獄寺の声でさえ天の助けのように聞こえる。
ホッとして起き上がろうとするツナを雲雀は再度押し倒した。

 

「ちょっ…ん」

 

言葉を紡ごうとしたツナの口は塞がれてしまった。
雲雀の唇に。

 

『10代目、何処ですか〜』
「んっ…やぁ…!」
『っかしーな。まだ帰ってないと思ったんだけど…』

 

そのまま獄寺の声は遠くなって聞こえなくなる。

 

「っはぁ、な、何するんですか!」
「何ってキスでしょ?」
「キ…!そうじゃなくて!どうしてこんな事を…!!」
「さぁ、理由なんて別にないよ」
「!」

 

理不尽だ。何の理由も無かったのにファーストキスを奪われた。
何故だか胸のあたりがムカムカしてきて涙が溢れそうになってくる。
それを見た雲雀が先ほどから急降下している機嫌を、更に悪くして獰猛な目つきで睨んでくる。

 

「さっきの奴の声を聞いた時は嬉しそうな顔してた癖に、何で泣きそうになるわけ?」

 

喋ると嗚咽が漏れそうになるのでグッと唇を噛み締める。涙が零れそうになっている顔を見られたくなくて視線を外す。

 

「目、見てって言ったよね?………苛々するな…!」

 

目を眇めるとツナの唇に噛み付く。

 

「い、痛い…!」

 

噛み締めていた口が開いた瞬間、雲雀の舌がツナの口内へと侵入する。
自分の物ではない生暖かい感触が気持ち悪くてツナは必死に暴れるが、両手を頭の上で片手だけで押さえつけられる。

 

「やっ…離して下さい!」

 

しっかりと大きな声で反論するがそれは余計に雲雀の怒りを買うだけだった。
雲雀がトンファーを出すと、殴られると思ってツナは目を瞑って身構える。が、予想していた衝撃は来ない。
代わりに腹部に冷たい感触とブチブチという音が聞こえる。
ツナのシャツのボタンが弾け飛んだ音だ。
陽に晒される事が滅多にない身体はシミ一つなく白い。
その白い肌の中で桃色に色づいている胸へと舌を寄せる。

 

「ひっ…ぁァあ」

 

恐怖のあまり声がまともに出せない。それに何だか変な感じがする。
そんなツナの様子に構う事もなく雲雀は執拗に胸を嬲る。淡い桃色から段々と赤く色づいてきた頃、ツナの身体に変化が訪れる。
下半身が熱い。そして時おり女の子みたいに甲高い声が自分の意志に反して漏れる。
そんなツナの反応に気付いた雲雀はツナのズボンを下着ごと脱がせる。
そしてうつ伏せにすると腰を高く持ち上げてまだ慣らしてもいない未開発の蕾へと自分の昂ぶりを捻じ込む。

 

「いっ…やぁぁぁぁぁぁっ!!」

 

余りの痛みに悲鳴が上がる。だがすぐに顔をソファーに押し付けられてくぐもった声しか出せなくなる。
最初は挿入すらままならないほどきつかったそこは出血したことによって滑りが良くなる。

 

ぐちゅぐちゅ

 

卑猥な音が部屋に木霊する。

 

「や、やめっ…雲雀さん!いたっ…ぃ!」

 

ツナが必死に止めてと伝えるが止める気配は見られない。むしろより一層激しく突いてくる。

 

「あ、あっ…!」
「どうしたの?痛いんじゃなかったの?」

 

そう言いツナの自己主張をしている幼い性器を乱暴に擦る。

 

「ひっ…」

 

前と後ろからの強すぎる刺激に声が出る。

 

「っ…!」

 

雲雀が後ろで息を詰めるのが聞こえるのと同時に、ツナは尻を雲雀の方へと突き出すような格好で引き寄せられる。
一度先端まで引き抜いて、一気に根元まで押し込む。

 

「ふっ、あぁぁァァッ!!!」

 

下腹部に熱が広がると同時にツナは意識を手放した。

 

 

 

カタカタと音が聞こえる。重たい瞼を開けると目の前にはパソコンを打っている雲雀の姿が見えた。
何で雲雀と一緒に居るんだろう…?ズキッとおかしな所に痛みを感じる。
鮮明に蘇る記憶。
ツナが目を覚ましたのに気付いた雲雀は一度ツナの方を見るが、何事も無かったかのようにまたパソコンを打つ作業へと戻る。
暫く呆然としていたツナだがのろのろと起き上がって服を着る。
下半身に鈍い痛みが走るが、これ以上ここに留まる気にはならない。
痛む身体を無視して応接室のドアまで辿り着くともう一度だけ雲雀の様子をちらりと見る。

 

「なに、まだ抱かれたいの?」

 

パソコンの画面から目は離さずに揶揄するような口調で言ってくる。

 

「…!」

 

ツナは返事をしないで部屋を出て行く。廊下の壁に凭れる様にひょこひょこと歩いて教室へと向かう。
今回の事は雲雀の仕返しだったのだろう。
死ぬ気弾のおかげとはいえ、雲雀に一撃入れたから。だからその仕返しにこんな事をしたに違いない。
そうでなければ誰が男なんかを好きこのんで抱くだろうか。
自分でも良くわからない不快感が胸に渦巻いて不意に涙が零れてくる。

 

「う、ぁッ……っ…ひッ…!」

 

何故こんなに胸が痛むんだろう…。只の雲雀の報復だったんだ。もう二度とこんな事は起きない。
ここまで嫌われているなら、もう話す事もないはずなのに。そう思えば思うほど胸が痛くなってくる。

 

 

ドロリと内股を伝う冷たい熱にツナは1人泣く。

反省
やってしまいました!!ついに強姦ネタ!!!強姦するならやっぱりキングオブ雲雀様しか居ないと思って、ずっとこのネタを温めていました!
まぁ、ヒバツナサイトでもう使い古されているくらいありそうですけど…。
とりあえず小説ほとんど甘くてギャグオチとか多いので、たまには少しだけシリアスに…とか思って挑戦してみました。
ちなみに後編に続いて、後編は結局甘くなるかギャグになるかのどちらかです。アイアムワンパターン!
そして雲雀さんの瞳の色は真っ黒ではなくて、薄い茶色なのを知った上で勝手に黒と捏造しました…(土下座)

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