「で?」
「えーと…」
ここはツナの部屋である。今ツナの目の前には、一人の美少女が立っていた。
漆黒の髪に、影を落とすほどの長い睫毛、整った造形。そして学ランに風紀委員の腕章。
不機嫌そうな顔をしたその人は、誰あろう雲雀恭弥であった。
「…つまり、あの小さい子が撃った特殊なバズーカで性別が変わって、しかもバズーカが壊れてていつ元に戻れるかわからない、と」
「は、はい…多分そうじゃないかと…」
「多分?」
ピクリと、弓なりの綺麗な眉が器用に片方だけ跳ね上がる。
「や、えと、前にも似たような事が起きて、そのときは一週間くらいかかったから、今回もそれくらいじゃないかなぁって…」
「じゃあすぐ戻るかもしれないし、一週間経っても戻らない可能性もあるってこと?」
ツナが雲雀の顔色を伺いながらコクリと頷く。雲雀が溜め息をつくとツナの肩がビクッと動く。
いくら眼中に入ってなかったとはいえ、あんな子供が撃ったバズーカに当たるとは…不覚だった。
まぁ、なってしまったものは仕方無い。別に自分が自分であることに変わりはないわけだし。
「それにしてもキツいな」
「ちょっ…!雲雀さん何を?!」
「何ってキツいからボタン外してるだけでしょ」
「外してるだけって…!今雲雀さん女の子なんですから、外しちゃダメですよ!」
細身の身体には不似合いなほどの─だがバランスはとれている─大きく形の良い胸が豪快にさらけ出されてる。
「元は男なんだから別に気にする必要はないでしょ」
「ダ、ダメですよ!とにかくボタン留めてください!」
顔を真っ赤にして直視しないように喋るツナ。
雲雀は少し逡巡するが、ニヤリと笑って近付いて来る。
「僕は留めるつもりないから、留めたいなら綱吉が富めてよ」
「んなっ?!」
楽しそうに迫って来る雲雀に、声にならない声をあげる綱吉。
「バ、バカなこと言ってないで、早く留めてください!」
「バカとは酷いね」
ムッとして雲雀が近付くとツナは後に下がってまた雲雀が追いかけて…
ついに壁際まで追い詰められたツナは横に逃げようとするが雲雀がそれを許さない。
両手をツナの脇の下につき動きを封じる。手をついた衝撃で雲雀のシャツの前が全開になる。
「ひ、雲雀さん、見えるから隠して…!」
わたわたと雲雀がそれ以上近付いて来ないように両手を振っていたら…ふに。とてつもなく柔らかい感触が手の平に伝わる。
確認するかのようにもう一度指を動かすと、それに指が柔らかく食い込む。
「ふ〜ん、見えるのはダメだけど触るのはいいんだ」
笑いを含んだ声に弾かれるように目を開くと綱吉の指が雲雀の豊満な胸に埋もれていた。
バッと手を離し、見事なまでの早さで部屋の逆隅まで逃げる。
「す、すいません、今のはわざとじゃなくて!事故っていうか何て言うか…!」
湯気が出そうな程に真っ赤になり慌ててるツナを見て、雲雀はほくそ笑む。
最近、雲雀の理不尽な行動にも慣れて来てすっかり取り乱すことが減ってきていたのを
少しだけ面白くないなと思っていただけに、今回のこのリアクションは楽しくて堪らない。
壁に向かったまますいません、ごめんなさいと繰り返してるツナに、雲雀は後ろから抱き付く。
胸が布一枚を隔てて背中にあたる。
「ひ、ひ…雲雀さん?!」
「なに?」
「離れてください!お願いですから…!」
「どうして?」
「ど、どうしてって…その、胸が当たって…!」
「うん、わざとだからね」
「わ、わざとって?!」
「気持ち良くない?」
胸を押しつけるように強く抱き締める。
すでにパニックに陥って動けなくなっているツナの足の付け根を軽く触る。
「ダメだって言ってる割りにはしっかり反応してるんだね」
「…っあ!」
耳元でくすっと笑いながら揶揄すると耳までも赤く染まる。そのまま固まっているツナを、ベッドに押し倒す。
「いつも気持ち良くしてくれてるお礼に、今日は僕が気持ち良くしてあげようか」
先程から既に役割を果たしていないシャツを脱ぎ、ツナのズボンを下着ごと脱がす。
「ちょっ、雲雀さん、ストップ!」
「ダメ」
ツナの言葉に耳を傾けることなく、次々に服を脱いでいく雲雀。ツナは目の前でついに一糸纏わぬ姿になった雲雀に目を奪われる。
豊満な胸、ほどよくふくよかな肢体。そして男とは違って何もない足の付け根。
見てはいけないと思いつつも、そこはツナも健全なお年頃。自然と気になる所へと視線がいってしまい、身体も反応してしまう。
そんなツナに満足した雲雀はツナの緩く勃ちあがった性器に手を添え腰をゆっくりと…。
ぼわんという音と煙が立ち込める。
「も、戻った、みたいですね」
「…ちっ」
「なに舌打ちしてるんですか!…助かったぁ」
「何言ってるの」
「へ?」
「まさかこの状況で僕が何もしないとでも思ってるの?」
かろうじて上だけは着ているツナに、全裸の雲雀。しかも場所はおあつらえ向きにベッドの上だ。
「たまにはそんなこともあると嬉しいんですけど…そんなわけないです、よね?」
「当然」
ツナがついた溜め息が熱い吐息に変わるまであと少し。
反省
すいません(土下座)イロモノ通り越してキワモノレベルな小説で(平謝り)
謝る以外の言葉が見当たりません。暫く頭冷やしてきますが、これちょっとシリーズ化したいとか言ったら雲雀ファンに殺されるでしょうか。
壊れたバズーカーのせいでたまに性別が変わるようになった雲雀とツナの話とか…え?やっぱダメですか…。
ツナの女体化もやりたいなー(懲りてない)