ツナの部屋で、獄寺とのんびりしている時。
「つっ!」
「!10代目、どうされました?!」
「あ、うん。爪長かったみたいで、ちょっと腕、引っ掻いちゃった」
言われて見てみると、確かにツナの腕に少し蚯蚓腫れになった後がある。
「切ろう切ろうと思って、ついつい忘れちゃうんだよなー。
あ、そういえば獄寺君って、爪いつも短いよね」
「えぇ、少しでも伸びたら切るようにしてますから」
「ふ〜ん・・・ダイナマイトの手入れするのに邪魔になるからとか?」
「まぁ、細かい作業をするとき確かに邪魔ですけど・・・別の理由ですよ」
「別の理由って何?」
「・・・怒りませんか?」
「・・・オレが怒るような理由なの?」
「怒るというか何と言うか・・・」
「え〜、何だよ。そんな言い方されたら気になるよ。教えて?」
「・・・貴方を傷つけない為ですよ」
「?獄寺君がオレを傷つけようとすることなんてないでしょ」
ダイナマイトでたまに山本やランボごと爆破してくるけど。
「意図的に貴方を傷つけるなんてことはしませんよ!ただ、その、無我夢中になったときとかに・・・」
「??」
ハッキリしない獄寺の言い方だが、何故か少し顔が赤くなっているのは気のせいだろうか。
このままだと埒が明かなさそうだ。
「もう、何を言いたいのかわかんないよ!ハッキリ言って?」
「・・・その、10代目を抱く時に・・・挿れる前にほ」
「!ちょ、やっぱり待って言わないで!!
ってか、そ、そんな理由でマメに切ってるの?!」
「そんな理由なんかじゃありませんよ!オレは10代目に気持ちよく」
「わー!いーから!!言わなくていいから!!!」
そう言ってツナが耳を塞ぐが
「いーえ!きちんと伝わるまで止めませんよ!」
と、獄寺がその腕を外し抱きしめることで、腕ごとツナを拘束する。
「あのときの10代目は色っぽくて、気持ちよくなってほしいとは思っていますが、
我慢がきかないんですよ。
だから、性急に求めても傷つけないよ・・・!」
そこまで言った獄寺はツナの唇によって話を中断される。
「わ、わかったから、もうわかったから!」
獄寺の腕の中に、可哀想なくらいに真っ赤になったツナが涙目で見てくる。
そういうところがまた性急に求めたくなる原因の一つであることをツナは知らない。
大切に、真綿に包んで、大事に
傷つけないように抱きたい気持ちと、
全く相反する
今すぐ一つになってツナの瞳に自分だけを映させ
自分を求めさせたくなるような衝動に駆られる。
そのまま真っ赤になったツナをベッドまで抱いて運ぶ。
そして噛み付くようにキスをして、
服をぬがせていく。
「ちょ、獄寺君!んぅ、・・・っは、待って」
ツナは待つように言うが、ここまで来たら待つことなんて出来ない。
抵抗虚しく、あっという間に全裸にされる。
そして身体を愛撫されていく。
唇をなぞるように触り、そのまま指は鎖骨、胸、わき腹へと下がっていく。
「こういうときだって、爪が長かったら貴方を傷つけてしまうかもしれない」
そう言い軽く、中心を掠めていく。
「ぁん!」
ツナの身体が跳ね上がる。
そのまま中心を口に含む。
「あ、あぁ・・・」
急な刺激に言葉は意思に反して零れていく。
獄寺が先端をきつく吸い上げると
ツナは身体を痙攣させ、獄寺の口の中に出してしまう。
ボーっとした表情で、浅く胸を上下させているツナの口に獄寺は指を入れる。
まだ呼吸が整っていなく、指から逃れるように舌を動かすが
それは余計に獄寺を楽しませるだけに終わる。
ツナの唾液で濡れた指を、後孔に当て、少しずつ入り口を解しながら
中へ浅く入っていく。
指一本が収まると、中で円を描くように動かし、
時折指を曲げて擦り、指を増やしていく。
「どうです、10代目。痛くないでしょう?」
「あっ・・・はん・・・っ」
いつになく急な展開に、すでに意識が朦朧としていて、
ツナは獄寺の問いに答えられる状態ではない。
獄寺は自分の昂ぶった物を、十分に解れたツナの後孔に挿れる。
朦朧としていたツナだが、だんだんと瞳に光が戻る。
「やぁ・・・ふわ、っん・・・!」
徐々に激しくなる律動に、揺す振られるままだったツナの腕が、獄寺の背中にしがみ付く様に回る。
ツナの足をより一層押し広げて一番奥まで穿つ。
ツナの指に、快楽に耐えるかのように力がこもる。
「も、だめぇ・・・ぁ、あん・・・やぁ!」
ツナが達くと同時に絞めつけられる獄寺。
短く息を吐き、ツナの最奥に熱を吐き出す。
「10代目、機嫌直して出てきてくれません?」
「別に怒ってません!」
ツナは布団の中に潜り込んだまま出てこないのである。
「オレ、さっき待ってって言ったのに、獄寺君待ってくれなった!
だから、オレも出て行かない!」
子供のような言い分に、苦笑しながらも可愛いと思ってしまう獄寺。
「あんな状況で待てたら、そいつは男なんかじゃありませんよ。
10代目、可愛すぎますよ」
「か、かわいいって言うな!」
そういって、布団から出ないまま獄寺の方に向かってポカポカ殴ってくる。
「っ!」
大して強く殴った覚えがないのだが(というか、ツナが本気で殴ってもさして痛くも無いだろうが)
獄寺が小さく息を呑むのをきいて聞いて、布団からもそもそと出てくる。
殴ったのは獄寺の背中だったようだが、その背中には無数の赤い線。
今殴って出来た傷ではないようだが・・・。
「ど、どうしたの?その傷!」
「覚えてませんか?10代目がつけたんですよ」
「え?!まさか今、殴った時に爪でもひっかか・・・あ?!」
「思い出して頂けたようですね。先ほど10代目が達く時に引っ掻いたんですよ」
「!!ご、ごめん。痛くない・・・?」
「痛くなんてありませんよ」
「でも、ホントにごめん。オレも今度から爪切るようにする・・・」
「いえ、オレはむしろ10代目が残してくれた傷ですから、嬉しいですよ。」
「な!何言ってるの?!・・・自分はオレを傷つけないようにって爪切ってるくせに・・・」
「それはそれです。だって、普段はあまり10代目からオレの事求めてくれないから、
せめて一時でも求めてくれた証みたいで、嬉しいんスよ。」
そう言って、少し照れたように笑う獄寺。
そんな表情でそんなことを言われては、
爪を切るだけのことがおいそれと出来なくなってしまうではないか。
「・・・そんなものなくても、ちゃんとオレ、獄寺君のこと好きだよ?」
「え?!」
獄寺が聞き返したときには、ツナはまた布団の中へ。
「10代目!もう一度言ってくださいよ〜」
「・・・恥ずかしいから、もう言わない」
この後、言う言わないで一時間ほど押し問答が続いたらしい。
反省
ディノツナ書いてたのですが、無性に獄ツナが書きたくなったので、浮気(笑)
何だかまた文章の書き方が一定じゃないですけど、気にしないで下さい。私は気にしません←すれよ!
獄寺が強引なくせに、何故か甘甘で終わってしまった・・・もう少し違ったオチで終わらせたいんですけど、まだそこまで頭が回りません(反省)
たまにはちょっとシリアスにしたり、エロのまま終わったり(終わりきってないと思うけど)とかさせてみたいです!
とりあえず、今回は停電と戦いながら急いでアップしたので、また近いうちに修正します←3回も一瞬だけ停電になりました(涙)