リボーンが日本に来てから約4年。 オレは高校2年生になった。 リボーンが来て最初の1年はまだマフィアのボスになる気はなく、いつもリボーンの企みに巻き込まれる日々を過ごしていた。 けど、ある事件で大切な人がオレのせいで怪我を負った。 それをきっかけにオレは決意する。 オレにボンゴレの血が流れているのは変えようのない事実であり、その血が体に流れている限りマフィアとは縁が切れる事はないだろう。 大切な人が血塗れで倒れている姿。 あんな想いは二度としたくない。 高校に入って山本は学校が別になってしまったが、獄寺君はオレについて同じ高校に。 その日は珍しく一人で帰る事になって寄り道をしながら家へと向かう。
「ボンゴレお久しぶりですね」 「骸さん!久しぶりですね。千種さんと犬さんも元気そうで。…?千種さん達、何を…??!」
千種と犬が片腕ずつを引っ張ってボロボロになった雲雀を連れて来ていた。
「雲雀さん!しっかりしてください!!…骸さん、これはどういうことですか?!事と次第によっては、貴方でも許しませんよ…!!!」 「まぁ落ち着いてください。これはちょっとした親切心ってやつですよ」 「親切心でどうしてこんな…!!!」 「それは…っと、話の途中に危ないじゃないですか、雲雀」 雲雀がいつの間にか骸の近くに来てトンファーを振る。 「余計なお喋りはしなくていいよ」 「雲雀さん、大丈夫ですか?!早く病院に…」 「綱吉」
ツナが喋るのを遮って、小さいが良く通る声でツナの瞳を真っ向から捉える。
「雲雀さん?」 「答えて。君がマフィアのボスになるって話は本当かい?」 「!!骸さん、勝手に話しましたね?!」 「…どうやら本当の事みたいだね」 「そ、それは…雲雀さん!!」
ツナが反論できずにいると、雲雀はフラフラとその場に倒れて気を失った。 病院に入院している間に、ツナは何度もマフィアのボスになる事を話そうとしていたのだが、
「そう」
と、短い返事を返すだけで何処か遠い所を見て、時折何かを考え込むようになっていた。 そして退院の日。 ツナを迎えたのは空っぽのベッドだけだった。17歳の春。雲雀恭弥はツナの前から姿を消した。 反省 |