■ 無題‐2

鈴を外した湿り気を帯びた蛇の尾が天使の腕と太腿に絡みついている。
組み敷かれる天使の着衣はひどく乱れ、腹の辺りまで捲り上げられた下半身は剥き出しの状態で外気にさらされていた。
最後の1体の尾は弱々しく喘ぐ口の中に潜り込み、噛み切られないよう脅しているつもりなのか喉もとに槍を突き付けている。
助けを求めることは不可能だったが、例え可能な状況であってもこの状況下で助けを求めることはドミニオンにとって耐え切れない屈辱だった。
ナーガ1体を相手にしている時ならまだしも、今の無様な格好を同族に見られるなら助けなど不要だと天使は廊下を飛ぶ羽音が響いてくるたびに祈る。
「怖くて声も出せませんだってよ」
ナーガが外に聞こえないよう小声でひたすら耐え忍ぶドミニオンの姿をからかうと、
「バーカッ、口ふさがれてちゃ、さすがのお偉いさんだって喋れないよなぁ?」
と口に尻尾を突っ込んでいたナーガが楽しげに口元を歪めて、虚ろな目を向ける天使の口から尻尾を引き抜く。
濡れた音をたてて喉の奥を突くほど深く埋め込まれていた物体が抜け、それまで呼吸が困難だったドミニオンは急に吸い込んだ大量の空気に咽て咳き込む。
「ほら、自由にしてやったから何か言ってみな」
苦しげに速いテンポで呼吸を繰り返すドミニオンの髪をつかんで強制的に顔を上げさせ、顔を近づけたナーガが頬を軽く叩いて命令する。
天使はすぐに顔を反らしたが、別のナーガが執拗に太腿に巻きつけていた尻尾の先端で敏感になっている中心を弄ると、低く呻いて肩を震わせた。
「ムカつく天使さまもこうして見ればなかなか良い感じだな、もっと何か喋ってみろよ」
唇をきつく噛み締めて声を漏らさないようドミニオンは必死にこらえたが、絶え間なく与えられる刺激に耐え切れなくなり悔し気に吐息をもらした。
尻尾は天使が悲鳴を上げそうになるほどきつく中心を締め上げたかと思うと、痛みに痺れるそこを労わる様に優しく撫で上げる。
ドミニオンが達しそうになるとすぐに弄くるのを止めて、液を滴らせる先端を押さえつけて射精を許さない。
天使はもどかしさに身を捩るが、辛さから開放されようと伸ばそうとした手は他のナーガが押さえつけていて、悲鳴にも似た喘ぎをあげ続ける口を塞ぐことすらできない。
「天使様はほんとーに敏感でいらっしゃる、これくらいの刺激に耐え切れないようじゃこの先大変だな?」
腕を押さえつけていたナーガが哀れむようにそう告げ、中心に刺激を与えていたナーガがドミニオンの足を持ち上げて腰を浮かせる体勢にさせる。
勃ち上がった自身が腹の辺りに溜まっていた捲り上げられた衣類に擦れ、たったそれだけの刺激でも散々弄られた中心は強烈な刺激を伝え、ドミニオンは羽を震わせた。
口に尻尾を入れていたナーガがまだドミニオン自身の唾液で濡れひかる尻尾を天使の目の前でひらひらと振ってみせる。
「今からこれを入れてやるよ」
その言葉の意味をドミニオンは最初のうち理解できず何度か目を瞬かせたが、腕を拘束するナーガが耳元でどこに入れるのか教えると信じられないという風に激しく首を振る。
「お願いだ…それだけは…止めてくれ」
痛みなど様々なことを想像したのか恐怖に上擦る願いをナーガは軽薄そうな笑みを浮かべて聞き流した。
「大丈夫、すぐに気持ちよくなるって」
軟質な濡れた物体が全く慣らされていない狭いままの場所に無理やり入り込もうと強い力をかける。
指よりも細い先っぽはドミニオンが別のナーガに中心を握られて力を抜いた隙に入り込んだが、ある程度太くなると入り込めず抜き差しを繰り返す。
「きついな、もっと力を緩めてくれないと痛いんだけど」
尻尾を挿入したナーガはそう文句を言いながら、挿れることができた分の細い先端をドミニオンの中で可能な限り蠢かす。
細いながらも縦横無尽に動き回る物体に中を掻き乱され、体の奥から湧き上がった熱い疼きが全身を巡り、中心に与えられていたものよりも強い刺激に天使は腰を揺らした。
くぐもった喘ぎ声と快楽に耐えるように眉を寄せて目を細めた悩ましい表情にその場を支配する熱はよりいっそう高まり、
自分たちを支配する側の天使を力でねじ伏せて征服しているという立場の逆転現象に、ナーガたちの欲望は止まる所を知らない。
喉もとに突き付けられていた槍が胸元に降りてドミニオンの服を切り裂いていく。
胸の突起を舌で弄られ、尻尾の先端で中を掻き乱され、制御できない熱に同族にさえ一度も見せたことの無い涙を滲ませて、ドミニオンは尻尾が巻かれた中心から白濁した液を放った。

ドミニオンが達してもナーガたちは飽きずに体を貪り続け、体を細かく震わせることしかできない天使が意識を手放すまで責めを止めなかった。
意識が戻ったドミニオンがぼやける視線を彷徨わせると、そこはまだ冷え冷えとした物資保管庫で、3体のナーガ達は姿を消していた。
切り裂かれた服を手繰り寄せると、羽に激痛が走りドミニオンは鋭い悲鳴を上げた。
ナーガに襲われている間中床に押し付けられていた羽は汚れ、所々切り傷ができている。
恐る恐る天使は自分の羽が機能するか痛みに耐えながら動かそうと試みるが、羽はぴくりとも動かなかった。
「あぁぁぁぁっ……主よ!」
と叫びながらドミニオンは血の気の引いた顔を天井に向けた。
羽だけでなく体中がジクジクと痛んだが、天使は回復魔法をかけることさえせずにぼんやりと天を見つめていた。



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