悪夢?再び??













「・・・っ・・・ま、まいったか・・・」

「フフフ・・・まだ、まだ・・・」





「グ、グラハム・・・飲みすぎだよ」
「メアリィも程ほどにしなさい」


「んにゃ!今日こそこのクソ弟を負かす時が来たんだから!」
・・・コレは私のプライドでもある。・・・こんなところで負けてなるか」




今現在グラハムの実家で
私、グラハム、メアリィさん、グラハムのお母さんの4人で食事をしていた。

そんな楽しい時間の最中。 突如として・・・メアリィさんが立ち上がり――――。












『グラハム!飲み比べしましょ!』








その一言で、全てが始まって。


今現在ビールにワインに、ウイスキー・・・色んなボトルがフローリングにゴロゴロと転がっている。



グラハムとメアリィさんが
飲み比べをしている、少し離れた場所で
私と、グラハムのお母さんはそんな2人を見ていた。





「体に悪いのに・・・あんなに飲んだら」

「でも、どこからあのお酒持って来たのかしら?まさかパパの隠してたお酒メアリィが探り当てたのかしらね」

「え!?・・・いいんですか!?」

「まぁパパ居ないし・・・いいんじゃないかな?」






空気をあまりにも読んでないというか、気にしない性格は
孤児であったにも関わらず彼に見事受け継がれているようだ。















-------バタン!!!







「え!?」

「何の音?」




突然何かものすごい大きな音が
部屋に鳴り響き、私とグラハムのお母さんは驚き
飲み比べをしている2人の場所を見ると・・・。







「グ、グラハム!!!」


「フッ、酔いつぶれて倒れたか・・・バカ弟」

「メアリィ!!・・・もうお水お水」






床に倒れたグラハムを見て私は慌てて彼に駆け寄った。







「グラハム、グラハム!・・・もぅ、飲みすぎちゃダメってあれほど言ったのに」

ちゃん、はいお水」

「あ、すいません・・・グラハム、グラハム大丈夫?」






グラハムのお母さんからコップに入った水を貰い
私は倒れて何の反応もない彼に話しかける。








「グラハム・・・グラハム・・・お水だよ?大丈夫?」





何の反応もないからもしかしたら・・・っ!!という、最悪の事を考えてしまった。





だが、私の予想とは裏腹な事がこの後起きてしまった。







ガシッ!








「え?」







突然、私は腕を掴まれる。

そして、倒れていた彼がゆっくりと体を起こし私を抱きしめた。







「グ、グラハム・・・?」

「誰も参りましたなんか言ってねぇぞ・・・クソ姉」

「チッ・・・そのまま倒れてればよかったのに」

がこんなところでくたばると思ってんのか、あぁ?」








彼の一人称の変化に私の背筋に冷や汗がこぼれ落ちた。


まさかの悪魔?降臨!!









そう、彼は酔っ払いだすと口調が180度と一変する。

普段は、私とか君名指しなグラハムさんなのですが
酔っ払うとそれが、俺口調お前・てめぇ名指しと何とも横暴な口振りに変わってしまう。



カタギリさん曰く。
『普段の彼からは全く想像できないから皆”暴君紳士“って呼んでるんだよね』
と詳しいことを聞いた。





そう、今まさしくグラハムは暴君紳士へと変貌を遂げたのです。








「ふぅ〜ん・・・あんたさぁ、・・・
ヒック・・・ちゃん・・・居るんだけど」

「知ってる。・・・
ヒック・・・俺が抱きしめてるんだからな・・・お前も望んで此処に居るんだろ、なぁ

「え?・・・あ、いや・・・わ、私は・・・」






ただの巻き添いですが。
などと、反論したら絶対グラハムが怖いから言わないようにした。






「そ、そうですね・・・アハハハ」

「ホラ見てみろ。俺はを愛してるからな・・・この世界中の誰よりも」

「うわぁ〜くっさいセリフ・・・気持ち悪いからやめたら?その顔で言われると
ドン引き

「てめぇ何て言った?もう一回言ってみろ・・・
あぁ?





メアリィさんの言葉で
グラハムの癪に障ったのか、彼がケンカ腰になる。

こ、これ以上暴れられると・・・大変ご近所にもご迷惑かと・・・っ!!







「グ、グラハム・・・お、落ち着いて」



「の、飲んでる体で暴れたら・・・体壊しちゃうから、ね」

「・・・そうか。俺の体を心配してるんだな・・・イイ子だなぁ〜・・・其処の怪力バカ女と比べて」

「おぃ、クソ弟何か言わなかったか?」

「聞き流していいことだと思うぞ・・・てめぇの聴力は徐々に年と共に衰えてるからな。
それにしても、はイイ子だ・・・もう、ギューってしてやる」








そう言ってグラハムは私の体を強く抱きしめた。

吐き出される吐息は・・・色んなお酒が混じって
まるで匂いの強い、香水・・・よりも更に強い刺激臭が鼻を掠める。

お、お酒臭い。








「ていうか、さ」

「あ?なんだクソ姉」





すると、メアリィさんはまだまだビールを飲みながら
私を強く抱きしめるグラハムに言う。






















ちゃん・・・胸大きくなったね」


え!?



突如メアリィさんがそんなことを
言い出すので、私はあまりのことで顔が真っ赤に染まる。





「メ、メアリィさん・・・そ、そんなこと・・・今、此処で言うことじゃ・・・っ」

「いやぁ〜大きくなった。うん、ブラとかもちょっとキツイでしょ?」

「そ、そりゃ・・・まぁ・・・・って!何言わせてるんですか!!」

「だってぇ〜・・・見るからにちょっとサイズが大きくなったかなぁ〜って」







メアリィさんの言葉に心の中で納得をする。
確かに以前と比べて、ちょっと胸大きくなったかなぁ〜とは
自分では思ってるし・・・考えてみればブラも少しだけどキツイと思うようにもなった。







「(・・・って何言ってんだ私!!)」



「は・・・はぃ」







一人で考え込んでいると
私を抱きしめているグラハムが真剣な顔で私を見ていた。











「胸・・・大きくなったのか?」

「へ?・・・た、多分」

「そうか。どれどれ、俺が触って確かめてやろう」

「ちょっ・・・!?やめっ・・・あッ!!」






すると、突然グラハムが
私の服の中に手を入れて・・・手がまさぐる様に胸に触ってる。

しかもブラ越しに触っているのかと思いきや
ブラを手でムリヤリ押しのけ、完全に本物に触れてます・・・!!!







「ちょっ、ちょっと・・・や、やめっ・・・グ、ラ・・・グラハム!」

「まぁ、確かに・・・以前と比べて大きくは・・・なったな」

「でっしょ〜。デザイナーの眼力を舐めるな?」

「バカ。俺の努力の賜物と言え・・・毎日愛を注いであげてるからこそできることだ」

「や、ぁ・・・あ・・・グラハム・・・触らな・・・っ」

「ん、どうした?・・・俺はただ、触ってるだけだぞ?」









グラハムはクスクスと笑いながら
胸を・・・その、揉んでいる手を止めようとしない。


ひ、人前・・・恥ずかしいことこの上ないのに 耳元に吹きかかる息が・・・体から抵抗力を奪っていく。








「前はちょっと小さかったのに・・・もうこんな柔らかい・・・厚みになって」

「あっ!?・・・や、ヤメッ・・・グラハム・・・ダメッ!!」

「俺のお陰か?・・・胸が大きくなったのも」

「ち・・・違っ・・・成長・・・して・・・ぁっん!」

「栄養が胸だけに行くとは限らないぞ?・・・俺が毎日揉んであげたのが大きくなった近道だろ」

「グラ、ハム・・・もぅ・・・や・・・やめぇ・・・」








胸を優しく揉みながら
彼は私の耳元に甘い吐息混じりの低い声を囁いていく。


抵抗が出来ない・・・振りほどきたいのに、男の人と女の人の力の差なんて歴然。










「あぁ、どうしよ・・・俺が我慢できなくなってきた」

「え?・・・ちょっ、きゃあっ!?!」







すると、突然グラハムは私の服の中から手を抜き
立ち上がり、私を抱き上げた。







の胸触ってたら・・・ムラムラしてきた」
「え?」

「ようするに・・・セッ」
あーーー言わなくていい!!!

「なんだ・・・最後まで言わせろ」

「ダメです!言っていい事と悪いことがあるの!!」

「ということだ・・・部屋に行くぞ」

「ちょっ!?・・・メアリィさん・・・助け」

「ZZZzZZzzzzzz」






メアリィさんに助け舟を出してもらおうと思ったが
ソファーでそのまま眠ってしまっていた。



ならば、最後の頼みの綱・・・!





「お母さん!!あの、助けて」

「私今から片付けあるから」







えぇえええ!!!!!








つまり、酔っ払って暴れまくってる?グラハムに逆らうなと!?

え?更に言うと私・・・生け贄?


私は彼の顔を見上げると・・・――――。








「さぁ、行こうか・・・






悪魔の微笑みで、私を見ていた。
結局私は・・・普段の彼だけではなく、お酒を飲んでしまった
暴君紳士な彼にすら勝てないみたいです。








金輪際、彼にお酒を飲ませるような真似
絶対、しないでください!!!




Drunken Frenzy〜暴君紳士再び〜
(やっぱり私は普段の彼が大好きです・・・どんなに変態だろうが)

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