――――PRRRR・・・!







『もしもし、私だ』


「朝早くにすいません長官。私です、グラハム・エーカーです」


『おぉ、グラハム。どうした急に?私に何か用か?』










朝早く、まだ少し日は昇っていない時間。
私は上司に電話をしていた。


電話元の上司は何とも明るい声だった。
私はそんな声に内心腹を立てながらも、平常心で応対する。





「実は、しばらくの休暇を頂きたくて・・・お電話を差し上げたのですが」


『休暇!?こんな時に休暇なんて、皆が取りたいと思ってるよ』


「そうなんですが・・・・今の私にはどうしても、休暇が必要なんです。お願い出来ませんか?」


『理由は何だ?』







理由を尋ねられ、私は口端を上げる。

理由など貴方は聞かなくとも分かっているクセに。


何とも白々しい態度に鼻で笑う。








「そうですね。敢えて言うのなら、実験の対象にされたことでしょうか?」



『!?・・・な、何を言ってるんだ君。退化実験なんて』



「おや?私は一言も”退化実験“等と言った覚えはありませんよ?
どうして、貴方がそのような事・・・ご存知なのですか?」



『そ、それはだな。最近、軍内部でも噂になっているだろうが』








長官は、あくまで知らないフリを装うつもりだ。

まったく、これだから上層部の人間はウソを付くのが下手くそな人達ばかりだ。



見え透いた嘘を見破るのは容易い。






「まぁ、別にいいんです。でしたら、私が直接大統領にこの事を申しても構いませんよね?
あー・・・ご安心ください。知り合いに政府直属の高官が居るので軍の方から連絡しなくても大丈夫です。
しかし、退化実験のような事が国の命令なしに行われていたとなれば大スキャンダルは免れませんよ。
コレは軍が勝手にやったことになる。それに罰を受けるのは私じゃない。貴方や上層部の方々になります。
それに私は被害者にもなります。勝手に決められ、退化する薬品だと知らずに飲まされたものなのですから。
私には何の落ち度もありません。それでも休暇が無理と仰るのでしたら・・・直接」



『わ、分かった!!!分かったから、頼む!!誰にも、口外しないでくれ!!休暇でも何でもするがいい!!』



「ありがとうございます、長官。では失礼いたします」







携帯電話の通話を切断し、ベッドの外に電話を放り投げた。

上手く休暇は作れた。
カタギリのメールでの助言もあって言いきったもんだ。






彼は私に
『もし、さんの身が危険とあらば長官に休暇をくれとでも頼んでみたらどうだい?
退化実験のことは多分長官も一枚絡んでると思うから、始めは白を切るかもしれないけど
大統領にこのことを口外するとでも言えば、休暇くらいくれるんじゃないの?』
との助言のメールを受け取った。





だが、それも叶い上手く事は運ばれた。

これで、四六時中の側にいれる。





そして・・・――――。










「君が危なくなったら、いくらでも抱いてあげよう。なぁ、








ベッドで正しい寝息を立て、疲れ眠っている彼女の頭を優しく撫で
頬に優しくキスを落とした。












「媚薬が、薬の中に?」


「あぁ、そうだ」




昼過ぎ、が目を覚まし私たちは遅い朝食を摂っていた。

トーストと、スクランブルエッグにコーヒーという代表的な軽い食事だ。

そんな中、私は昨日調べてきたことを
食事をしながら話した。







「しかも、かなり強力な媚薬らしい。その博士から聞くところによるとな」


「でも、今は平気だよ?」


「時間帯とかによって発生が違うんだろう。今は平気でも突然起こったりするかもしれない」


「だから、グラハム・・・休暇取ったの?」


「!・・・聞いてたのか?」






すると、は頷いた。
寝ているとばかり思ってたが、電話の内容を聞いていたことに
私は少し驚き、コーヒーを飲む手を止めた。







「薄っすらとだけど、長期休暇下さいってのは聞こえた」


「それで?」


「後は聞いてないよ。眠かったからまた寝ちゃったの」


「そうか。君が元に戻るまで、私は側に居ようと思ってる。だから安心していいからな」


「うん」






は嬉しそうな顔をして、私に答えた。 

私も何だか、久々の休暇で不思議な感じがするが
彼女と一緒に居れるのであればそれでいいと思った。










「ごちそうさま」


「あ、いいよグラハム。私が片付けるから」






私が食器を持ち、キッチンに運ぼうとしたときがそれを止める。






「だが、君はそんな体だろう。自分の食器は自分で片付けるからいいんだ」


「あのねグラハム。いくら私が退化したからって脳とか記憶とかには障害が無いんでしょ?
それに身長が縮んだからって、届かないと思われちゃ困るわ。
そりゃあ棚に直す時は届かないけど、後は何の心配もいらないんだから」


「しかし、


「いーの!グラハム、せっかくの休暇取ったんだからゆっくりしてて!!」







君のために取った休暇なのだが
彼女からはすれば、普通の休暇と扱いが変わらないと思えた。


私はに背中を押され、無理矢理ソファーに座らせられた。
一方の彼女はキッチンで嬉しそうに食器洗いを始める。


まぁいいか、と私は思い机に置いてあった新聞を広げ読もうとした途端・・・―――。












――――PRRRR・・・・・・!







携帯が鳴った。

発信ボタンを押し、耳に当てる。






「もしもし?」


『こちらは、グラハム・エーカー中尉の携帯でしょうか?』


「その声は、ラルフ博士ですね」


『あぁ、よかった』







電話の主は、先日伺った薬学研究所所長のラルフ博士だった。







『如何ですか?さんは?』


「昨日帰ってきた途端、発生しました。彼女は陽性です」


『ぇええ!?ほ、本当に申し訳ございません中尉ッ!!もう謝るだけじゃ足りないですよね、ホントに』








本当に今更ながら謝られても困る。

彼女の身体は、人間の欲望に刺激をもたらす
危ないモノに侵されてるのだから。


性欲、という危ないモノに。







「もう謝るのはやめてください。それで、解毒剤の方はどうにかなりそうですか?」


『その件について、お電話をさし上げたんです。実は上の人たちに嗅ぎつけられて部屋から出られない状況なんです。
一体ドコで僕が解毒剤を作っていると嗅ぎつけたのか』


「今朝方、私は上司に休暇を欲しいと連絡をした時、この事を話の種にはしましたが
解毒剤の事は何も言わなかった。もしかしたら、博士が解毒剤を作っていると軍のお偉い方が察知したんでしょう。
そういう危険に対する察知能力だけはああいう人達は高いですから」


『成る程。だったら、色々と処置が早いわけですね。しかし、本当にこの度は申し訳ないことを』


「博士。謝るのはもう止してください。こうなってしまったのは、仕方のない事です」








謝り続ける博士に、私は自らを責めるのをやめさせた。


それに、この人を責めても今更な話だ。

自分の趣味であんなものを作るのも異常だが
それを嗅ぎつけ、私を実験台にしようとした軍が一番に悪い。









「それで、解毒剤の方は・・・どうなりますか?」






私は、彼を落ち込ませないよう解毒剤を作れるか聞いてみる。









『今私が居る場所は、先日お2人と話した部屋でして。
大体の薬品や薬草は、別の部屋に保管されているんです』


「其処では造れないと?」


『えぇ。出来ても、調合のリストを作るかサンプルを仮想実験することしか出来ないんです。
実際にラットとかで実験をしてみないと詳しい状況は把握しかねません』


「成る程。という事は、まだ、時間がかかりそうと?」


『そうですね。此処で軟禁状態になった以上自宅で行うしか方法はないです。
しかし、自宅にも限られた薬品などしか置いていませんから実験などはまず難しいかと。
本当に申し訳ありません、お時間をとらせてしまって』


「いいんですよ博士。こんな休暇もアリかとさっき思っていたところです」







携帯を片手に、未だキッチンで洗い物をするを見る。
小さくなったとはいえ、彼女の嬉しそうな表情を見るだけで
たまにはいいか、等と思ってしまった。








『ところでさんの体のほうは?
何処まで退化してるかお答えできますか?』




「そうですね。目視した程度ですが身長は150cmで、年齢的には多分15〜6歳かと。
声とか顔つきは今までとあまり変わってないですね」



『そうですか。記憶のほうにも障害は?』



「見られません。私だと分かっている時点で、記憶喪失に陥ったりしてないようですし」



『成る程。ところで、不躾な話になりますが・・・中尉とさんはいつ頃出逢ったのですか?』



「それは解毒剤と何か関係あるんですか?」



『いえ、私が気になってるだけでして。すいません、私情と分かってながら不躾な質問して』






不躾かどうかは分からないが
彼は私との出逢いが気になっていたみたいだ。

そんなに気になるようなことなのか?と思いながら話を続ける。







「別に大した出逢いじゃありませんが」


『そうですか?中尉の溺愛振りにカタギリ技術顧問が笑っていらしたじゃないですか』


「あれは・・・っ」

















―――ガシャーン!!!











「!?」


『何か凄い音がしましたけど?!』






すると、キッチンから食器の割れる音がした。
私は携帯を片手にすぐさまキッチンへ向かう。







!」






すると、キッチンでぐったりしているの姿を見つけた。

目の前には食器の割れたものが散らばっている。






『ちゅ、中尉如何なされましたか?!何か問題でも!?』


「すいません、博士!またかけ直します!!」





私は携帯を切り、すぐさまの側に寄る。







!・・・大丈夫か?」


「んっ。ぁ・・・ご、ごめっ・・・ハァ・・・ハァ・・・急に、熱くて・・・立ちくらみがしちゃって」


「薬がまた効いてきたのか。本当に時間帯を考えないのが厄介だな」







昨日の今日というのはこのことだ。

薬の効力はどうやら、時間帯を無視して
本人の意思とはまったく無関係に発生するようだった。


私はを上半身だけ起こし、腕で抱き込んだ。


ちらりと、割れた食器を見て目線をすぐさまに戻す。





「大丈夫か?怪我はしてないか?」


「ゎ、分かんない。でも・・・何か、ゅび・・・痛ぃ」


「指?どっちだ?」


「・・・み、ぎ」





私はが言う右手を見る。

すると、微かに人差し指が少しだが切れていて
微量ではあるが血も出てきていた。





「もしかしたら、破片が入ってるかもしれない」


「グラ、ハム?」


「少し痛むかもしれないが、我慢してくれ」







そして、私はの右の人差し指を口の中に入れ、吸い上げる。






「ンッ・・・ぁっ・・・はぁ・・・ん」






口に指を入れ吸い上げた途端、は甘い声を小さく上げる。

かすかな動作でさえも、感じる。

改めて薬というものは恐ろしい事に気付かされた。



すると、口の中に何か小さいものが入り込み
私はすぐさまそれを吐き出した。



床に転がったのは、小さなガラスの破片と微量についた彼女の血液。



破片の入っていた指を再び見るが
大して血は流れ出て来なかった。





「取れたぞ。血も、そんなに出てないから大丈夫だな」


「ぅ、ん。あ・・・グラハム、唇から血・・・」


「ん?・・・あぁ、もしかして吐き出したときに口の中を切ったみたいだ。気にすることは」







唇に温かいものが触れた。
が、自分から私にキスをしてきたのだ。


唇をふれあいながらも、口の中は血液独特の味がする。


そんな中は舌を絡めてきた。
口腔内に血の味が広がっていく。







「ンぅ・・・ん、ふぅ・・・んん」








自ら主導権を握ろうとしているが、そんな姿が愛らしくてたまらない。


数秒と唇を交え、彼女はようやく私から離れる。
銀色の糸が離れた唇から見え、今まで交えていた繋がりを物語っていた。






「んっ・・・はぁ・・・はぁ・・・グラハム・・・ッ」


「君は私を煽るようなことをして、そんなに抱いて欲しいのか?」


「ぁっ・・・そ、の・・・っ」







私がそう言うと、は目を泳がせる。
そんな彼女の姿がとても愛らしく感じ、耳元に囁きかけた。





「遠慮しなくていいんだよ、甘えてごらん。君に甘えられるなら大歓迎さ」











私の言葉に彼女は目にいっぱいの涙を溜め見つめてくる。


そして、は私の体に自分の体を密着させ。







「抱、ぃて。此処で・・・ぃい、から」









小さく言われた言葉に、胸が弾み心が踊る。







あぁ、もう本当に君という子は・・・・―――。









「イケナイ子だよ、










まるで割れたガラスのように私の理性も脆いものだ、と思っていた。

























「ンぅ・・・あン!・・・やぁっ、あぁ・・・っ」


「イイ声で啼いて、まだ指じゃないか。こんなに感じて、イヤラシイ子だ」




割れた皿の破片を軽く片付け、彼女の指にも応急処置を施した後
私はすぐさまその場で、の希望通り情事を始めた。


スカートを履いていた彼女だから
ナカに手を入れて、指で触れ、掻き乱すことなんて容易い。


指を2本挿れて、扱(しご)けば甘い声で啼く。







「だ、だっ・・・ぁっあ、グラ、ハムッ・・・もっと、奥・・・あぁアッ!」


「奥?・・・これ以上、指だけで欲しがってどうするんだ?」


「お願い、シテ!・・・指、だけでも・・・ぃ、いから・・・っあ!」


「心外だな。そんなに、私のじゃ不満か?」







嫌味っぽく言いながら、指をナカから引き抜く。
そんな私の態度には言葉が出ないのか首を左右に振る。






「ほぉ・・・じゃあ聞こう。指と私の・・・は、どっちが好きなんだ?」


「ぃ・・・言わなきゃ・・・ダメ?」


「ちゃんと答えれたら、ご褒美をあげて、たくさん蕩けさせてあげるよ。さぁ、・・・答えてごらん」


「・・・っ、そ、れは・・・」









すると、顔を赤らめ目を少し泳がせながら・・・・・―――――。














「・・・・・グラハム・・・の・・・」









恥じらいながら言う、君は何とも言えないほど愛らしくて。

嗚呼、壊したい。













「合格だ。じゃあ、ご褒美をあげようか」


「えっ?・・・っぁあああ!!あンッ・・・やっ、あ・・・んぅ、あっ・・・!」






私は熱の塊をそのままの蕾にあて、一気に挿れた。

昨日と比べてすぐにナカへと入っていく。

もちろん彼女の愛液がローション代わりになって
スムーズに入っていくことも一つの要因だろう。

媚薬のおかげでのナカは一段と熱を持ち・・・体温が高まる。




私はすぐさま腰を激しく動かし、彼女のナカを犯し始める。






「いやぁっ・・・あっ・・・あぁあ・・・熱っ・・・グラ、ハム・・・ぁっぁあ!!」



「何だ?」



「ダメッ!!し、死んじゃぅ・・・熱くて、死んじゃうっ!!あぁあっ!あン!!」



「死なれては困るな。熱いのはお互い様だが」



「ンゥッ・・・ぁっ・・・あぁン・・・だって・・・やぁ・・・っ」



「だって、何だ?」





私は彼女の言葉に耳を傾け、耳を彼女の側まで近づけ澄ます。














「だって・・・グラハムの・・・気持ちよくて・・・死んじゃぅ」










その言葉を聞いた瞬間、私はそのまま彼女と唇を重ね口腔内を
暴れ回りながら、同時に腰も動かし更に彼女のナカを犯し続ける。








「んぅっ!?・・・んン・・・ふぅっん・・・ん!ンんっ!!」







息をする暇も与えないくらい、私は彼女にキスをする。

まさか、彼女の口からそんな言葉が出るなんて思ってもみなかったから
思わず興奮して動きが止まらない。


息ができず苦しくなってきたのか、は胸を叩く。

唇を離し、は思いっきり息をし
私の首に自らの腕を絡め、抱きついてきた。


甘い息遣いが顔に吹き掛かり、それを感じるだけで眩暈がする。






「はぁっ!・・・あぁあ、やぁっ・・・あン!グラハム、もっと・・・もっと、激しく!!」



「これ以上したら、君が壊れるがいいのか?」



「いぃの!・・・もっと、お願ぃ・・・壊れる・・・くらぃっ・・・あぁあぁ!!」






媚薬の効力が強まってきているのではなないかと、錯覚してしまう。

薬が私の感覚をも奪い、支配していく。




理性という物を破壊し。


欲望という物を支配し、動かす。








「それじゃ・・・君のお望みどおりに」








そう言って、私は更に腰を打ちつけた。

はただ、甘い声で啼いて私の愛を感じている。





理性を奪われた私は、欲望のままを愛する。










「あぁあ!・・・あぁ、やっ・・・気持ち・・・イイ。もぅ・・・ぁああっ、ダメェ!」



「イキそうか、?」



「んぅ・・・も、イッちゃ・・・っ!」



「私もイキそうだ。一緒にイこう」







可愛くて、それでいて艶があって
絶対に手放したくなくて、ソソられる。


退化していても・・・・・・君は、私の愛する人。







「っ、あぁああ・・・やぁっ、グラ・・ハム・・・だ、ダメェ!もぅ、ぁああん!!」



「全部、受け止めるんだよ」



「早く、キテっ・・・グラハムッ」



「っ、ぁ・・・・・・っく!」



「あっ、ああ・・・―――ぁあぁああ!!」









のナカで締め付けられ、私は欲望を注ぎ込んだ。
全てを受け止めたは体を仰け反らせ、甘い声を上げる。


しかし、私の熱が治まらないのか、
彼女のナカで鼓動を繰り返しながら、欲しいというサインを出し続ける。





、まだ君を欲しがってるみたいだ」


「っ・・・私も、欲しぃ・・・」







そう言って、私は場所をお構いなしに彼女をその後2度も抱いた。





薬の効用は、私をも狂わせていくのだった。






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