いきなりのイリアの発言に私は、驚きを隠せず
私はとイリアを連れ実家に戻る。
実家には私の母親がいるのに何故そちらに行かない?
正直に言えば私はこの子を預かることが嫌だ。


















「母さん、どういうことだ!!」
「あら、グラハムお帰り。」
「戻ってきたな、我が弟。」






実家に帰った私は、とイリアを車に残し一人中へと入る。
其処には当然のように居る母さんと、日本に住んでいるはずのメアリィ姉さんが居た。





「姉さん・・・・日本に居るんじゃ・・・・っ」
「ちょっとね、旦那とケンカして戻ってきた。・・・・アイツが迎えにくるまで帰らないつもりだから」
「あ、そ。・・・・じゃなくて!!!母さん、何でイリアを俺に押し付けたんだ」





イリアの話題を出すと母さんは能天気な顔で答えた。





「アラ?イリアちゃん、もう貴方の家に着いたの?電話くらいして頂戴よ、心配したじゃない」
「人の話聞いてる?心配するくらいだったら俺のところに預けようとしないでくれ」
「何、グラハム・・・・アンタ、イリアを近づけたくない理由でもあんの?」







姉さんの質問に、私は思わず黙り込んだ。






「何、その反応」
「いや、別に・・・っ」





「グラハム・・・あのね」




すると、車にいるはずのが、家の中にやってきた。








「あら!ちゃん!!」
ちゃん、いらっしゃい」
「どうも、ご無沙汰してます。お義姉さん、お義母さん」
「今ね、丁度お茶してたのホラ!座って!!」
「え?」
「パパがね、紅茶の葉っぱ良いのを送ってきてね〜・・・あぁ、グラハムのお父さんはね、外交官をしてるのよ」
「へぇ〜そうなんですかぁ」






姉さんに腕を引っ張られ、そのままは抵抗もせず
ソファーへと座らせられた。
しかも、・・・和んでるし。








「ホラ、バカお前もこっち来い」
「(俺は二の次か)・・・なんでイリアを・・・ぉ、じゃなくて・・・私に預けたりしたんだ」





なんだかんだ言いつつ、私も、ちゃっかりの隣に座る
そして、どうにか本題へと話を戻す







「別にいいじゃない。パパのお兄さんも3〜4日預かってくれればいいって」
「だからって、どうして私なんだって言ってるんだ・・・此処の方がいいだろ。」
「イリアがアンタに一番懐いてるからに決まってるじゃない。私たちが此処で面倒見るよりも、アンタのトコで
面倒見たほうがいいでしょうが。・・・・それとも、何?」








「イリアが居ちゃまずい事でもしてるの?」






「「
ゴフッ!?」」





「ぁ」
「吹いた」





姉さんの問いに、私とは口に含んでいた
紅茶を思わず吐き出しそうになり、むせた。






ちゃん、大丈夫?」
「ゴホッ・・・ゴホッ・・・えぇ・・・大丈夫で、す」
グラハム汚い。
うっせぇ・・・誰のせいで、むせたと思ってんだ」
「で・・・双方、むせたということは・・・やっぱり何かイリアが居たらマズイ事でもしてるのね」





姉さんに蛇にらみをされ、私とは顔を見合わせた。
は頬を染めて、私を見る・・・私も、彼女の手前言葉を選ばなくてはならない








「ホラ、正直に白状しな・・・さもなくば」
「きゃぁっ!?」
!」






姉さんはを盾に、首にバターナイフをむけた








「姉さん、それで人は殺せないぞ」
うっさいわね!!分かってるけど、ノリよノリ!!ちゃんを
傷物にされたくなければ・・・ホラ、白状しなさい・・・ほ〜ら、グラハム・・・ちゃん傷モノになっちゃうよ?」
「うっ!?・・・を傷ものにしたら、どうなるか分かってんだろうな・・・・姉さん」
「アンタが私に勝てたことあったかしら?」
「それでも、喋りたくない事情があるんだ!・・・を離せバカ姉」
ちゃん、コイツ本当はすっごい口悪いのよ・・・どんどん本性が見えてくるから、大人しく人質になってようか」
「はい。」




「(
こんの、クソ姉)」






は瞳をキラキラ輝かせ、豹変する私を待っているらしい
今此処で、口調を変えるわけには行かない・・・むしろ言葉遣いが酷いからにそんな
私を見られたら確実に引かれる

なら、此処は・・・







「イリアが居ちゃ確かにマズイ」
「お、喋るか」
「(ちぇ、豹変するグラハム見たかったのに)」





私は髪を掻き乱して・・・ため息をつき











と夜の営みに支障が出るからだ
「ちょっ・・・そんな、サラッと言わないでよ!!!(返して私の恥じらい)」
「こうでも言わなきゃ、其処の女は納得しない」
「だからって、・・・恥じらいってモノ持ってよ!!!聞いてるこっちが恥ずかしいわよ!!」
「いいだろ!!本当のことなんだから」
「ぎゃー!!それ以上喋らないでよ!!!」





私とが、こんな会話をしていると・・・






「何、つまり・・・あんた等、その・・・夜の営みが出来ないから・・・イリアが邪魔だと?」
「当たり前だ。愛を確認しあうのは大切だろ・・・基本中の基本じゃないか」


こんの、変態弟が!!!自粛しろ!!

無理だ!

即答すんなバカ!!




を板ばさみにして、私と姉さんは口げんかを始める





「てめぇ、一応イリアは親族だぞ!親族は面倒見て当然だろ!!イトコなら尚そうだろうが!!」
「だからって、わざわざ俺とが住んでる家に寝泊りさせなくていいだろ!!」
「懐いてるって言ってるでしょうが!!たかが、数日預かればいいんだから!!数日ぐらい我慢しなさいよ」
を前に我慢なんか出来るか!!」
「バカじゃないの、いい大人が駄々こねてんじゃないわよ!!」
「てめぇも人の事言えた口か!なら、さっさと日本に帰れよ!!」
「何ですってぇ!!!」
「やるか?表出ろ!!」







「はーい!其処まで!!!」





ベリッ!!!





そう言って、母さんが仲裁に入った




「貴方達・・・間に誰がいると思ってるの?」

「え?」
あーーーーー!!!ゴメン!!!!
く、苦しかった・・・




の存在を忘れて、私は姉さんとケンカをしていた
母さんが気づいて、仲裁に入り私はすぐさまを抱きしめた






「ゴメンゴメンよ、・・・私があぁ、ごめん」
「い、いいよ・・・ぅん、気にしてない・・・から」


「グラハム、少しの間だけだから・・・イリアちゃん預かって、貴方に一番懐いてるんだから」
「・・・・・・で、も」
「グラハム、いいじゃない。3日くらい・・・ね?」
「・・・





が優しく私に微笑んだ。

仕方ない・・・






「3〜4日だけだぞ、私が預かれるのは」
「そう!ありがとう!!あ、コレ、イリアちゃんの荷物ね」





母さんは嬉しそうな顔を浮かべて、イリアのキャリーバックを渡した
私と、はソファーから立ち上がり、私はイリアの荷物を持った。




「ったく・・・伯父さんから連絡があったら私の家に連絡を入れるようにしてくれ」
「OK!頼んだわよ、グラハム」
「見返りはでかいからな」
「分かってる分かってる」
「なら。・・・じゃあ。」
「すいません、お騒がせしました」

「うぅん、ちゃんなら毎日大歓迎よ。バカ弟をよろしくね!」
「え、はい。」
「(バカは余計だぞ、クソ姉)」




そう言って、実家を私とは後にして
車へと戻るのだった。

























「後悔してないか?・・・・イリアを預かることに」
「全然。グラハムは?」
「後悔してる・・・・君に触れる回数が減るから」
「禁欲するにはいい薬よ。しばらくだし、我慢してね」
「はぁ〜・・・・我慢、かぁ」







はニコニコと笑っていたが
我慢弱い私にとっては、何とも痛いものだ





あー、あの肌に触れられないのは本気でへこむぞ



でも・・・・






「きゃっ!?」







私はの腕を掴み、そのまま自分の元へ引き寄せ耳元で囁いた









「キスくらいは、許してくれないか?」
「だ、ダメッ!」
「頬にキスも?」
「ダメです」
「おでこも?」
「ダーメ!」
「耳も?」
「グラハム!」
「君に触れられないなんて、死ぬのと一緒だ。嫌だ。」
「子供みたいなこと言わないでよ、も〜」






「お兄様に近づかないで下さるかしら!!!」







すると、イリアが私との間に入り込んできた。
あまりのことではきょとんとした顔になる
イリアは私の腕を掴んで、を睨みつけていた。








「さぁ、行きましょうグラハムお兄様!」
「はいはい」








あー、この嵐を私はどう処理すればいいんだ









嵐を防ぐ方法ありますか?
(ハリケーンは突如として、私と彼女の間を引き裂いた。)


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