「ふぅ・・・疲れた」
夜。
あの後、恭弥をコテンパンに叩きのめし
聖が作ってくれた料理を食べて、お風呂に入って
寝巻き用の浴衣を着て、自室で私は自分の時間を過ごしていた。
布団の上に私は座り込んで、ため息をつく
「そういえば・・・私、恭弥に何か言わなきゃいけなかった事あったんだ」
ふと、恭弥に言わなければならないことを思い出し
私はハッとする。・・・だが
「あれ?・・・何だったけ?」
そう、恭弥に何を話そうとしていたのか忘れたのだ。
確かに・・・えーっと何かを話さなきゃいけないのだが
「えーっと・・・うーん・・・何だったけ?」
「何一人で唸ってるの?」
「いやね、恭弥に話さなきゃいけないことがあって・・・思い出そうとしてるんだけど、思い出せ」
あれ?私一体誰と話してるの?
すると、後ろの襖から何やら視線を感じる
いかにも見下したような視線が・・・。
私はもしやと思い振り返る
「恭弥ッ!!!何かあるなら一言言って開けろ!!!」
「いいじゃない別に。」
「プライバシーの侵害で訴えるぞ!!」
「怒りっぽいよ、カルシウム不足?」
「(誰のせいで・・・)」
私の背後、つまり襖を開けた状態で
客人用の浴衣を着て、立っていたのは恭弥だった。
これ以上、コイツに怒鳴り散らしても
私の血圧が上がるだけ・・・そう思い、私は心を落ち着かせるために
深呼吸をして、未だ私の後ろで立っている恭弥を見上げる。
「何しに来たの?」
「何って・・・寝に来たんだけど」
「は?」
淡々と、恭弥は襖を閉める。
ちょっと待て・・・今、何て言ったコイツ?
「恭弥クン・・・今何と?」
「寝に来たんだけど」
「去れ!!今すぐ私の部屋から出て行け!!」
「何で?」
「お前、客間使え!!何の為に用意させたと思ってんのよ!!」
「いいじゃない、此処で。」
「ふざけた事言わないで!!出て行ってよ!!」
私は、恭弥から視線を外すように、体ごと別の方向に向ける
コイツがこんな行動に出るのは、毎度のことで
そして、毎度のこと・・・・・・
「と寝ちゃ、悪い?」
「!?」
後ろから抱きしめられて、耳に・・・恭弥の声と、息が吹きかかる。
「ねぇ、・・・いけないの?」
「だ、ダメ・・・恭弥、ダメだって・・・今日こそ、客間で」
「じゃあ、が一緒に寝てくれるんならいいよ」
「お前一人で行け・・・出て行ってよ・・・寝れない」
「ふぅーん・・・、こういうときくらい素直になったら?」
「何言って・・・私はいつもすな、」
「嘘ばっかり・・・・」
「僕が苛めてる時が一番素直なクセに」
「っ!?・・・ちょっ、きょ、恭弥ッ!!何処に、手・・・入れ・・・」
恭弥は耳に囁きながら、裾をゆっくりと捲り
太股を触っていく。
「ちょっ・・・ダ、ダメって・・・!・・・恭弥、ダメッ!」
「じゃあ、今日も欲しがるまで苛めてやろうか・・・ね、」
いつもなら、私が勝つのに
こういうときになると・・・恭弥に勝てない自分がいまだに情けないと思った。
「っ・・・ふ・・・きょ、恭弥・・・電気、消し・・・っぁあ!」
「やだ、の顔が見れないでしょ。」
もう、潜り込むなんて慣れたものだ
大分前から、の部屋に潜り込んではこんなことしてる。
もイヤっては言わない。
むしろ、僕のことを最初から受け入れているみたいで、其処は嬉しかった。
受け入れなかったら、無理やりにでもモノにするつもりだったけどね
「・・・力抜いて」
すると、は涙を溜めた目で
首を横に振った。
たくさん弄んで、たくさん苛めたら
が泣きながら
『恭弥・・・も・・・ぉ、願ぃ・・・』
強い彼女が唯一、僕に見せる弱いところ。
何させても僕はには勝てない。
勉学も、戦闘術も・・・だけど、今は・・・2人で繋がってる時間だけは
僕が唯一、彼女に勝てる時間。
そして、今
僕は自分の猛った部分をの濡れた
蕾の入り口に付けた。
「・・・力抜かないと・・・痛いよ」
「恭、弥・・・ッ」
「トンファで殴られるよりも痛いんだよ・・・それって君が一番分かってるはずだけど」
「うるさ・・・っ・・・」
「ふぅーん・・・まだ強がれるんだ・・・まぁ、いいよ・・・僕を欲しがるまで苛めるって言ったし」
「ぇっ?」
一瞬の力が緩んだ瞬間
僕は自分の猛ったものを、一気にのナカへと挿れた。
水音で、締められる音が部屋中に響く。
「っ、あぁああぁあ!!」
「ッ・・・力、抜いて・・・キツイよ」
「やっ・・あ、ああっ・・・恭・・・恭弥・・・や、やだぁっ・・・!」
「ヤダじゃないでしょ・・・ナカ、イイって言ってるのに。どうして、こうも口と体は裏腹なんだろうね」
そう言いながら、僕はと
唇を重ね、唾液同士を混ぜ合わせた。
ザラッとした舌の感触が、背筋に電撃を走らせ
僕は、腰をゆっくりと動かす。
「んっ!?・・・あ・・・恭弥ッ!・・・ダ、ダメッ!!・・・あっ、ぁア・・・は、あぅ・・・」
「どうして?のナカ・・・イイって言ってる・・・可愛いね」
「うるさ・・・ひゃあっ!?・・・ああっ、ぁン!恭弥、・・・や、・・・動いちゃ、ダメッ!」
「ダメ?・・・嘘、好きなクセに」
そう言って、僕は腰の動きを徐々に早めていく
卑猥な水音が、部屋中に響き
それは僕の耳をも犯していく。
強い君が唯一、僕を求めてきてくれる時
あまりにも、可愛いと・・・一人占めしたいと思ってしまう。
「・・・、」
「あっ・・・は、ああっ・・・恭、弥・・・ッ・・・や、ヤダッ・・・激しっ」
「そう?この前よりかゆっくりだよ」
「う・・・嘘ッ・・・ひゃアッン!!・・・あ、ぁン!・・・あぁ、あっ・・・」
「、淫乱すぎ」
「ち、違っ・・・わ、私・・・あっ、あああ!」
君は知らない
無意識で、君は僕を誘惑してる
無意識で、君は僕を誘っている
無意識で、無意識で
僕 に 愛 を 注 い で い る
愛なんて、僕には分からないはずなのに
愛なんて、この世に最もいらないものだと思っていたのに
に出逢って、同じ月日を重ねていく度に
僕の中に、計り知れない感情が芽生えた
「・・・やっぱり、淫乱」
「恭弥・・・や、・・・違う・・・私・・・あっ、ああっン!」
「スゴイ・・・エロい・・・でも、そんな、僕は好きだよ」
「恭・・・弥」
そう言うと、は僕に抱きついてきた
あぁ、そんなことするから・・・僕の君への想いの歯止めが効かなくなるんだ
「さ・・・それ、無自覚?」
「ぇ?」
「無自覚か・・・ムカつく」
「えっ?・・・あっ・・・あぁぁン!・・・恭弥、なっ・・・やぁあ・・・い、きなり・・・はぅ、ああん!」
そう言って、僕は更に腰を激しく動かし
彼女のナカに、自分をドンドン打ち付けていく。
の無意識は僕の自制心破壊
今まで抑え込んでいたもの・・・全て、そう、への想いが爆発する
「・・・僕以外の人と、こんなことしたら・・・咬み殺す・・・」
「やっ・・・ゎ・・・私・・・恭弥じゃ・・・なきゃ・・・っ、ああっん!!」
「だろうね。・・・だって、・・・僕のこと好きでしょ・・・知ってるよ」
「あっ・・・ああっ・・・恭弥、・・・恭、弥・・・好き、・・・ゎたし・・・好き・・・ッぁン!」
「知ってるよ・・・」
ずっと、昔から・・・僕は君が・・・好きなんだ
だから、僕の想いがこれで伝わるのなら・・・酷いやり方とか言われても構わない
君が、僕の・・・僕だけのモノになるのであれば。
「恭弥・・・あっ・・・あぅ・・・も・・・もぅ・・・」
「もう、何?」
「ぃ、意地悪・・・ッ」
「僕はそういう人間だよ。君が一番知ってるじゃない」
「・・・恭弥、も・・・お願い・・・」
「ちゃんと言わないと、僕・・・しないよ。このまま、途中でやめてもいいんだから」
「やっ・・・やだぁ!」
そうやって駄々こねる姿も、僕しか知らない。
可愛いから・・・君が僕を欲しがるまで・・・苛めるてしまう。
「恭弥・・・ィ・・かせ・・・て」
「いいけど・・・一緒がいい?」
問いかけると、はコクンと頷いた
酷いな・・・僕だけ、夢中になる。
いや、彼女も・・・僕だけしか見てない・・・つまり同じか。
「っ!?・・・あっ・・・恭、弥ッ・・・あ、ああっ・・・や、だ、ダメェ・・・!」
「ヤダとかダメとか言ってる割・・・僕のこと、凄く締め付けてるの何処のどいつ?」
「い・・・言わない・・・でっ・・・あっ、あぁン!あ、ああ・・・恭弥、恭弥ぁ!」
「何度も呼ばなくても、僕は此処にいるよ・・・君のナカにいるから」
体を揺さぶらせて、体全体で快楽を感じる
僕の全てが、のナカに流れ込んでいく
「好き、だよ・・・」
「っ・・・恭、弥・・・」
「っ!!」
「はっ・・・-----あぁああああぁ!!」
は甲高い声をあげ、僕を受け止め果てた
ほとんどの体力が持っていかれたのか、すぐさま僕に身を預けた。
「、もうバテたの?」
「・・・うるさ・・・ぃ」
「僕まだまだいけるんだけど」
「ちょっ、だ・・・ダメッ!明日体育出れない!」
「いいよ、足腰立たなくなるまで君を苛めるから」
「恭弥のバァカ!!」
僕が愛していいのは君だけ
僕に愛されていいのは君だけ
君が愛していいのは僕だけ
君が愛されていいのは僕だけ
そう。
君の全てを喰らい尽くしていいのは・・・この僕、ただ一人だけ
誰にも、邪魔なんかさせない。
愛の戯れ〜蓮を喰らう獣〜
(君の愛を喰らい、独占するのはこの僕・・・ただ一人だけなんだから)