私は暗くなった道を一人フラフラと歩いていた
気だるいし、口の中が気持ち悪い
あの後、何回と骸の精液を口の中に入れられた事か
吐き出すたびに
『ダメですね、不合格ですよ・・・もう一回』と言われて
また同じことの繰り返し・・・・・
せめてもの助けがこの暗闇だった。
窓から見た空の色を見て骸は・・・・・・
『あまり暗くなるとまた執事の方の連絡で邪魔されそうなので、今日はもう帰ってもいいですよ』
といわれ、ようやく私は解放された。
そして、今に至る。
聖からはさっき電話あって、今友達の家から帰ってると、嘘をついた
本当は違うといいたい・・・けど、これ以上誰にも迷惑かけたくない。
千夏ちゃんを助けるために、私は骸の条件を呑んだ・・・誰にも手を出させないと約束させた
だって、私一人が犠牲になれば皆助かるんだもん。
千夏ちゃんも聖も・・・・・・
大好きな恭弥も
それで助かるなら、いい。
私の体を凌辱されても、心はいつも恭弥のモノ・・・そう居ればいい。
心が動かなければ・・・うん、大丈夫・・・骸には絶対バレたりしない。
とにかく私は覚束ない足で、家路に向かった。
まず家に帰ってお風呂だ・・・いや、うがいが先・・・もう、口の中の感触が最悪すぎる
「(・・・誰か、立ってる・・・?)」
すると、家の玄関先の表札のところに誰か立っていた。
私はゆっくり足を進めると・・・・・・
「恭、弥」
「遅かったね・・・何してたの?」
恭弥だった。
凄く怒ってるあの表情・・・無表情に近いけど
声色や、態度からして、恭弥が怒ってる事は見えた。
寄り掛かっていた表札から彼は体を起こして、私に近づいてくる。
どうしよう・・・心の準備が出来てないのに・・・何で居るの?
「家に、入らなかったの?・・・聖、居るのに」
「居ないのに、入る必要とかあるの?」
「・・・・・・」
「それよりさ・・・何でこんなに遅かったの?」
「と、友達の家に・・・寄ってた・・・から」
お願い・・・お願いだから・・・勘付かないで・・・
心臓が張り裂けんばかりに私の中で高鳴っていた。
「へぇ・・・じゃあさ、千夏のこと覚えてる?」
「っ・・・・・千夏、ちゃんが・・・どうしたの?」
「夕方、裏門の前で倒れてたんだけど・・・知ってる?」
「さ・・・さぁ・・・何のことかしら・・・知らないわね。」
知らないわけないじゃない
あの子が操られてて・・・私はあの子を助けるために・・・骸に付いて行った。
もうこれ以上の犠牲を増やさないために。
貴方にも・・・・・・
「聞きたい事はそれだけ?なら、ホラ帰るかウチに入るかどっちかにしなさいよ」
「・・・・・・・・・」
黙って何も言わず恭弥は私が通り過ぎるのを見ていた。
お願い・・・お願い・・・大好きな恭弥だから・・・お願い・・・お願い、気付かないフリをして欲しい
「違う」
「ぇ?・・・あっ」
「僕の知ってるの匂いじゃない・・・誰の匂いなの?」
「恭、弥」
突然、恭弥が私の腕を掴んだ。
に、匂いって・・・私、何も・・・してない・・・
「ムカつく」
「ちょっ、恭弥・・・痛い・・・痛い、引っ張らないで!!」
そして、そのまま恭弥は私の腕を引っ張りながら
私の家の中へと入っていく
何とか靴も思うように脱げ、そのまま彼に腕を引っ張られ何処かへと連れて行かれる
「あ、お嬢様お帰りなさいま」
「無能執事お風呂沸いてる?」
「え?・・・えぇ、今しがた・・・あの、恭弥様何を」
「ちょっとお風呂・・・と入るから」
「はい・・・って、え!?・・・きょ、恭弥様・・あ、あぁあの!!」
聖の声ですら掻き消すように、恭弥は私の腕を引き
浴室へと向かう。
私は恭弥の手も振り解けないまま、引っ張られていく。
脱衣所に、付くや否や、私が持っていたカバンをムリヤリ置かれ
彼は彼で羽織っていた学ランの上着を脱ぎ捨てた
そして、浴室へ続く扉を盛大に開ける。
「入って」
「ちょっ、恭・・・恭弥・・・きゃっ!!」
制服を着たまま、私はそのまま中へと押し出される
生憎と床が乾燥して、滑って転ぶのは難を逃れることができた。
私が入ると、恭弥は開けていた浴室の扉を閉めた。
「な、何すんのよ・・・制服のままとか・・・」
「丁度いいと思ってね。」
「は?」
言ってることが理解できなかった
彼は一体何をしたいのか・・・いつもは何となく掴める行動が掴めない。
恭弥は私の横を通り過ぎ、壁にかけてあったシャワーを手に取り
お湯を出す、そして、人肌が触れても大丈夫な事を確認した・・・瞬間・・・・・
---------シャー!!!
「ちょっ・・・な、何っ!?・・・恭、恭弥!!やめ、やめて!!」
恭弥はシャワーを勢いよく私に浴びせた。
あまりに突然の事で、私は否定の言葉しか出ない
制服に水が含まれ、重みを増していく
「恭弥!!恭弥、止めて・・・やめてってば!!」
「・・・何で僕がこんな事してるか分かる?」
「え?」
すると、突然恭弥がそんな言葉を漏らした。
あまりの事で私はそれまで出していた否定の言葉が出なくなり
私は恭弥の顔を見る。
「僕が気付かないとでも思った?」
「きょ、う・・・や・・・」
「の体・・・僕の知らない匂いが付いてるんだ・・・何処で付けてきてるか知らないけど。」
「!!」
「だから、洗い流してあげてるんだよ。僕の知らない匂い・・・僕の大好きなの匂いを掻き消すような匂いをね」
まさか、それで・・・シャワーを?
きっと私も気付かない、彼の言う”匂い“が違っていると
それは多分・・・貴方の知らない”匂い“は付いている
そう・・・恭弥の・・・大嫌いな六道骸という男の”匂い“に違いない
「制服にも、髪にも、体にも・・・の全部に、僕の知らない匂いが付いてる・・・やめてよ、。
僕の大好きなの匂いを消すような真似しないでくれる・・・・・・僕は、君の、の匂いが好きなんだよ。
それなのに、何で知らない匂いが付いてるの・・・それってしょんぼりして帰ってくる理由でもあるの?」
制服にしみこんでいく水
髪を濡らしていく温かいお湯
匂い・・・そうか・・・貴方しか分からない匂いで私の危険を察知してたんだね
私はそのまま床に座り込んで、顔を伏せた。
謝りたい・・・でも、謝れない
言いたい・・・でも、言えない
貴方に・・・嫌われたくない・・・愛してない・・・なんて・・・言われたくない
「・・・・・・、僕に言えないことあるの」
「・・・・・・」
私は無言で、頷いた。
他の男に犯されてるなんて言えない
そうすれば、貴方はきっと私を嫌いになるから
最低な・・・女だって・・・・・
「僕は・・・君を嫌いにならないよ・・・」
「ぇ?」
まるで私の心を見透かすような言葉
「最低な女なんて思ってない・・・僕にとって、君は最高で、最愛の人だから」
「恭、弥・・・っ!」
私は泣きながら彼に抱きついた
水が染み込んだ服のまま・・・彼の服にも水が染み渡る
恭弥はシャワーを捨て、私を抱きしめてくれた。
「恭弥・・・っ、恭弥・・・ごめんなさい・・・ごめんなさい・・・っ」
「謝らないでよ・・・僕謝られる理由ないんだけど・・・」
「でもっ・・・でも・・・ゴメン・・・ゴメンね・・・ゴメンね恭弥」
「・・・・・」
本当は謝っても謝りきれないほど。
それでも貴方は優しいから・・・不甲斐ない自分が・・・イヤなの。
すると、突然恭弥が私の体を離した
「きょ、恭弥?」
「・・・・・・先に上がってなよ」
「え?」
「制服・・・水しみこんでる」
「それは、恭弥も一緒だよ・・・恭弥も一緒に上がろう」
「僕はもう少し此処に居る」
反省・・・というわけじゃなさそうだ。
だって、恭弥がこんなことして反省するわけない・・・むしろ
自分は正しいんだという行動をするのだから。
一体どういう理由で・・・と、思った私はふと目線を下に落とすと・・・・・・
「ぁ」
「見ないでくれる、恥ずかしいんだけど」
「ご、ゴメン・・・っ」
恭弥の制服のズボン
股の間、盛り上がっている・・・つまり、その・・・これは・・・
「だから、早く出て行って・・・しばらくしたら僕も上がるから」
「・・・・・・・・・」
恭弥は邪険に私を浴室から追い出そうとしていた。
口の中に残る、あの残滓感・・・忌々しい記憶が蘇る
それならばいっそ・・・・・・
「恭弥」
「何?早く出て行かないと咬み殺」
「私が・・・する」
「え?」
私のあまりの発言に恭弥は驚きを隠せない
「やめなよ・・・が汚れる」
「やだ・・・する・・・恭弥がダメって言っても・・・私、する」
お願い・・・この口の中の気持ち悪さを貴方のモノで掻き消して
体はどこかへ行っても・・・心は、すべては・・・貴方のモノで居たいから
---------シャー・・・・・・!!!
「ン・・・・・ふっ・・・んん・・・ん・・・」
「・・・もう、いいよ・・・やめなって」
いきなりだった・・・いやもう反則だよ
いきなり”する“なんて言うから・・・まさかと思ったけど
案の定はズボンから僕の勃ち上がった性器を取り出し
口いっぱいに含み始めた。
やめるよう声を出した促すも、は辞める素振りすら見せない。
「・・・っ・・・、もういい・・・いいって・・・」
「んぁ・・・あ・・・恭、恭弥・・・っ、気持ち、よく・・・ない?」
ようやく、は口を離し僕を見上げる。
彼女の口周りには、白濁の精液が付着し、僕の性欲を増幅させていく
「そんなわけ・・・」
「じゃあ、いいでしょ・・・んっ」
「ちょっ・・・・・・っ」
そう言って、は再び僕の性器を咥え、舐める
まったくこんなこと、教え込んだつもりないのに・・・ていうか、何処で覚えてきたんだろこんな事。
熱くなったの舌が、僕の性器に触れ
時々歯を立てられるだけで、思わずと言っていいほど背筋が動く。
「・・・、もういい・・・離して・・・っ」
「んっ、・・・ふぅ、ん・・・んぅ・・・んん・・・」
「・・・ダメだって・・・・・・・・・離し・・・・・・・・くっ!」
「んっ・・・んんー・・・はぁ・・・は、」
あまりのことに耐え切れず、僕はそのままの口のナカに
己の精液を爆ぜさせてしまった。
は少し僕の精液を喉へと通らせ、その後は
飲み込みきれず、口を離してしまった。
飲みきれなかった分は・・・の顔へと粘着性の白濁液は付いた。
「きょ・・・恭弥・・・」
「!!」
僕を見上げるの顔に驚いた。
顔に付いた僕の精液
口から零れる、吐息と唾液
飲み込みきれなかった精液が口端に付いて
目は微妙に焦点が合っていない
反則だよね・・・その顔
「やめてよ、そんな顔」
「えっ?・・・きゃっ!?・・・きょ、恭弥っ!?」
僕はそのままを押し倒し、下着を剥ぎ取り
彼女の蕾に、いまだ猛った性器をつけ、息も付かせぬまま・・・・・
--------ズチュッゥウウ!!
「あぁああ!!!」
「・・・・・・、反則だよ」
「ひゃぁっ、あ、あぁっ・・きょ、恭弥ぁあっ・・・動いちゃ・・・・あ、あぁん!!」
僕はのナカに挿れるや、すぐさま腰を激しく動かした。
あまりの突然には、ただ乱れ、ただ啼くしかなかった
「きょ、・・・・恭弥っ、恭弥・・・あふ、ああ、ぁん!・・・だ、ダメッ・・・そ、そんな動いちゃ・・・ひゃぁう!!」
「さ・・・無自覚やめようよ・・・僕の理性どれだけ壊せばいいの?」
「し、知らなっ・・・あぅ、あ、あぁ・・・!!ん、・・・んぁ、あ・・ぁあん!」
「何したいかよく分からないけど・・・二度と僕にフェラなんかしてみなよ・・・咬み殺すよマジで。」
いや、それ以前に君を何処にも
行かせない様に
縛り付けて
僕だけを求めて
誰にも渡さない
は・・・は・・・
「僕だけのモノだ・・・っ」
「恭弥・・・あ、ああっ、・・・も、もう・・・イッ、・・イッちゃう・・・イッちゃう!!」
「・・・何処にも行かないで・・・っ・・・僕を、僕だけを見つめてて・・・っ・・・じゃなきゃ・・・僕は・・・」
狂 ッ テ シ マ イ ソ ウ ダ ヨ
「あぁ、あ・・・ああっ、・・・恭弥・・・恭弥ぁあっ!!」
「・・・・・・・・・っ・・・く!」
「あっ、ああっ-------あぁぁああ!!!!」
熱い・・・熱い、シャワーから流れるお湯
熱い・・・熱い、君のナカに入った僕
全部、全部・・・僕が君の中に注ぎ込んであげるよ
足りないところは、全部・・・僕が、塞いであげる、埋めてあげる
邪魔なものは全部、全部・・・消してあげる、殺してあげる
だから、だから・・・
「」
「恭、弥」
「僕以外の匂いを纏わないで・・・・僕の大好きな君の匂いを掻き消さないで」
「恭弥・・・私、わたし・・・」
「君を愛していいのはこの僕だけだから・・・体も、心も、全部・・・全部。」
他の奴になんか・・・絶対に渡さないで・・・何一つとして・・・君を渡さないで
「・・・僕って、狂ってるかな・・・・を好き過ぎてどうしようもないくらいだけど」
「う・・・うぅん・・・私も、恭弥のこと・・・好き、過ぎてるくらい・・・おかしいよ」
「よかった。・・・なら、いいよ・・・それで」
僕はそれで満足だよ
体が誰のものになっても、僕が全部消してあげる
君が怖いと思うなら、僕が全部その怖いものを殺してあげる
それでいいよね
それだったら・・・君はずっと僕のモノだよね?
そう、考えてる僕って・・・ コ ド モ か な ?
狂愛中毒禁断症状
(君を愛するのは僕、怖いと思えば殺せ、そんな僕の愛って狂ッテル?)