「え?イタリアに?」




突如、私はボンゴレファミリー10代目・沢田綱吉(通称:ツナ)君に呼ばれていた。
もちろん、ツナ君の隣には・・・ツナ君の家庭教師である、リボーンがいた。






「そうなんです。9代目の様子が心配で、俺が直接行くべきなんですが・・・俺も色々あって」
「そっか・・・まぁボスって忙しいもんね。」
「だから、幹部のお目付けである・・・お前に行ってもらいたいんだ。守護者達も各々の仕事があるから」
「まぁ守護者たちよりも、私達のほうがどっちかといえば動きやすいしね。」







どうやら、私にボンゴレの本部であるイタリアへ向かえという
ツナ君のお願い?司令?が渡された。







「出来ることなら、他の守護者に頼みたかったんですが・・・皆やることあるし」
「それくらいだったら、別に構わないわよ。いくらでも使ってよ、ツナ君。」
「で、でも・・・さんにもしものことがあったら、俺が雲雀さんに怒られちゃうし」
「恭弥のこと気にしなくていいよ・・・何か口答えするなら、私がアイツを潰すから」
「さすがだな、






リボーンはクスクスと笑いながら私を見ていた。
ツナ君はため息を零して、椅子に座ったまま私を見た。






「任せていいですか?」

「えぇ。」

、ついでだ・・・ヴァリアーの奴らも鍛えてやれ」

「あの、ボンゴレが誇る特殊暗殺部隊の?」







すると、リボーンがそんな事を行ってきた。
ヴァリアー・・・ボンゴレが誇る特殊暗殺部隊で、かなりの強者が揃い踏み
が、個性派の集団とも耳に挟んだことがある。









「リボーン!さんにそんな危険なことさせるなよ!!」
「いいじゃねぇか、ツナ。・・・の強さは、お前も知ってるだろ?」
「そ、そうだけど・・・」
「あの雲雀を凌ぐ強さだぜ?・・・それにお前もこの前やられそうになったじゃねぇか、ボスが部下にザマねぇな」
「それは、さんが女の人だし・・・手加減しないと怪我しちゃうよ」
「相変わらず、ツナ君はお人好しね・・・まぁ、其処が良い所なのかも。」






ツナ君は昔から変わっていない

誰も傷つけまいと、訓練でも私には充分に甘い・・・だが、其処に時々本気が見え隠れしていて
この前の練習でも、一歩間違えれば、私が大怪我しそうだったのを
ツナ君がすぐに助けてくれた。









「いいわ、ヴァリアーのお方たちも少し鍛えてくるね」
「頼んだぜ、
「リボーン!さんまで!!」





そう言って、執務室には明るい笑い声が響いていた。































「・・・イタリアか・・・」



ツナ君の居る執務室から出て、私は廊下を歩いていた。





『急ではあるんですが、明日でも?』
『それは構わないけど。・・・私が居ない間、部下は?』
『俺とコロネロで面倒見てやるよ』
『助かるわ、リボーン。』
さん・・・』









『くれぐれも、気をつけてくださいね』










ツナ君は少し寂しそうな顔で私にそう言ってくれた。
ボスって言う立場も、大変なのね・・・ファイトよツナ君!と
私は思いながら、廊下を歩く。
















「よ!」

「隼人、武」




すると、背後から私を呼ぶ声がしたので
振り返ると、其処には
嵐の守護者であり、ツナ君の自称右腕?という獄寺隼人と
雨の守護者である、山本武がいた。







「どうしたの?」
「お前、明日からイタリアの本部に行くって?」
「うん。・・・てか、何で知ってるの?」
「10代目から聞いたんだ。お前大丈夫か?・・・あのヴァリアーにも会うって聞いたし」
「そうだよ。・・・何、心配してるの?」







すると、隼人は顔を少し赤らめて・・・一方の武は相変わらずの笑顔を浮かべていた。







「あ、当たり前だろ!お前、一応女だからな」
「心配しないとな。大事な大事な俺達のお目付け役様だしよ」
「一応は余計だな、隼人。・・・ありがとう、武。」






皆、心配しすぎなのになぁ〜と思っているが
やはり気が気じゃないのだろうな。









「でもよ、アイツが黙ってないだろ・・・こうなったら」
「あぁ、今すぐにでも帰ってきて・・・ツナに牙向けそうだな」


「君たち、誰の事言ってるの?」


「「うおぉお!?」」
「あ、恭弥」









すると、何処からやってきたのか
雲の守護者であり、並盛の風紀財団のボス・・・そして、私の幼馴染である雲雀恭弥が其処にいた

だが、その顔からして・・・何やら機嫌が悪そうだ















「何?」
「どういうこと?」
「は?」
「僕、がイタリアに行くなんて聞いてない」
「(あぁ、相当厄介な奴に知られたか)・・・別に仕方ないでしょうが、ツナ君が」
「そう、沢田綱吉が・・・」








そう言って、私と、隼人、武の目の前を通り過ぎて
執務室の方向へ歩いていく






「ちょっ・・・ちょっ、恭弥!?」

「ちょっと、咬み殺してくる」

「なっ!?て、テメェ!!10代目に手を出すなよ!!」

「退いてくれない?君から先に咬み殺すよ」

「落ち着けって、恭弥!!」

「獄寺、お前も落ち着け」








とにかく、此処で守護者同士が争えば
怪我人数人どころの問題じゃない・・・相当な被害者が出るだろう

それだけは避けねば・・・いや、何よりツナ君が危ないし。










「彼も彼だ、何故にあんな草食動物たちのところに行かせるんだ」
「恭弥!落ち着けって!!」
「コレが落ち着けっていう態度じゃないだろうが。」






「そうですよ、まったく沢田綱吉は何を考えてるんでしょうね?」





「げっ!?」
「お」
「君」

「む、骸!?・・・てか、いつの間に?」

「はい、随分前に居ましたよ。」






すると、更にまた一番厄介な
霧の守護者・・・六道骸が現れた・・・神出鬼没ゆえ、何処で何をしているのかさっぱりだが
まぁ、今現に何故か此処にいる。







「まったく、僕のをあんな野蛮人のところに行かせるなんて・・・彼は何を考えているのでしょうね」
「はーい、とりあえず突っ込みいれまーす!私はお前のもんじゃないし。」
「酷いですよ、。まぁそんなところが僕は大好きです」
「ウザイ、去れパイナップルめ








あーあ、恭弥を抑えるだけでも厄介なのに
また変なのが増えたから更に厄介だ。







「とにかく・・・僕は反対だ。彼に会わせろ・・・そして咬み殺させろ」
「そうですね・・・今回ばかりは僕も雲雀クンと同意見です。沢田綱吉を抹殺しましょうか」

「お前らは・・・落ち着けバカ!!!」










-------ガフッ!!!






「「〜〜〜〜〜」」

「い、イッテェ・・・」
「頭は確かにあの鉄製は痛いな」





私はとりあえずその場を落ち着かせるため
恭弥と骸の頭をトンファで殴った。
あまりの痛さで、2人は床に膝を付き頭を抱えていた






「ったく、お前らは・・・血の気が多いから困る」
・・・でも・・・」
「そうですよ、僕は貴女のことが心配だから」


黙れ、猛獣と変態!


「「はぃ」」

「す、すげぇ」
「あの2人を黙らせたぞ」






そして、ようやくその場が落ち着きを取り戻す
私は持っていたトンファを隠し収めた






「いいか、ツナ君は何も悪くないの。それにあんた達の手を煩わせないために、彼は
私に言ってきたの。それも分からないトンチンカンなバカ2人・・・少しは脳みそを成長させなさいよ!」


「心配してるはずなのに」
「僕ら、から怒られてますね」


「恭弥!骸!いい・・・
返事は!?

「「はい」」






私は盛大なため息を零し
一番安全で、話の分かる隼人と武を見た。







「とにかく、明日には私イタリアに居るから・・・居ない間はリボーンとコロネロが面倒見てくれる」
「そうか。分かった」
「此処は任せとけ・・・あ、そうだにコレ渡しとく・・・手、出しみ」







すると、私が両手で受け皿を作ると
手に・・・水色で立方形の・・・







「ちょっ!?・・・コレ、武の匣(ボックス)じゃん!いいの?」
「使え。何か遭った時役に立つだろうし・・・俺、まだあるから。1個くらいお前にやっても平気平気」
「マジで?うわぁ〜武のボックス使ってみたかったんだ!ありがとう!」
「どういたしまして。」




手の上に、乗った水色の匣(ボックス)
すると、其処に・・・赤色の・・・匣も降ってきた。






「ふえ?」
「俺のも渡しとく・・・何か遭ったら、使え」
「隼人。・・・サンキュウ、じゃあ私から隼人に棒飴上げる」
「いらねぇし!!」





そして、私は顔を綻ばせながら、ボックスベルトにしまう。









「仕方ありませんね・・・じゃあ、僕からも・・・手を出して。」
「えーお前も?・・・いいよ、何かお前のが一番厄介そう」
「酷い言い様ですが、威力は確かですよ・・・さぁ。」







骸に言われ私は再び両手で受け皿を作る
すると、その上に乗ったのは・・・目玉のリングと・・・目玉の突起をした匣



こ、コレって・・・っ







「お、おまっ!?!?こ、コレ!!レア度5のヘルリングと匣!?!?な、お前何処でんな物!?」





レア度数ではハイクラス・・・威力は絶大のヘルリングとその匣
手に入れることが困難すぎる上、何処で入手されるのかも分からない




「ど、何処でコレ・・・っ」
「秘密です。・・・それがあれば大丈夫でしょう・・・雨や嵐にも負けませんよ」
「チッ・・・いけすかねぇな」
「アハハハハ!!」
「骸・・・ありがとう!!」





こんな滅多に手に入れることの出来ないリングと匣
貴重も貴重すぎる・・・一体どんな威力をしているのかワクワクしてならなった。

私は早速ヘルリングを指に嵌めた







「クフフフ・・・嵌めましたね、

「あ?」








突然不気味な笑いを浮かべた骸
私は思わずゾッとした・・・そして、目線が彼の右手に・・・







げっ!?

「クフフフ・・・、僕とお揃いですね。」
「うわっ!?い、イヤだ!!!お前とお揃いはイヤだ!!いらん!!!」
「酷いですねぇ・・・まぁ、しなくてもいいですから持っていってください」






私は、リングを外して、骸に返そうとした。
いや、絶対こんなやつとおそろいなんて死んでもゴメンだからだ。









「恭弥。」
「僕の・・・持っていきなよ・・・役立つし」




そう言って、恭弥も自分の匣を私に渡した。
紫色の、恭弥がいつも持ち歩いている・・・匣








「お前、コレ・・・ハリネズミの」
「それいらないなら、鳥でもいいよ」
「あ、じゃあ僕のフクロウ連れて行きますか?」

焼き鳥にするぞ、ハリネズミで充分。
それと引っ込め変態パイナップル星人







動物系を2匹も3匹も連れて行くわけにはいかない
ましてや、恭弥の鳥・・・さらに骸のフクロウなんて連れて行ったらそれこそ邪魔


なら、一番言うこと聞きそうなハリネズミで充分だ。







「じゃあ、みんなのボックスありがたく使わせていただきます。」


「気をつけろな」
「無理すんなよ」
「寂しいですが、気をつけて」
「ちゃんと、戻ってきてね」











皆が笑顔で私にそういうと






「うん、行ってきます」






私も笑顔で返した。







さぁ、明日から新しい場所でのお仕事の始まりだ。







Go to Italy〜本拠地乗り込み前夜〜
(任されたお仕事はきちんと。まずは準備が大切)


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