次の日、ようやくヴァリアーの面々とご対面となった。
-----コンコン!
「はい?」
『さん、おはようございます!準備できましたか?』
「お、東麻。開けていいよ」
着替えを済ませ、部屋に東麻がやってきた
私の声で、扉が開く。
「おっはー。」
「おはようございます。・・・こんな時もやっぱりスーツなんですね、さん」
「当たり前よ!それにホラ見てみて!!」
そして、私は左腕に引っ掛けたある物を東麻に見せる
あまりのことで東麻は目を丸くする
「さん、それ・・・」
「エヘヘヘ〜・・・リボーンの相棒・レオンに作ってもらったの・・・お目付け役腕章!!」
そう、私はリボーンに頼んでレオンに私専用の腕章を作ってもらった。
しかも文字はりボーンが決めてくれたらしい。
漢字で【御目付】と書いてある・・・それを私は誇らしげに東麻に見せた。
「何かそれ、雲雀さんが昔してた【風紀】の腕章と同じデザイン・・・」
「うん、其処一緒。でも漢字が違うからね〜・・・フフフ、ヴァリアーの奴らは読めまい!」
「(何かこの人も根本的に何かズレてる気がする)」
「何か言った?」
「いいえ。・・・とにかく、ヴァリアーは全員揃ってるみたいなので行きましょう」
「うん。」
東麻に言われ、さっそく私はヴァリアーの面々とご対面することになった。
さぁ、やるぞ・・・!!
「う゛お゛ぉい!・・・指導役って言う奴はまだか!?」
「そうよ、随分待たせるじゃない!」
「シシシ・・・怖じ気づいて逃げたんじゃない?」
「フム・・・その可能性もあるな。」
「あー・・・ダルイ、帰って良い?」
「フッ・・・カスが。」
俺達が集められて、もう1時間が経っていた
それなのに、ボンゴレから【御目付役】とかいう奴が中々来ない
ボスのザンザスおろか、俺や他のメンバーもイライラが頂点に来ていた。
目の前の門外顧問の・・・バジルは焦っていた。
「も、もうすぐ来るかと・・・」
「うっさいわね・・・ちょっとは黙るって言う学習くらいしたらどうよ?」
「さん!?いきなり!?!?」
「殿お待ちしておりました(助かった!!)」
「ごめんね、ちょっと日本から急に連絡入ったから」
すると、俺達の目の前に現れたのは、紛れもなく・・・女。
しかも、昨日窓から見ていた女だ・・・こいつがホントに俺達を指導するのか?
スタイルは痩せてはいるが、それなりの肉付きはしてる
身長はざっと160前後、小柄だし、武器らしい武器の所持もしていない。
黒いスーツを着こなして、上着の前全開で、ほとんど丸腰に近い。
腕には・・・なんて読むんだ?ワケの分からない腕章をつけていやがる
「えーっと、とりあえず・・・日本のボンゴレ10代目の代理人としてこちらに来られた」
「 って言います・・・しばらくの間こちらで、お前らの指導することになってるので
容赦なく叩きのめすから、根性のない奴はさっさと失せな。」
『なっ!?』
目の前の女・・・とか言う奴は笑顔で俺達にケンカを吹っ掛けてきた
あまりのことで、俺達は驚きを隠せない。
ていうか、滅多に驚かないザンザスですら目が見開いてるぜ!!
「さん、いきなり!?!?!?」
「いいじゃん、コレくらい。日本流の挨拶だって」
「違いますよそんなの!!!」
「あー、もう分かった分かった。」
「僕もさっき電話元で注意されたんですから!!お願いですから、怪我するようなことだけは・・・」
「あー、うるさいなぁ〜・・・やっぱり日本に一度戻ってアイツら2人からまず締めてこようかしら」
「さん!!!」
「冗談だって・・・半殺しで許すつもりだから」
「お願いですから、もうそれ以上喋らないほうが良いと」
「ブッハハハハハハ!!!!」
「ザ、ザンザス!?」
「うわ、下品な笑いか、んぐっ!?」
「さん!」
すると、突然ボスであるザンザスが笑い始めた。
更なる突然のことで、全員が驚く。
「女、気に入った・・・いいじゃねぇの?てめぇの力っての見せてみろよ」
「ザンザス、お前っ」
「ボンゴレの御目付役ってのは女を派遣させるほどよわっちぃのか?あぁ?」
ザンザスがに向かって挑発をしてきた
すると、は部下の奴?の手を振り払い、喋りだす
「へぇ、女だからって舐めてんの?」
「さぁな。てめぇの実力を知らねぇからな・・・まぁ、大抵がよわっちぃイメージだがな」
「舐められたものね、私も。・・・とりあえず、誰でも良いわ・・・かかってくれば?お手柔らかに喰い潰してやるから」
最後の言葉、笑顔だったが完璧に怒ってるなアレは。
「じゃ、俺行くし」
「ベル」
すると、ベルフェゴールが楽しそうな顔を浮かべ
一歩前に出る。
「切り刻んでやるよ・・・服が破れるよ、気をつけたほうが良いんじゃねぇ?」
「何その格好・・・ダッサ」
「王子の格好だ・・・バカが!」
「うわ、自分で王子とか言ってる・・・さらにダサい」
やばいぞ、ベルの怒りが頂点に行く
こりゃ・・・あの女でも命ないぞ。
「お前、ズタズタ決定!!」
「あーもうちょっとまともな奴いないの?」
「てめぇ・・・自分の心配しろよ!!!」
「心配する必要ないから余裕ぶっこいてんの」
「ますます気にいらねぇ・・・行け!!!」
ベルの怒りがMAXになり、ワイアーに繋がったナイフがに襲い掛かる
が、のほうは微動だにしない。
むしろ、笑っている
「ま、今使って・・・力を見るって言うのも・・・悪くないわね」
「何言ってんの!?」
すると、スーツの上着を捲り上げる・・・腰に、ボックスベルト・・・だと!?
いつの間にリングを腕に装着させ、あるボックスを手に取る。
目玉のリングと、あの禍々しいまでの・・・ボックスは・・・
「ベル!!避けろ!!」
「あ?」
「長髪の彼の言う通りよ・・・避けれないなら、防御ぐらいは取りなさい・・・私も初めて使うからね」
-------ガコッ!
ボックスとリングが重なり、ベルの前に解き放たれた。
「なっ!?」
「皆伏せて!!」
-------ズドーン!!!
ボックスの威力で天井に穴が開いた。
威力が違いすぎるぜ・・・。
その場に居た全員が防御体勢に入り、何とか無事だった。
そういや・・・
「ベル!?」
「あー、無事無事。間一髪で腹に一撃食らわせて気絶させて引っ込ませたから」
すると、床には無傷なままベルが転がっていた。
「おめぇ、何てモン持ってんだよ!!!・・・ヘルリングとボックスじゃねぇか!!!」
「貰ったんだよ、ある奴から。護身用だ、持って行けって」
護身用で、ヘルリングとボックス渡す奴があるか!?
俺達から死人出す気か!?ボンゴレ10代目ファミリーは!!
しかし、あの女・・・只者じゃねぇ・・・
「しかし、見事に天井が空いたね・・・あぁ、9代目に怒られるわ」
「さぁ〜ん・・・勘弁してくださいよぉ〜僕の身が持ちませんって〜」
「なら付いてこなきゃよかったじゃん、むしろそうしてもらった方がよかった」
「僕があの2人に怒られますって・・・あっ」
「お前・・・アイツにまで言われたのか?・・・バカに限らず変態にまで」
「いや、だって・・・お2人ともさんが心配だから・・・」
「ウザッ・・・やっぱ日本出る時殺しておくべきだった」
「やめてくださいよ、そんな物騒なこと!!!」
あのまま、ベルが襲い掛かっていれば確実に死んでいた。
だが、一瞬の見切りで・・・ベルに一撃食らわせ、攻撃をかわした。
とか言う女・・・本気で只者じゃねぇな。
しかも、いつの間に・・・アイツの右手には鉄製のトンファが持たれていた
「さてと。・・・じゃあ、とりあえず外出る?」
『は?』
「建物壊すなって9代目に言われてるし・・・これ以上此処でこんなことしちゃったら
日本にいるツナ君まで怒られちゃうからね。とにかく外でなら思いっきりやれるし・・・」
笑顔でコイツ・・・やる気満々だ。
どうやら、厄介な奴が俺達の指導役に来ちまったらしい
Battle Of Princess〜阿修羅姫降臨〜
(さぁ、レッスンの始まり始まり〜♪♪)