「恭ちゃん、寝ちゃダメだよぉ」
とある日、コタツで2人は暖を取っていた。
が、雲雀はあまりのコタツの心地よさにそのまま体を倒し
眠りに誘われそうになっていた。
「分かってるけど・・・こう、コタツの中に居ると眠くてね・・・」
「じゃあお布団行こうよー」
「お布団寒いから」
「じゃあ、あたしが恭ちゃんのホッカイロになるから」
「それホント?」
「ふぇ?」
彼女の発言に、凄まじい勢いで目を開き
体を起こし、問いかける雲雀。
「僕のホッカイロになるの?」
「だって寒いんでしょ?お布団入ると」
「それ本気で言ってるの?」
「え?ダメなの?」
「いや、そうじゃないけどさ」
「じゃあ、いいでしょ?あたしが恭ちゃん温めてあげるね」
「(か・・・可愛いっ)」
布団じゃなくても、目の前の愛らしい顔で
自らに微笑みかけている彼女を
いっそのこと此処で襲ってしまっても構わないだろうかと
頭の中で雲雀はそんな事を思っていた。
「ねぇ、それ無意識?」
「は?何のこと、恭ちゃん??」
「無意識か。・・・まぁ、いいけどさ」
「ほぉーら、お布団行こう」
「はいはい」
この後彼女は
自分の言った発言を酷く後悔するのは
言うまでもないだろう。
可愛い上にスゴいんです
(特に可愛い笑顔での無自覚の攻撃が)