「ちょっ・・・きょ、恭ちゃぁん・・・だ、ダメだってばぁ〜」
「いいよ別に気にしないで」
「気にしてくださいよ、僕がいるんですから」
「あ、居たんだパイナップル」
とある日、談話室でまた何とも不釣合いな組み合わせが揃った。
幼い彼女、雲雀、そして何故か骸の3人がいた。
先客は前者2人。だが其処に骸が偶然にも談話室にやってきて
まるで見せ付けるかのように雲雀は彼女とイチャイチャし始める。
だが、彼女は恥ずかしいばかり。
一方の雲雀はお構い無しで、見せ付けるように彼女の頬にキスの雨を繰り返していた。
「(ムカつく)君は場をわきまえるって言う事を知らないんですか?」
「さぁね。・・・ゴメンけど君僕の眼中に入ってないから」
「(さらにムカつく)彼女が嫌がってるんですから、止めた方がいいのでは?」
「ねぇ、今日の夕飯何が食べたい?好きなもの作ってあげるよ」
「きょ、恭ちゃん・・・だ、ダメだって・・・恥ずかしいよぉ・・・や、やだぁっ」
雲雀・・・骸を 完 全 無 視
本当に眼中に入っていないどころか、会話すらスルーの勢い。
ベタベタのバカップルのように、雲雀は骸に見せ付ける。
骸はそんな雲雀の表情を見て、口端をヒクつかせていた。
「震えてるね・・・可愛い」
「やっ・・・やだってばぁ・・・恭ちゃんっ」
「ソソられるね、可愛いよ」
「うっ・・・うぅ・・・やぁ・・ん」
「はーい、其処まで」
「ふぇ?」
「ちょっ!?」
すると、突然雲雀の腕をスルリと彼女が抜けた。
彼女の体が中に舞う、そして・・・・・・
「嫌がってる子に強制させるなんて、大人げないですよ雲雀クン」
「クソナッポー」
彼女は骸の腕に抱かれる。
どうやら、骸の堪忍袋の緒が切れたらしい。
彼女を取られてしまい、雲雀は強く骸を睨みつける。
「いけませんねぇ、雲雀クンは・・・ねぇ」
「ぅ、・・・ぁっ、・・・む、むっくん・・・や、やだっ・・・」
すると、今度は骸が彼女の頬にキスをし始める。
ワザとリップ音を立てるように、彼は彼女の頬にキスをする。
「クフフフ・・・本当に貴女は可愛らしいですね。震える姿はソソられますよ」
「むっ、むっくん!!」
「返してよ、クソナッポー」
「きゃわっ!?」
が、今度は雲雀が彼女を奪い返し、雲雀の腕に戻る。
「せっかくの可愛さが台無しだ。ダメじゃない、あんな変態の前でそんな可愛い顔しちゃ」
「ち、違うもん・・・むっくんが・・・っ」
「僕のほうがキスが上手かったから、ビクビクと震える姿はたまりませんでしたよ」
「あ・・・あぅううっ〜」
「何言ってるの?僕が上手いに決まってるじゃない・・・僕が1番彼女の感度を知ってるんだから」
「おや?キスだけじゃ足りず、そんな事までしてるとは・・・犯罪者になるつもりですか雲雀クン」
「それはこっちのセリフだけど。この子にヘンな事教えたの何処のパイナップル?君でしょうが」
「(何の話してるのかさっぱり分からないんだけど??)」
幼い彼女を間に挟んで、大人げない2人の男が言い争っていたのだった。
震える体にそそられて
(君の震える姿は誰もがソソられてしまうほど)