「いつまで逃げるつもり?」
「恭ちゃんがヘトヘトになるまで」
「その前に、君がヘトヘトになると思うけどね」
「あぅ!?」
僕と彼女は今攻防を続けている。
理由は、またしても僕の部屋の調度品を壊した事がきっかけ。
1回や2回のことなら許してきたが
今回はさすがに・・・・・・。
「ボックス渡して」
「い・・・いや!」
「なら、意地でも渡してもらうから」
「やーーーだーーー!!!」
そう、彼女のボックスも僕の調度品を壊した。
つまり、同罪・・・だが、少しくらいあの犬のしつけがなっているのかと思いきや
奴も奴で、一緒になって僕の部屋で暴れていた。
さすがに今回は彼女だけじゃ気がすまない僕は
ボックスごと奪うつもりだ。
そして、延々庵の中を逃げ回っては、追い回している。
一度は捕獲したもの、リングの炎を当てられ
ひるんだ隙に、彼女にまた逃げられてしまった。
「ホラ、ボックスも渡して」
「やだべー!」
「生意気。・・・捕まったらどうなるか分かってる?」
「そうならないためにも、恭ちゃんから逃げるもん!」
「さらに生意気なこと言うね。・・・いいよ、逃げ切れるもんなら逃げ切ってみなよ。絶対に捕まえて・・・・・・」
「 お 仕 置 き してあげるからさ」
「いやー!お仕置き、いやー!!!」
「逃がさないよ」
「逃げまっくす!」
暴れられるほど捕まえたくなる
(抵抗されればされるほど燃えるって言わない?)