--------ペロッ!
「うほぉおおぉお!??!?!?」
「きゃわぁあ!?」
突如として耳に何かザラッとした感触が襲い
俺は思わず奇声を上げてしまった。
が、奇声を上げた瞬間、なんともまぁ可愛らしい声が聞こえてきた
「な、何すんだよ!!おめぇは」
「はやとの耳を舐めたの」
「ったく・・・何でんな事すんだよ(心臓止まるかと思った)」
どうやら、俺の耳を走った感触は
幼い彼女が舐めたというのが原因らしい。
一体何が理由でそんなことをしたのかよく分からない。
「怪我してるから」
「は?」
「耳・・・痛くないの?」
「あ?・・・あぁ、コレか?別に」
耳に数個とピアスをしている俺を
怪我をしていると勘違いして、舐めたのかコイツ?
「痛くないの?」
「痛くねぇーよ。痛かったらしねぇーし。・・・てか、舐めるのとどんな理由があるんだよ」
「だって動物は怪我した時とか、毛づくろいしてるときとか舐めてるから」
「(怪我はいいとして)毛づくろいって・・・動物か、俺は!?」
「はやと、どーぶつー。おっきなネコー」
「しかもネコかよ!?」
彼女は楽しそうに万歳をしながら俺にそういった。
ネコか・・・多分、アイツだな・・・瓜イメージでコイツ言ってるんだろ。
「でも痛くないの、ホントに?」
「痛くないって」
「痛かったらいつでも言ってね。耳はウサギさんみたいに自分で舐めるの出来ないから」
「言えるかアホ!!」
「えー・・・もぅ、はやとは恥ずかしがり屋さんだね」
恥ずかしがり屋って言う問題じゃなくて・・・!!!
誰も耳舐めてもらおうなんて思っちゃいねぇよ!!!!
「君」
「あ、雲雀」
「恭ちゃん!!」
すると、幼い彼女を育てている?雲雀が不機嫌そうな顔で俺を見ている。
もちろん足元では彼女がネコ甘えのようにしている。
「んだよ」
「ピアス、今すぐ全部外しなよ」
「は?」
「二度とこの子にふざけた事させないためにもさ・・・全部外しなよ。この子の風紀が乱れるし」
「ふざけるな」
俺のピアスが原因でコイツの風紀が乱れるだのなんだのって前に
お前自身の風紀の乱れを直せってーの!!
(コイツに手を出してる奴の方がよっぽど風紀の乱れじゃねぇか)
耳をペロペロ
(怪我の治療はコレが1番!のはず?)