「じゃあ、とりあえずこの辺で・・・会議を終わろう」
とある日、ボンゴレ守護者とボスとで会議を行っていた。
ようやくそれぞれの任務などが決まり、ボンゴレ10世・沢田綱吉の声で
会議がお開きとなる。
「そういえば・・・ここ数日、の姿見てねぇよな・・・」
すると、突然嵐の守護者である獄寺隼人がそんな事を口から零した。
ボンゴレ最強の御目付役である はほとんどが
アジトにいることが多い・・・だが、ここ数日、誰として彼女の姿を見ていなかった。
「そういえば・・・そうだよな。」
「10代目、何か任務でも与えたんですか?」
「いや、さんには俺からは何も・・・」
「俺もそういえば、見てない」
「この前までヘラヘラしておったぞ、の奴」
「僕もお呼びがないので、心配してるんですよ。雲雀クン、幼馴染の君なら何か知ってるんじゃないんですか?」
「・・・さぁね。」
全員が全員、の行方を知らないという
ここ数日消息を絶っているとなると、さすがに誰でも心配する
ましてや、何も言わずにいなくなっているのだから尚更心配するところだ。
「飛田さんなら何知ってるかも」
「そうですよね、アイツ・・・の右腕ですし」
「呼び出してみるか?」
の右腕的存在の飛田東麻を呼ぼうと
ツナが電話を手に取った・・・・・・。
--------バァアァアン!!!
「うおっ!?」
「な、何!?」
瞬間、物凄い音で会議室の扉が開いた。
全員が何事だ?!という表情で、扉を見ると
「へ?」
「お、んなの、子?」
其処に立っていたのは、9〜10歳くらいの小さな女の子
誰もが「誰だこの子!?」と心の中で思っていた・・・
次の瞬間
「恭ちゃん、見っけた!!」
『えっ!?』
女の子は、真っ先に雲雀の元に駆け寄り
足元へと抱きついた。
あまりのことで、全員が唖然とした表情で見つめているも
当の、抱きつかれた雲雀本人は変わらずの無表情だった。
それなりに成長した彼ら・・・まさかの少女の登場によからぬ想いが全員の頭を過ぎる
「ひ・・・雲雀・・・お、お前っ」
「ハハハハ・・・ま、まさか・・・」
「雲雀さん、その子・・・」
「雲雀、お前という奴は・・・」
「もしかしなくても、隠し」
「黙ってろ、アホ牛!!」
「クフフフ・・・隠し子ですか、雲雀クン・・・隅に置けませんね」
『(笑っていえることか!?)』
ランボの口を塞ぐ獄寺。
だが、ランボの言葉を補うように、骸が笑みを浮かべながら、爆弾発言を放った。
すると、それまで黙り込んでいた雲雀が
ため息を一つ零し、少女を抱き上げた。
「違うよ・・・僕には隠し子なんていない」
「じゃあ、誰なんだよそのガキは!」
「君たちがさっき話してた人物だよ」
『は?』
雲雀の言葉で、全員の目が丸くなる。
「まさか」
「この子」
「冗談キツイぜ」
「ウソだ〜」
「もしかして」
「ですか?」
骸の言葉で、全員の視線は雲雀と少女に。
そして、口を開いた雲雀・・・・・・
「そうだよ。この子は、正真正銘だよ」
『えーっ!?』
会議室からは驚きの声だけが、響き渡っていた。
ある日の突然のことでした。
(ある日、突然彼女は少女にと小さくなりました)