「それで、雲雀さんにその”ブリングアップ“というものをあげたのは誰なんですか?」





一通り雲雀の説明で解釈した面々に、ツナがその
不思議なものを渡したのは誰かと尋ねてきた。


すると、を抱き上げたまま雲雀は相変わらずの無表情のまま







「あのチューニング屋」
「ジャンニーニ?!!?」
「マジかよ!?」











雲雀の口から零れた人物の名前にツナと獄寺は
驚きの表情を見せた。


そして、雲雀は再び話を始める。



























「ねぇ、君」
「あ、雲雀さん。いかがなさいました」




とりあえず、ブリングアップを雲雀に寄越した
ジャンニーニの元に彼はやってきた。

雲雀の声にジャンニーニは何事も無いような顔をして雲雀に向き直った。















「これ、どういうこと?」

「はい?・・・・・・








ジャンニーニにビンを見せる雲雀

そのビンを見るなり、ジャンニーニは冷や汗を流し始める。

















「まさか・・・飲ませたんですか?」

「そしたら、が幼くなったんだけどどういうこと?」

「いや・・・あの・・・それは、ですね・・・」

「正直に言わないと・・・
咬み殺すよ














雲雀はどす黒いオーラを滲み出させ、ジャンニーニを脅す
あまりこれ以上彼を怒らせてしまえば、自分の命はないだろうと思い
ジャンニーニも慌てながら喋り始める。












「ぁ、あの・・・私もまさか・・・本当に効力が出るなんて思ってなかったんです!!!本当です!!で・・・でもっ、・・・雲雀さんも悪いですよ!!」
「僕が?・・・何で?」











ジャンニーニの言葉に雲雀は疑問の顔を浮かばせた

何故自分にも否があるのか・・・むしろ自分はある種の被害者?だと
彼の心の中で思っていたが・・・。








「雲雀さんが・・・”あのワガママを直せたら“ってぼやいてたじゃないですか!!」

「・・・・・・・・・」














ジャンニーニの言葉に雲雀は反論が出来なかった
確かに、そう言った事は覚えているからだ。

日ごろからのワガママには付き合わされてきた

だから、少しでも改善して欲しいとは願っていた・・・むしろ直したいというのもあった。

















「だから・・・ちょっとでもお役に立とうと・・・」

「でも、あれはやりすぎ・・・・・・いくらなんでも10歳にまで幼くならなくても」

へ!?















雲雀の言葉に、ジャンニーニは突然机の引き出しを引っかきだし始めた。
何をしているのだろうと傍から見ていた雲雀はその行動をじっと見ていた。

すると、目的のものが見つかったらしい・・・出てきたのは一枚の紙切れ

ジャンニーニはそれをおもむろに読み始める









「えっーと・・・大変・・・申し上げ、にくいのですが・・・」

「何?」


































「あのチューニング屋をとりあえず咬み殺して、これ奪ってきたから・・・それで状況把握して。もう説明すんの面倒だから。」
「(結局咬み殺されてるジャンニーニ・・・哀れだ)」





そして、雲雀は1枚の紙切れを机の上に放り出した。
ツナはそれを受け取り読む。

その周囲に全員が集まる。




「取扱説明書みたいだ」
「みたいですね。」
「とりあえず、読んでみようぜ」








山本の声で、ツナは持っているブリングアップの取扱説明書らしきものを読み始める。














[ブリングアップの取扱説明書]〜用法・用量を守って正しく服用してください〜


彼女を育て直してみませんか?


ワガママな彼女、乱暴な彼女、甘えん坊な彼女ect・・・。
そんな彼女にはもううんざりだ!という彼氏にオススメ!!!

彼女を10歳へと退化させ、貴方好みの彼女に育てなおしてあげましょう!!

可愛くするも、おしとやかにするも、ワンパクにするも

それは貴方の好み次第

この『ブリングアップ』で今日から彼女を育ててあげましょう・・・!!!

























「なんと言うか・・・」
「すげぇ薬ですね、・・・あんの武器屋何てもん持ってたんだよ」
「チューニング屋には、元に戻す方法を今探させている。まぁ見つけるんじゃない?本人が持ってたものだし。」

「(そりゃ・・・相手がなにせ雲雀さんだし)」
「(逆らった次の日にはどうなるか分かっての事ですね)」
「(長いものにはなんちゃら・・・ってやつだよな?)」
「(雲雀はの事になると、頑として意見を曲げないからな)」
「(でも、下手すれば・・・はんざ)」
「(喋るなアホ牛!!)」


何言ってるの、其処?咬み殺すよ?


『すいませんでした』

「しばらく、このは僕が面倒見るから手を出さないでね、特に・・・・・・
其処のパイナップル頭の変態

「(チッ・・・)おやおや、遠まわしな名指しを受けてしまいましたね・・・クフフフフ」

「そういうことだから、じゃあ」






そう言い残し、雲雀は幼くなったを抱きかかえ
会議室を後にした。






















「・・・・・・」

「きょ、恭ちゃん」

「何?」



ボンゴレアジトから雲雀専用の庵に戻る途中
雲雀の腕に抱き上げられた、はふと雲雀の名前を呼び、彼の顔を見る











「大丈夫?」










幼くなったに、雲雀はため息を一つ零し
笑みを浮かべ・・・・・・







「大丈夫だよ・・・君は僕がちゃんと」


























「 
育 て て あ げ る からね」












そう呟いて、2人は庵へと戻っていくのだった。











ブリングアップとは・・・
(お薬を使う際は用法・用量を守って正しくお使いください)


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