「ねぇーツナ君」
「はい、何ですかさん?」
とある日の午後
雲雀が出かけていることを理由に
幼くなったは、相変わらずツナや獄寺、山本の居る部屋にいた。
退屈になったのか、突然はツナに問いかける。
「恭ちゃんって・・・お酒飲んだらどうなるの?」
『え!?』
の質問に、全員一斉に声をハモらせた
「?」
「いや、どうなるって・・・・・」
「言っていいものか」
「いくらガキだからって・・・さすがにアレは・・・」
ツナ、獄寺、山本の3人はのあまりの質問に困り果てる
「ねぇ、どうなるの?」
「どうって・・・・獄寺くん、俺無理だから説明してあげてよ」
「いやいや、さすがに10代目の頼みとあっても・・・それだけは。こーいったのは山本に」
「おいおい、俺に押し付けんなって。俺だって説明ベタなんだ・・・ツナの方が詳しいだろ」
「いや、俺でも・・・さすがに、それだけは・・・」
「ねー、恭ちゃんお酒飲んだらどうなるのぉ?」
3人のやり取りに、痺れを切らしたは
少し不貞腐れた表情で、問いかける。
だが、誰一人としてそれを答えるものはいない。
「むぅ・・・いいもん。」
「さん」
「むっくんに聞いてくるから」
『それはダメだ!!!』
踵を返して、むっくん・・・つまり六道骸に聞いてこようとしたを
3人は大声を出した止めた。
「もー!!じゃあ教えてよ!!恭ちゃんはお酒飲んだらどうなるの!!」
堪忍袋の尾が切れ、は大声で
答えを求め、3人に言い放つ。
一方の3人は、顔を見合わせため息を零し・・・・・
「雲雀さんがお酒を飲んだら・・・」
「ちょこっとまでなら、平気な顔をしてるが」
「飲みすぎると・・・・・」
『大変な事になる』
「大変な事?・・・大変な事って何?」
またしても言葉を濁した3人に、は問い詰める。
「大変な事は・・・大変な事なんです」
「あんまり、深く突っ込みいれないでくれ」
「マジで酒飲み過ぎた雲雀だけは俺達でも相手にしたくないからな」
「??」
「とにかく、あんまり深く雲雀さんのお酒事情に入り込んじゃダメですからね、さん」
「何で?」
「何でって・・・そりゃ・・・それがバレた日には俺達が雲雀さんに怒られちゃいますから」
「何の話してるの、其処」
「恭ちゃん!」
『雲雀(さん)!!!』
すると、を迎えに来た雲雀がドアにもたれかかりながら
ツナ達の方をじっと見ていた。
だが、は嬉しそうに雲雀に近づく。
そんなを雲雀は易々と抱き上げた。
「何の話をしてたの?」
「あのね、あのね、恭ちゃんがお酒飲んだら」
「だー!!!それ以上喋るな!!!」
の言葉を掻き消すように、3人はいっせいに
大声を上げた。
「ちょっと、の声が聞こえないから喋らないでくれる・・・うるさいんだけど」
「いやいや!あの、とりあえず・・・さん、さっきの話は内緒って事でお願いします」
「内緒の話?・・・うん、いいよ!ツナ君内緒ね」
何とか、ツナ達は話題を逸らそう、に”内緒“という言葉をかけ
今までの話を秘密にと口を閉じさせた。
「何の話?」
「うん!恭ちゃん、内緒の話だよ」
「ふーん・・・に何教え込んだの其処の群れ」
「べ、べべべべ別に俺達は何も・・・なぁ、2人とも!」
「そ、そうだぜ!」
「あ、あぁ・・・まぁな」
雲雀の酒事情を話すくらいなら、今すぐにでも咬み殺されたって構わないと
3人は心の中密かにそう思った。
「まぁ、いいよ。の面倒を見ててくれたことに免じて深く追求はしない」
「(た、助かった)」
「でも、もし・・・今度僕に隠し事するようだったら・・・どうなるか、分かってるよね?」
『は、・・・はぃ』
「じゃあ、帰るね。」
「バイバーイ!!」
そう言って、雲雀はを連れて部屋を後にした。
何とか嵐が去り、3人は一気に肩の力が抜けた。
「しかし、本当に教えなくてよかったんですか10代目?」
「教えなくてもいいことを教えてしまったら、俺達が殺される」
「だよな。・・・だけど、雲雀が飲み過ぎるとマジで厄介」
「確かに。・・・意外と言えば、意外だし・・・酒強そうなイメージあるけど」
「雲雀さん、自分の飲む加減分かってる時と分かってない時があるから困るんだよな」
「まぁ、それをに教えなくて正解かもな。・・・知らぬが・・・何だっけ?」
「仏だバカ山本!!ちったぁ学習しろ」
「アハハハ・・・それだそれ。サンキュー獄寺」
はてさて、一体雲雀が飲み過ぎるとどうなるのか・・・
それは、その恐怖?を味わった3人にしか分からないことかもしれない。
だが、この後・・・幼い彼女も、目の当たりにする。
決して触れてはいけない・・・彼の禁断とされる部分に。
彼の謎を探りまSHOW!!
(果たして、雲雀がお酒を飲んだらどうなるのか・・・謎の部分を探ってみた)