-------バァン!!!













「何故、をミルフィオーレ本部に送ったりなんかしたんですか」

「俺も止めた・・・だが、さんが・・・」

「貴方はボスでしょう!!力づくでも止めるべきだったと言ってるんです、沢田綱吉!!」

「まさか、こうなるなんて思ってなかったんだ!!」

「10代目、落ち着いてください」








話してもキリがない


何故、何故・・・があんな場所にいかなきゃ行けない







僕とボンゴレ10代目、沢田綱吉は衝突していた



理由は、のこと。



そう、がミルフィオーレの本部・・・ようするに白蘭の懐に潜り込んだのだ


だが、が日本を離れて・・・もう数日と経っている。
連絡があって良いはずなのに、何故何の連絡もない・・・!!


僕はそれで腹を立てていた。







「もう、いいです」

「骸」

「やはり、マフィア等と馴れ合うのが間違いでした・・・アナタ方にはもう一切頼りません」






僕は踵を返し、部屋を出て行く。







「待て、骸!・・・何処に、行くって言うんだ」

「決まってるじゃないですか・・・を助けに行くんですよ。貴方達の力なくとも、僕一人で
を助けに行きます・・・邪魔をしないでください・・・では。」

「おい!!骸!!」







部屋の扉を、怒りを込めて閉めた。

そしてアジトの廊下を一人淡々と歩く。





心臓が張り裂けんばかり、動く


のことが心配で、心配で・・・一体何処で何をしているのか


瞳を離してしまえば、すぐに無茶をする。





だけは、この世界に連れてきてはいけない存在だったのに









・・・、・・・どうか・・・無事でいてください」



























今、助けに行きますから
































「・・・っ、い・・・いった・・・ん?此処・・・何処?」


私は痛みで目を覚ました

そういえば・・・ミルフィオーレ本部に乗り込んで、最上階の・・・白蘭の部屋に潜り込んで




そっからの記憶が飛んでいて思い出せない。





でも、目を覚ましたら、其処は何もない部屋だった・・・しかも私ベッドの上に居る
ベッド以外、この部屋には何も置かれていない。


私は、お腹を押さえながら体をベッドから起こした。







「あ、起きた?」

「!?・・・アンタ・・・」


























「白蘭」







白い髪の毛で、白服を着こなし
飄々とした表情で、私の目の前に現れた・・・ミルフィオーレのボス・白蘭

笑顔を絶やさず、彼は私に近づいてくる






「おはよー・・・えらく長い時間気絶してたみたいだね・・・そんなに痛かった?」






白蘭の言葉に私は思い出した。

そうだ、私はコイツの部屋に潜り込んで・・・コイツに遭遇して

それから・・・お腹を殴られた・・・いや、正確には蹴り上げられ、気絶させられた。






「当たり前でしょ・・・殴られるより、蹴り、入れられてるんだから。」
「だよねー・・・でも手加減はしたほうだよ。」
「どうだか。・・・結構本気だったんじゃないの?」
「まさか。君女の子だもん、それなりの手加減はするよ」
「敵に情けかけてどうすんのよ・・・バカじゃないアンタ」







おー、怖いね・・・と白蘭は言葉を零した。
だが、その間もこの男は笑顔を絶やしていない。・・・尚怖い








「しかし・・・ボンゴレの最強御目付役様がまさか女の子だったなんて・・・ビックリだよ」
「褒めてるのかしら?」
「もちろん。・・・調べさせてもらったよ・・・ さん」







そう言って、笑みを零していた瞳が、開き私を見た。


私はそんな彼を見て睨みつけていた。










「お嬢様育ちなんだってね、私立の女学校に中・高と通って大学に通って・・・しかもトンファの使い手とかで。
更に言うなら、ボンゴレ雲の守護者・・・雲雀恭弥とは幼馴染とか。」

「へぇ、結構詳しく調べてるのね」

「だって興味があったんだもん・・・あのボンゴレの下っ端集団を強くしたていうウワサは色んなファミリーから聞くよ。
わざわざ守護者達が出る幕すら与えないほど・・・幹部達を育ててるって言うじゃない・・・興味が湧くよ」

「基本人様に教え込む時はスパルタなんでね・・・相手が男なら尚容赦しないようにしてるから」

「怖いねぇ〜・・・そんな若い歳でボンゴレの守護者達も上回る強さもしてるって言うじゃない」

「アンタこそ、ミルフィオーレのボスじゃないのかしら?」

「アハハ、言えてるそれ。」








ケタケタと笑みを零す白蘭

今までいろんなことが一切謎だったこの男の懐に潜り込んだ


だが、どうやら通信機器を全部外され、最悪・・・隠し持っていたトンファですら取り上げられているみたい









「そんなお嬢様がまたなんで、マフィアの世界になんか?」

「さぁ、人にはそれぞれ事情っていうのがあるのよ・・・乙女の心に無断で入り込むなんて男として最低だわ」

「手厳しいね・・・ねぇ、そんなに僕のこと嫌い?」

「分かりきった事質問しないでくれる?・・・嫌いに決まってるじゃない」








ボンゴレを脅かす、突如として現れたミルフィオーレ

そのボスである白蘭。分かりきった答えよ・・・嫌いよ、大事な私のファミリーを傷つけているのだから。














「・・・ねぇ、じゃあさ・・・・僕が、君の事好きって言ったら・・・どうする?」

「は?」











突如として、変な事を言ってきた

敵の総大将が・・・頭でも狂ったのかしら?








「ねぇ、さん・・・・いや、・・・僕が、君の事好きって言ったらどうする?」
「丁重にお断りさせていただくわね・・・私は貴方が嫌いだから」
「ふぅーん・・・でもさ、君分かってる?・・・逃げ場無いんだよ?」






図星を突かれ、私は言葉が出なかった。
ゆっくりと、白蘭がベッドに近づいてくる。




心臓が酷く動く。

なんだか凄く嫌な予感がする。









「あぁ、大丈夫・・・殺したりしないから・・・安心してよ」

「どうだか。」

「ホントホント。・・・殺したりしない・・・その代わりさ・・・・・・」



































「此処に監禁するから」



「なっ!?・・・きゃっ!?」







突然、ベッドに押し倒され・・・手を上で掴まれ動けない。
下半身を必死で動かそうとしてるが、下腹で、白蘭が馬乗りになり動けない
それに、まだお腹の痛みが酷いせいか思うように力が入らない





「は、なっ・・・離せ!!」
「ヤダよ。・・・手が動くね、コレじゃあ僕の手が動かせないや・・・あ、そうだ。」






そう言って白蘭は何処からか手錠を取り出し
ベッドヘッドに絡ませ、私の腕に付けた。

動くたびに鉄の擦れる、ガチャガチャとした音が響いてくる。








「っ?!・・・ふざけるな!!・・・離せっ!!」
「ヤダって言ってるじゃん・・・ねぇ、・・・監禁と手錠って来たら後一つ何が来ると思う?」







白蘭は笑み浮かべながら私の顎を掴んだ。
私は強く彼を睨みつけて、言葉を吐き捨てる





「・・・さぁ、皆目見当もつかないわね」
「やっぱりそういうところ、鈍感なんだ・・・可愛いね、
「慣れなれしく人の名前呼ばないでくれる・・・吐き気がするわ」
「そういうが僕は好きだよ。教えてあげようか・・・監禁・手錠と来たら後一つ・・・それはね」














そう言って、ゆっくり白蘭は私の耳元に近づき










































「セックスに決まってるじゃん」



「!?」






口から放たれた言葉に、驚きを隠せない




「いっ・・・いやっ!!離せ!!」

、バージンじゃないよね?・・・バージンだったら僕嬉しいんだけどね」

「うっさい!!離せ!!」

「もしかして、バージン?・・・アハハ、なら一層・・・可愛がってあげなきゃね・・・大丈夫だよ、僕優しいから」








脇腹をそっと撫でる白蘭の手

背筋がゾッとする・・・それくらい、気持ち悪い

思わず瞳から涙が零れそうになる








「大丈夫だよ、・・・僕、の事好きだから・・・優しくするよ」

「・・・ぃ・・・ぃや・・・っ・・・離し、て」

「僕、好きな子ほど・・・手離したくなくなるから無理。可愛がってあげるね、















もう、この部屋から・・・この男から、逃げることすら敵わない・・・私は哀れな人形になった











OH MY JULIET嘆きのジュリエッタ
(あぁ、ロミオ・・・もう私は二度と貴方の元に戻ることはできないのですね)


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