「最近、綺麗アルな」
「え?何が?」
「バカか神楽?チャンは元から綺麗だっつーの。ついでに可愛いんだけどな」
「黙ってろヨ天パ。何だかお肌がツルツル、まるでゆで卵みたいな肌してるネ」
「え?そうなの?」
神楽の言葉に、が自分の頬を触る。
あ、何かその仕草めっちゃ可愛い。
そんなの可愛い仕草を見ながら俺は茶を啜(すす)る。
「うーん・・・何かいつもと変わらないような気がするけど」
「嘘ネ!絶対ゆで卵肌アルよ!!最近なんかあったカ?化粧水変えたカ?それとも銀ちゃんとエッチしまくったカ?」
「ブフッ!?」
「なっ!?か、神楽何言い出すのいきなり!!」
神楽ちゃんの爆弾発言で俺は飲んでいた茶が口から噴出。
はというと顔を真っ赤にしながら神楽を見る。
「おー・・・図星アルか〜」
「神楽、てっめ!マジ何言い出すのこの子?!ちょっとおかーさーん!!神楽がはしたない言葉使ってるー!!」
「誰がお母さんですか・・・てか昼間っから何話てんだあんたら」
台所で飯を作っている新八が居間にやってきた。
「新八ぃ〜私もゆで卵みたいなツルツルなお肌になりたいネ〜」
「は?」
「の肌調子見て神楽が言ってんだよ」
「別にいつもと変わらないのにね」
「絶対、銀ちゃんとエッチしまくt」
「「神楽ちゃん、その話はもういいから!!」」
俺とは声を揃えて神楽に言う。
「まぁ、でもアレですよね」
「んだよ新八」
すると新八がクスクスと笑いながら言う。
「ほら、よく言うでしょ?女性の肌調子って恋愛と関係してるって。
最初迷信かなぁって思ってたんですが、満更それも迷信じゃないなーって思いました」
新八の言葉に、俺とが顔を合わせ・・・すぐさまお互い逸らした。
がどんどん綺麗になっていくのは俺のおかげみたいなもんだけど
そんな綺麗になっていくコイツに夢中になっていくのは俺。
重なれば、重なり合うほど、男はそんな女に夢中になっていく。
「さてと、神楽ちゃん。買いだし行くから手伝って。じゃあ行ってきます」
「チェッ・・・つまんないネ。行ってくるヨー。銀ちゃん・・・私達が居ないからって、に盛るなヨ」
「黙ってろ神楽。さっさと行け」
そう言って新八は気を遣ってなのか神楽を連れて買出しに出かけた。
万事屋に残ったのは、俺とだけ。
俺は自分の仕事用の椅子から立ち上がりの座っている
ソファーに向かい、隣に座って・・・俺はアイツの手を握った。
「ぎ、銀さん」
「な、なぁ」
「は、はい」
「今日、泊まっていけよ」
「・・・・・・は、はぃ」
「神楽には、上手く言っとく」
「じゃあ私も、近藤さんと土方さん、あとばぁやにも上手く言っときます」
「そうしといてくれや」
お互い手を握り合って、無言の空気が流れる二人っきりになった部屋。
互いに見つめあって、静かに唇を重ねた。
あぁ、またコイツは俺のおかげで綺麗になって
綺麗になったコイツに俺はまた夢中になっていくんだよな。
そんな気がした。
お肌の調子と恋愛事情はどうやらシンクロしているらしい
(女子の力、恐るべし!)